「不時着」水と油

  • MIDシアター D列7番

チラシが気に入って初挑戦。基本的に「物語」「言葉」「台詞」を重要視してどうしても舞台を見てしまいがちなひとなので、マイムとかダンスとかって縁遠かったんですが、まあ何事も挑戦だ!と。
しかし面白かった!!
舞台の上で身体が自由であるってすごい!!!

<イメージの出発点として・・・>
一列にゲームのこまが並ぶ。ゲーム盤にその駒を配する。
プロペラ、机、椅子、水筒、鞄、帽子、ゴーグル、操縦桿・・・。
ある男もその上に置かれた。
男は軽く空を見上げ、歩き始める。
ゲームのルールのもと、予期せぬ物語が始まる。

昔川崎悦子さんが役者さんたちが踊るダンスを私はダンスとは呼ばない、動きと呼んでる。だってちゃんとダンスを踊ろうと思ったら何年もかかるから、そう言っていたのをちょっと思いだしました。ああ、すごい。なんて身体が雄弁なんだろう。言葉がないことなんて忘れて見入ってしまいました。終わった瞬間ものすごい熱い拍手をしてしまいそうになった(みんなもう一度照明がつくまで待ってたから我慢したけど)。

言葉で説明するのはまるっきりもう無理!なので、公式サイト*1で見れるスポット映像をちょっと見てみて下さいな、という感じかしら。あの緑の照明のなかで繰り広げられるダンス・・・すげー良かった。うまく言葉で言い表せないですけど、エッシャーの騙し絵の舞台版というか、むしろ騙し絵の中に自分が入ったような感覚を味わえます。

1時間半ぐらいの舞台だけど、本当に集中できた良い時間でした。見に行ってよかった!!