この人を見よ。
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でもその「海へ」の舞台のこと、裕美さんや赤堀さんが「この役は清水だろう」と思ったっていうのはよくわかる。
私が始めてしみひろ様を「役者」として意識したのは実はこれ、もう5年以上前のことだし書いてしまってもいいだろうと思うので書きますが、大川興業の「SHOW THE BLACK」の時です。感想で書いた「佐藤」の役をやっていたのが清水さんでした。
もちろん真っ暗闇のなかで行われるわけですから、私は一切清水さんのお姿を見てはいない、ただ声を聞いて存在を感じただけです。でも圧倒的でした。それまでひたすらに「鼻持ちならないやつ」だった佐藤が、自分の身に起こったことを語りはじめたとき、私は真っ暗闇のなかで茫然と涙を流したことをよく覚えています。
それでね、劇団員はともかく、名前も公表せず、誰がどの役者かも明かさず、観客でさえもその役者を見ることができない、そんな状況に置かれる舞台を引き受けた清水宏というひとはこれは相当にかっこいいな、と思ったものです。
インタビューの中で「昔は観たことないことをやる、今は観たことがある、というのが評価になってるんだね」という話にはすごく頷くところも。
また何年かに一度演ぶに呼んでください、是非(笑)