「シンベリン」子供のためのシェイクスピアカンパニー

  • MIDシアター  F列4番
  • 演出  山崎清

シェイクスピアでも「シンベリン」って多分あんまり上演されてないと思うんですよねえ。シェイクスピアの作品紹介、みたいなので見たことはあるけれど舞台って勿論見たことないしチラシでも雑誌でも見たことない。パンフレットによれば「ロマンス劇」だそうです。

ロマンス劇と言えばつい最近蜷川さんがやった「ペリクリーズ」が思い出されますが、その時に感じた最終盤の「えっ、それってアリなんすか?」的大団円、出てくるセリフ出てくる感情すべてが豪勢すぎてついていけない、というあたり、構造が殆ど同じのこのシンベリンで、さすがに山崎さんはやってくれますよ!第5幕にあたる大団円はもう爆笑爆笑また爆笑。いやーそうですよね!やっぱりこれって感動の涙を流す部分じゃないッスよね!だって明らかに「可笑しい」もん。ペリクもそうだったけど、観客が一番物事を把握できるように書かれているわけだから、誤解したり先走ったりすぐ疑ったり死ぬの生きるの裏切っただの言う彼らを、一緒に「見下ろす」気分で見るのが絶対マッチすると思うんだよなあ。どうだ凄いだろ、さあありがたく見なさいって姿勢はちょっと違うんじゃ無いかと思うのだ。あ、話が逸れてしまった。

「子供のためのシェイクスピア」シリーズとしては、今までと比べてそんなにハイレベルなものではないかもしれないけども(つーか脚本がちょっとえ?って感じだと思う正直。やっぱりあまり上演されないだけある)、話の中心になるイモージェンとポステュマスの愛、その二人に絡む嫉妬や欲望って言うのは現代にも置き換えられるモチーフなんで子供でもとっつきやすいのかな?とは思いました。逆にローマとの云々ってあたりは少々すっきりしない感は残るのじゃないかなあ。ともかく私はあの「無理有りまくり大団円」をきっちり仕上げた山崎さんに改めて惚れ直しましたことよ。

登場人物の中で「悪」キャラ二人を担当したクロートンの戸谷さんと、ヤーキモーの佐藤さんが味出しまくりの暴走しまくりで素晴らしかった。間宮さん明楽さんはじめとするおなじみのメンバーは安定感あっていいよね〜ホント。ポステュマスの尾崎さんはなんだか角度によって坂口憲二に見えました。いやかっこよかったです。今回は山崎さんのキャラ炸裂部分があんまりなくてそれはちょっと寂しかったかも。山崎さん好きです(いきなり告白)。来年はとうとう「アレ」っすね!すんげえ楽しみっすよ!!