「赤い薬」MONO

12年前に上演された作品の改訂再演版とのこと。治験薬モニターとして隔離された生活を送る者達のお話。

ここ最近のMONOの作品に馴染んでいると、これはすごく「若い!」って感じです。作品も若いし作り方も若い。私が最初にMONOを見た「その鉄塔に男達はいるという」を少し彷彿とさせるところもあるけれど、それよりもさらにとがっているって感じがある。なんかやけに新鮮な・・・そうだこういう芝居昔いっぱい見た、っていう感覚に陥った(笑)

治験モニター、という設定を存分に活かしたブラックさやそのブラックさを包み隠さずぶつけるところはやー土田さんにもこういう作品書くんだなあ、と思ったんですが、物語の中でのちいさなフック、スリッパだったり額縁だったりをうまく仕込んでくるあたりは、やっぱり土田さんだなあ、とにやり。

それにしても金替さん演じるところの佐伯医師の凄まじさったらなかった(笑)あああもう、うぜえ!うざすぎる!そのうざさを全身で体現する金替さんに役者魂を見たね俺は。あれは一見の価値がありますよ、ほんと(笑)客演で出演されていた山本麻貴さんよかったなあ。カーテンコールの挨拶の時、土田さんが山本さんを紹介されて、拍手が起こったんだけど、すげー照れてらっしゃってもうベリーベリーキュートだった!なのに土田さん、「そんな拍手とかいいですよ!褒められると伸びないタイプですから」ってひどい(笑)いやもちろん冗談で仰ってるんですヨ!

土田さんは6月から三鷹芸術文化センターのプロデュースで「土田英生コレクションvol.1「-初恋」」が予定されてますよね。*1片桐さんもだけど今井さん!今井さん!ってことで名古屋公演もあるしこれは見に行きたいなあ。MONOの次回公演は11月〜12月、東京・大阪・名古屋・北九州で予定されているとのことです!