「CHICAGO」

  • 赤坂ACTシアター  27列47番
  • 脚本 BOB FOSSE  演出 WALTER BOBBY

何しろ映画版のかっこよさと粋さに惚れ込んでしまい、東京遠征に無理やり絡めたら見れないこともないと思った瞬間にチケット取ってました。だって休みの初日がちょうど追加公演で楽日と重なるなんてこれはもう神様が「見ろ!」と言っているのだという私一流の思い込みを発揮してしまったわけなのですね、ええ。当然ボブ・フォッシーのミュージカルを見るのは初めてだしそれどころかミュージカルの来日公演を見る事だって生まれて初めてだ!いやあ勢いってコワイ。

映画版を二度見ているしサントラも聞き込んで聞き込んで聞き込みまくっているので字幕のお世話にはならずにすみました。とにかく振り付けを堪能すべしとの前情報も得ていたので生まれて初めて劇場にオペラグラスを持ち込んでみたり(後ろから2列めだったので)。サントラを聞きまくっていたのが良かったのか悪かったのか、あまりに映画版が刷り込まれすぎて修正に若干時間を要したのはもったいなかったかな〜。しかしヴェルマの「オールザットジャズ」はやっぱりしびれるぐらいカッコイイっすね!!振り付けもいちいちえっちくさくてすっごい私好み。

個人的には映画版は冒頭の30分(セルブロックタンゴやWE BOTH〜あたりまで)が最高に盛り上がったんですけど、舞台は二幕のほうが勢いがあってよかったなー。裁判のシーンとかすっげ好き。出てる中でこの人いいなーと思ったのは意外にも(?)ロキシーでした。ロキシーの歌と踊りよかった〜〜〜。あとラズルダズルのナンバーも好きかな。いやまあそんなこと言ったらホントどれもこれも好きなナンバーばかりなんですけれども。

ミュージカルってやっぱり歌よね、という当たり前の思いを最近痛感するんですが、歌と曲、そしてダンスというのがミュージカルの要であることは勿論なんだけれど、歌という面ではちょっと不満な面もあったりしました。ビリーのWE BOTH REACHED FOR THE GUNとか、確かにすごい伸びなんだけれどいまいち迫力に欠けたような。そういう意味ではエイモスの方がしびれたなあ。ヴェルマもかっこよかったんだけれど、歌でしびれるというのがちょっとなかったんですよねえ。でもそれを差し引いてもこのシカゴの曲というのはなんというか、隅から隅まで私のツボを刺激してくださるんですよ。すごく切ない歌だったりずるい歌だったりするのに、聞いていると元気が出てくるんだよなあ。映画版との違いは最初は戸惑ったけど、でもあの曲を聴いて、そしてカッコイイ振り付けを堪能できて(本当にセクシー!)楽しかったです。