「七月大歌舞伎 夜の部」

  • 松竹座 3階1列21番

ざっくり感想。「宮島のだんまり」は昼の部の口上代わりというか、最初に芝翫さん、仁左衛門さんと勘三郎さんのご挨拶もあり、その他オールスター総出演という感じで目に楽しい一幕。芝翫さま大活躍!

大津絵道成寺。唐子が出てきた瞬間に思い出しました!これ見た!見てるよ!見たことをきれいさっぱり忘れてた・・・おいおい・・・そうだったそうだった、唐子のなかにひとり笑瓶そっくりなひとがいる!って言って友人が言ってたんだった。でも「とう尽くし」とか全然覚えてなかったなあ。面白かったです。早替わりが本当に早くて思わず拍手拍手。雁治郎さん、お若い・・・!!

研辰。見るたび、毎回泣いているような気がする。どうにも弱くてダメです、この物語は。五月に歌舞伎座で拝見したときと比較すると、地元だからか?扇雀さんのはじけっぷりがレベルアップしていたような気がします。東京では福助さんがとにかく印象的でしたけども。あと、勘三郎さんは断然こなれてきた印象。東京の時はやはりお疲れもあったのかなあ、とも思うんですが、全開で飛ばしてらっしゃいます。この人の天性の愛嬌というか、人を惹きつけてやまない魅力というのはまったくすごい。どうしても勘三郎さんに目がいってしまいますもんね。

松竹座の3階席、結構すき。1階はどうしても客の反応が勝ちすぎるきらいがあるけど、3階だとそういうことがないので集中しやすいのかな。私はどうも遠くの席で見る方がのめり込みがちなのかもしれない。でも近い席も好きだけどさ!