IZO2回目

大阪で観てきました。
東京で観た時より森田さんの声も大分復活しており、芝居の間もタイトになっていてクオリティはあがっていってるなーというのが感じられる仕上がりでした。役者さんが遊ぶ余裕もあちらこちらにあったようだし、もう千秋楽間近で「ちょうど熟れ頃」とでもいいましょうか。

しかし、初見のときは筋書きに素直に乗って見ていたので一本の芝居として楽しんだ感じはありましたが、これ再見するには個人的には萌えどころがあまりにもすくないのだよなーとも思った。あーもうこのシーンだけエンドレスでやってもらってもかまわない、みたいなカタルシスを感じるシーンがないし、またあえてそういうツクリにしていると思うし、作品としてはそれでいいと思うんですけども、とりたててものすごいご贔屓の役者さんが出ている、というわけでもないのでリピートするには自分には不向きだったのかなあという印象。

芝居としては東京で見たときより良い出来だったと思うんですけどね。

戸田さんが以蔵への思いを吐露するシーンで本気泣きしており、遠目でもはっきりわかる泣きっぷりで、すごい入り込んでるなあ!と感心しつつも、あまりの入りっぷりに客の方が冷静になってしまう気もした。でも初舞台とは思えぬ舞台勘ですよね。

鉄洋さんの竜馬は相変わらず一服の清涼剤というか(笑)、「ええき抜けや!」と凄むシーンはわたしのこの芝居の中での唯一の萌えどころらしい萌えどころ。

森田さんは最初の人斬りのときの、「天誅」を語りながらスパイ役を果たしていた同僚を斬るときがとてもよかったです。