「母・肝っ玉とその子供たち―三十年戦争年代記」

「わが国では何度も繰り返し上演されてきた人気作」 か・・・(公式サイトより引用)。知らなかった。まだまだ勉強不足ですなあ。休憩時間20分をはさんで上演時間約3時間。

これだけ豪華なキャストで5000円で観れるというのはすごくお得かもしれない。メインである大竹しのぶ山崎一、福井貴一、秋山菜津子の4人はいずれも達者であるのはいうまでもないけども、中嶋しゅうさんや梅沢さん、岡森さんなどその他にも錚々たる顔ぶれ。

しかしキャストがいいので見てはいられるけども、個人的にはどうにも引っかかるところがなかった。中盤で山崎一さんが「戦争はなくならない」という話を語るシーンがあるが、そこが自分の中ではいちばんの見所だったかな。

折々にこれからはじまるシーンを解説するナレーションがはいるんだけど、私はあのナレーションがない方がいいな、と思いました。

美術がすごく良くて、誰だろう、と思ってみたら松井るみさんだった。グラウンド・ゼロを彷彿とさせる荒涼とした風景で、それが自在に変化していくのが見事だったです。