「床下のほら吹き男」MONO

近所でも評判の仲良し4姉妹が住む大きな家の大きな床下。工事に入った業者とその4姉妹に、床下に住む男が波紋を投げかけていく、というお話。

物足りないなあと思うところもありますが、しかし2時間集中して面白く見ることが出来ました。個人的にはもっと姉妹の間の感情はこじれた感じが出てもよかった。次女と三女が負の方向に動くことがなかったんで、そこもあったら面白いかなあとか。自分も女姉妹で育っているので、些細なことが根深い傷となって禍根を残す、というのはすごーく頷ける感覚でした。

こういう構図の芝居だと、どうしても4姉妹のキャラ立てのほうが目立って、工事側の男連中は人物の造詣がくっきりしなかったりしそうですけど、土田さんは男性キャラの書き分けがすごーくうまい。最初の1シーンで4人の人となりが見えてくるっていうのはさすがだなあと。金替さんの独特の味ももちろんそれに一役買っているわけですが。

そういえば前回*1は男兄弟の話だったな。そう考えるとやっぱりそれぞれの「こじれ具合」にも差があって面白いですよね。

吉祥寺シアター、初めて行きましたが小屋のサイズのわりに舞台の天井が高くて面白いセットが組める感じ。あとMONOは今年20周年!ということで記念冊子なども販売されておりました。なかなか面白かったですよん。

*1:「なるべく派手な服を着る」。感想はこちら