魂 MICK ROCKmeets勘三郎


東京ミッドタウンホールで開かれている写真展「魂 MICK ROCKmeets勘三郎」。2004年のNY公演の写真と、その翌年MICKが歌舞伎座に来たときの写真が展示されていました。
NY行ったなあ、懐かしいなあと思いながら、展示場のBGMがMICKが今まで撮ってきたロックスターの楽曲がランダムで流れていたりして色々と私の好みに合いすぎな写真展でした。
勘三郎さんの、「役者は舞台に立つその一瞬のために命の限りを尽くす」というコメントが印象的。
私なぜかMICKが日本に来て撮ったのは去年の興行のだと思っていて、だからあー勘太郎くんはNYにも行ってないし去年の興行は休んでいたから撮ってもらえてないんだなあと残念に思っていたんだけど、MICKが撮ったのが2005年の納涼歌舞伎だったので、勘太郎くんの「雨乞狐」の写真が5点ほど展示されていたのがすっごくすっごく嬉しかった。道風の写真もよかったんだけど、なかでも一番好きだったのは狐のもの。動いている写真のはずなのに、まるで絵のよう。

圧巻は順路どおりに歩くと最後に現れる個々の役者のポートレートで、真っ赤なバックが歌舞伎の拵えを際だたせてとてもいい。そこの椅子に座ってしばらくそれを堪能したあと、出口に向かおうとしたら、真っ正面に汗だくの団七と、MICKが昔撮ったボウイの写真が、向かい合うように並べられていて、なんていうか自分の中でかちっと音がしたような、ああ自分の好きなものってこうしてちゃんと繋がっているんだな、と思えて涙が出てきた。しばらくその写真の前から動けなかったです。