「New Life」 猫☆魂

  • 駅前劇場 I列9番
  • 作・演出 西永貴文

動物電気の辻修さん目当てで観劇。思い起こせば・・・もう3年前だったか2年前だったか(あやふや)、猫のホテルの「起きてるものはいないのか!」に客演していた辻さんを見て、こ、こんな気がちがった役者さん久しぶりにみた!(褒めてます!)と感激して以来、お目にかかりたいと思いつついつもすれ違っていたのです。久しぶりの再会(勝手に)。嬉しいーー。

恋愛ドラマ3本のオムニバス。恋愛ドラマとは言ってもブラウン管の歌姫に恋する男だったり、彼氏のために風俗で働いている女だったり、実の兄に異様に執着される女だったりとなんともゆがんだりひずんだりな愛の場面ばかりだったりして。それぞれ短い時間ながらも、サスペンス的な要素もうまく演出されていてどの話も面白かった。個人的に好きなのは第3話かな。ドラマと笑いの部分のバランスが絶妙だったと思う。秋澤弥里さんと村木宏太郎さんの兄妹がよかったし、不思議な弟くんの佐々木光弘さんも面白かった。

終盤にこの3つの話が交錯するんだけど、最後はすべて辻さんがかっさらったという感じ。それぞれのドラマの中でもちょっとずつ出てきてインパクトだけを残して去っていく、という登場の仕方だったんだけど、最後はもう・・・凄い破壊力。そのあとモニターに結構「さ、人生前向きに!」みたいな言葉が並ぶのだが、辻さんの自由奔放さを見た後でそれを見てもなんだか目を素通りするわ、薄すぎて。

あまりに好きすぎてこのまま1時間辻修ショーでもいい、とすら思った私なのですが、もっともっと辻さん堪能するにはやっぱり動物電気の本公演に行くべき?それとも拙者ムニエルの加藤啓さんと組んだっていうユニット「モッカモッカ」をチェックするべき?っていうかモッカモッカ、来年1月デビューライブて・・・いったいどんなユニットなのおお!もう興味津々よおお!!