- THETER TOPS K列9番
- 作・演出 土屋亮一
ネタバレ書くのがもったいないなあ。絶対、見た方が面白いもん。色々なところの前評判を聞いていて、壮大な前振りの後に来る「オチ」というのを楽しみに、そして見ている間中「一体どんなオチが!?」と構えて見ていたのにまんまと気がつきませんでした(笑)いやーこれか、と。こうくるかと。一体どんな発想でこういうこと思いつくんだろう。すっげえなあ。
オチがすごいけど、芝居の分はちょっと、っていう評価を良く耳にしていたのだけど、見ながら「普通に楽しんでしまってるんだけどいいんだろうか」と実は思ってました、私。オリンピック予選を兼ねた体操の選手権会場が舞台で、4年前から自分らしさを失ってしまった元トップ選手と、そのライバル、彼らを撮るカメラマンなどが絡んでいくお話。会話の最中に「?」と思うところがあるものの、そして芝居が上手い下手でいけば上手い方じゃないと思うんだけど、この話はこの話で普通におもろい。まあ「この後にオチが待っている」と思って見てるからかもしれないけどさ。
以下はネタバレにつき反転
いよいよ競技、というシーンになってトップスのせっまい舞台の上でなんと段ボールに選手の写真を貼り付けたものが登場したときは笑ったんだけど、まさかこれがオチじゃないよね・・・?とも思いました。とか言いながら「今彼の背中を押してるのは彼自身なんですよ」ってセリフに爆笑してしまったんだけど。ああ、こう書いても面白さが伝わらないのがもどかしい。でも舞台の上の隅に置かれたモニターにあの形が映った時にああああ!と。そうなのか!と。そして今までのセリフがすべて上手いこと前振りになってることに感動。「俺が積み上げてきたもの台無しにしやがって!」「これはそういうゲームじゃないんだよ!」とか。この気持ちよさって癖になるなあ〜〜〜。でもってもう一回オチをふまえた上で見てみたいなあ〜〜。さらに言えばあれ、最後どうしてもハメたくなったひとたくさん居るんじゃありませんか?私はもう気になって気になって(笑)"