「世田谷カフカ」ナイロン100℃

基本的にお芝居見る前に台本とか原作とかを読んでおくってことをほぼやらないんですけど、これは読んでたほうが面白かったのかな〜とちらっと頭をかすめたり。読まなくても充分楽しめるんですけど、読んでたら違う世界も見えてたのかなーなんて。
以前「健康」の復活でやった「トーキョーあたり」をなんとなく思い出しました。意味とか伏線とかに気をとられると何がなんだかわかんなくなる感じというか。とはいえ昔のナンセンス作品に比べると落ち着きがあるようにも思うんですけども。3時間の上演時間で、相当長いし、しかも一本の物語でもないし、普通だったら相当疲れるだろうと思うんですけど、見ている間は長いとも疲れるとも思わなかったので、やっぱりひとつひとつのシーンが面白くできているってことなんだろうと思います。
あの「雨ニモ負ケ」の群読は最高だったなあ。
三宅さんの役がすっごいピュアな役で、まあ三宅さんがピュアな役やるのって珍しくないかもだけど、普段はベクトルがちょっとおかしい方向の「ピュア」なので、こういうストレートなかわいさはすごく新鮮でよかった。かわいかったホント。「噂の男」以来見かけるたびにビッチな役柄だった水野顕子さんが今回すごく普通の役だったのでなんかうれしかった(笑)いや、ビッチな役の彼女最高だけどね。あと最近、植木さんがいい仕事師っぷりを発揮しているな〜と見るたび思います。
そういえば劇中に出てくる劇団名が「下北ビートニクス」だった。ちょっとうれしかった(笑)