蜉蝣峠2回目

梅芸で観てきました。明日も観るし(明日が一番イイ席)、もう今日はいいかなーとかめんどくさい虫が悪魔の囁きを耳元でしていたんですが、取ったチケットは自分の責任であるよな、と思い行ってきました。
やーでも、よくなってんじゃないでしょうかコレ。
私が観たのが東京初日開けて2日目だったんで、そりゃ良くなってなきゃ困るだろうって話ですが、ぎゅっと締まった「いい舞台」になってる気がする。何が変わったというわけでもないと思うんだけど、役者陣が皆、役の肝を完全に把握しきっている感があるっつーか。聖子さんとじゅんさんのコンビとか見違えるようによかった。
ラストの古田さんと堤さんとの立ち回りの時、手が滑って古田の刀が下手の方向に飛んだんだけど、あれってアクシデントなのかな。ふたりが一斉に落ちた刀に走り寄って一瞬早く古田が掴むあたり決められた動きのようでもあった。アクシデントなんだったらマジですごい、あの二人。

まあただやっぱり、IZOのときと同じでスクリーンの映像はなんつーか、こっちの気持ちが削がれるところあるよなーと思う。極めて映像的な動きや視覚効果を、絶対無理なのに生身の人間で実現させようとする、そのせめぎ合いがいのうえ演出の魅力なんじゃないかと思うのだ。だから映像的な動きを映像で見せられても「ふーん」なのだ。次回の蛮幽鬼ではどうなっているのか、注目ですね。