天保あれこれ

「10月の予定」のエントリの中で「行けるかどうかわからない」と言っていた「天保」ですが、無事行けることになりました。つーか、無理矢理、行けることにしました。だっていちまんろくせんはっぴゃくえんも一万六千八百円も¥16800も(しつこい)したのに、それを捨ててまたお金を出さないといけないなんて馬鹿馬鹿しすぎてやってられない。というわけで会社の方で無理を言うことにしましたごめんなさい。って全然悪いと思っていないような口振り。
晴れて見に行けることになったのでbunkamuraのサイトのインタビューとかも今更チェックしてみたりしたのだが、まだ全部聞いたわけではないのだけど相当面白かった。白石加代子さんがおこま婆の役のことで「なかなかうまくいかなくて・・・」みたいな話をされていたので、えええ!あの白石加代子でもそう思うことがあるの!?とビックリしてしまったが、「日常的な芝居がニガテで」という言葉に思わず納得しそうになってしまいましたスイマセン!っていうかもうほんと醸し出すオーラが日常生活風味ではないもんね。だからこその唯一無二の女優さんなんですけども。
あとインタビューが面白かったのは吉田鋼太郎さんかな。壌さんとの「濃い顔対決」興味津々です。勝村さんも相変わらず勝村さんぽくてよかった。毬谷さんの「蜷川さんの演出で、たとえ一部であってもオフィーリアをできるっていうのはすごく幸せなこと」という言葉が印象深かったです。

でもってまったく何の関係もない感想だが、夏木マリさんの耳はもう素でエルフの耳みたいだな!と妙に感心した*1。特殊メイク無しでガラドリエルが出来るかもしれん。ちなみに木場勝巳さんは日本版LotRを作るならセオデン王をやっていただきたいお方である。って本当にどうでも良かった・・・。

天保といえば、この間東京の友人が大阪に吉原遠征にいらしたときに、前楽で起こった大事件の詳細*2をお聞きしてたまげたのだが、こういうハプニングというのは実際その回に当たりたくないような、別の意味で見てみたいような、複雑なところです。でも、初見で一回限りの観劇だったらやっぱり遠慮したいかなあ。
とはいえもちろん当の本人が最も落ち込んでいるだろうし、何より毎回毎回完璧を期していてもでてしまうミスというのはあるわけで、うわーやっちゃったね、とは思うけどあまり責める気持ちというのは湧かないもんです(それよりも、いつまでも台詞が入らないとかの方が自分はいやです。いくらキャラ勝ちしているとはいっても)。

以前とある俳優さんの舞台で、結構真面目なシーンなのに立ち回りのはずみでヅラが飛んでしまい、うわっ!と思ったのだがなんとかフォローしてシーン続行、みたいな場面に立ち会ったことがありました。その時に「こういうハプニング目当てで自分はリピートしているようなものなので、ラッキー」という意見を目にしたときは「え・・・それはなんか違うんじゃ」と思ってしまったもんです。起きてしまったハプニングはそれはそれで楽しんだものがちだとは思いますけども、それを「目当て」と言われると違和感を感じるのも事実。
とはいえ前述の話を聞いて、「ちょっと見てみたかった」と思う自分もいるわけで、それがどう違うのかというと・・・違わないのかもなあ、とも思うんですけども。
むずかしいですね。

私が行くのは大阪二日目です。高いチケット代、一回限りの勝負なので、ここは是非完璧な舞台をお願いしたい・・・って、ファンはやっぱし我が侭ですな。

*1:多分直前までLotRのビデオを見ていたからだと思います

*2:とあるシーンであるお方が突然台詞が出なくなってしまい、アドリブで繋ぐも復活せず、終いに台本まで出てきたという、ある意味前代未聞のハプニングがあったそうです。