TopstageとLOOK at STARはどうにかならないのか

Topstageの最新号
LOOK at STARの最新号
どちらも本屋で立ち読みしましたが、どうなんでしょう。前々から思っていたことではあるけれども、
似すぎだろ。
二つの雑誌のラインナップを見比べて欲しい。表紙が同じなのはともかくとして、録っているインタビュー、対談の組み合わせ、記事の順番が逆なだけじゃないか!と言いたくなるぐらいデジャ・ヴュ感満載。
そりゃあ両方ともテレビ雑誌の増刊、別冊という形で出版されているので、多少似るには仕方ないだろうし、ジャニーズの方が毎回表紙を飾るのも、別に全然構わない。でもさー、今回片方がプレゾンなら片方はプロデューサーズのコンビで行くとか、違いを出して欲しいのよ、違いを。片方がキレイを推すなら片方はエドモンド大プッシュとかさ!そうしたら演劇ファンはどっちも買わなくてはいけなくなるじゃないですか。
今のままじゃ、結局どっちも買う気が起こらない。
写真も、インタビューの内容も、「あ、これさっき見た」というトーンに終始していて折角の媒体が勿体ないとしか思えない。インタビューだって、もっと突っ込んだ話を聞いてみたよね、みんな!(誰)

演劇雑誌の中で、創刊当時はミーハーだなんだと言われながら、「演劇ぶっく」だけが創刊以来20年弱生き残ってきたのは、この雑誌が「回顧雑誌」であるからだと私は思っていて、例えば「演劇界」とかもそうなんだけど、つまりもうすでに終了してしまった舞台の写真、記事、評論などでメインの記事が成り立っている、それの「小劇場版」が「演劇ぶっく」だと思うんです。もちろん、「演劇界」などに較べるとそれは軟派な雑誌と見られるかもしれませんが、それでもこの雑誌の貴重さは私が初めてこの雑誌を買った17年前から変わってないとすら言えます。
だって、舞台はなんにもとっておけないでしょ。いつも言うことだけど、手元に残るのは、チラシと半券、よくてパンフ。それだけでしょ。それだって「舞台が始まる前」の媒体であって「舞台が終わった後」を味わわせてくれるのはまったく残らないんですよ。それが演劇の美点のひとつでも、ファン心理としてはさ、何か手元に思い出の縁を残しておきたいと思うのは人情ではないですか。
演劇ぶっくは、たいてい1ヶ月、タイミングが悪いと2ヶ月半ぐらい舞台の記事が載るのは遅くなります(隔月刊だから)。それでもね、その舞台の写真、本番をすでに迎えた後の役者のインタビュー、そういうものがたとえ少ないページでも見れるのは本当に貴重なんだよなあ。
去年休刊してしまったレプリークも、このルクスタもトップステージも、基本的には宣伝雑誌です。いや、雑誌っていう媒体は基本そういうもんだと思う。音楽雑誌だってたいていそうだしね。
雑誌だから、広告をとらなきゃいけないし、役者さん達も作家も演出家も劇団も「宣伝」のための方が出てくれやすいのかもしれない。だけど、「売れる雑誌」を作るにはもっと個別のアイデアを打ち出してくる必要があるんじゃないかなあ。