「女中たち」三軒茶屋婦人会

すごく面白かった、というわけではないのだが面白くなかったわけでもなかった(笑)なんだそりゃ!「妄想」「ごっこ」と「現実」の境目が曖昧になっていくところ、そもそもこの舞台で演じられた中に「現実」なんてあったのか?旦那様なんて本当にいるのか?明日には彼女ら(奥様も)はまた役を取り替えて妄想を続けるのではないのか?みたいなところがね、こういう世界は好きだなーと思いましたけれども。

でもやはり台詞が難解で、この達者なお三方をしてでもまだ台詞だけが妙に浮いているなーとおもうところが端々にあったなあ。個人的には深沢さんが一番はまっている感じがあったけども、それも役によるのかなという気もするし。

不幸妄想に取り憑かれてそれに酔うところや、最後に白いドレスを着た篠井さんが「お茶を頂戴」と圧倒的貫禄でいうところなんかが特に好きなシーンでした。