作品ははじめて拝見しました。やーどうなのかしら、これでシェイクスピアの作品何本ぐらい舞台で見たことになるのかしら、半分ぐらいはいったかなあ？
今まで観たロマンス劇のなかでは一番好きかも。最初のきっかけとなるリオンディーズの嫉妬心が唐突っちゃ唐突なんですが（そしてオセローばりの、というかオセローよりも無根拠な決めつけの連打なんですが）、彼自身が手を汚すのではなくて預言を信じなかった瞬間に鉄槌が下されるというのもなんだか新鮮でした。預言はもちろん真実をお告げになるので、誤解されっぱなしとかすれ違いっぱなしっていうのがすごくいりいりする私も中盤ですごく気分すっきりになれましたし。
思うに、クライマックスは原作では相当に「たっぷりと」それぞれの再会をやっているんじゃないかと思うんですが、それを「目撃した下々の会話」でまとめてしまうところはGJでしたねえ。
なにより、あり得ない展開ながら、最後のレオンディーズと妻ハーマイオニとの再会にはぐっときてしまったのも自分では驚きでした。しかもその前の銅像を巡る攻防がものすごく面白かったし（笑）
このシリーズに文字通り欠かせない伊沢磨紀さんがほんっとにすばらしい仕事してくださってるんですが、対する誓さんの国王（と、ケチな香具師）ぶりもすてきでした。今日はイエローヘルメッツも誓さんだったし、なんとなく誓さんデーだったなー（はあと
いつもハンドクラップで終わる演出が多いような気がしますが、今回はオープニングでの黒装束のシーンを衣装を着たままなぞる、という形でエンディングでした。美しかった！！
さて来年は！ヘンリー六世第三部とリチャード三世の二本立て！うわっほう！！！
