「一郎ちゃんがゆく。」

  • シアタードラマシティ  7列12番
  • 作 わかぎえふ/演出 G2

5年前だったかな?に再演されてその時もかなり豪華なキャストで、非常に楽しませてもらった記憶があります。ゲストの脇でコントの小芝居をやらされていた頃の、升さんやわかぎさんの役者魂というか小劇場魂というか、そういうものが炸裂して出来たある意味無茶な脚本は、見てる分には、とても楽しい(笑)。なにより升さんが輝いて輝いて輝きまくっていてホンット素敵!テレビで見かける時のなんだか胡散臭い男前、じゃなくて「座長カッコイイーーーー!!」って気にさせてくれる格好良さ&面白さ。久々に升さんの男前パワーを堪能できてすごく満足しました。

このお話すごく好きなのは、一郎ちゃんと新吉くんと華子さんの家族がめちゃめちゃ魅力的だからでもあるよなーと改めて思いました。特にわかぎえふさんの新吉くん(というか、男の子役)はもう絶品。マジで男の子にしか見えません。しかもこんな息子欲しいッ!と思わせるキャラの立ちぶり。さとう珠緒さんの華子さんは、キュートで素っ頓狂で良かったんだけど、いまいち掛け合いのシーンのテンポでアレレ?な部分があったのは残念。もうちょっとタイミング合えばもっと笑えたシーンがかなりあったと思う。あと素敵だったのは若松さん&及川さんのコンビかな。あの着替えはウケさせていただきましたよ!野田晋一さんは前回確か堤男爵の役だったけど、今回ののんちゃん兄ちゃんの役も良いなあ〜。可愛くて素敵。笠原さんの宮様ぶりもなかなかだったんですが、ノーブルな宮様ぶりと、親指ちゅぱちゅぱのギャップをもっと出して欲しかったような気も。あと東京が博品館だったからだとおもうんだけど、ドラマシティとあまりにも劇場の間口が合っていなくて、なんだか間抜け〜なセットに見えてしまったのが残念。

しかし何度見ても、問答対決の3人のシーンはスゴイね。できれば「一郎ちゃんがもっとゆく。」で更なる試練にも挑戦してみてもらいたいものですが、どうなんでしょ、わかぎさん?(笑)