「昭和島ウォーカー」

ヨーロッパ企画&いのっち、という感じのプロデュース公演。全体的にとても手堅いなーという印象でした。ひとつひとつのシークエンスはとても面白くて、小ネタも効いているのだけど、後半ストーリーはどんどん破天荒になっていくのに、手堅いという印象があるのがある意味すごい。これは演出なのかキャストの演技なのかわからないんだけど、あれだけ破天荒になってもあまり高揚感はないんですよねー。それが味ともいえるのかもしれないですが。


粟根さんのキレツッコミ役は自家薬籠中のものというか、安定感あるなと。しかし個人的には中山さんが卑怯なまでにいい役で唸りました。結局肝の台詞も中山さんが言うしさああ!その中山さんの言ったロボット三原則の一つ、ロボットは人間を傷つけてはならないなんて、人間にも出来ないことをロボットに求めるなんて、という台詞はとてもよかったです。