帰ってきた本棚探偵

ユニコーンのニューアルバムを買おうと街まで出かけたら本屋でこんなもの見つけちゃったサザエさん

本棚探偵の生還

本棚探偵の生還

ぬおー!ぬおーーーーーー!!!!
7年ぶりの新刊!
待ってたホイ!
ひっつかんでレジに走りました。
「冒険」「回想」ときて、次は「帰還」だと思い込んでたけど「生還」なのかあ、とか思ったらまさに最初がその話題で笑いました。そしてためになりました。なるほろ!

本棚探偵と言っていますがこれはぜんぜんミステリでもなんでもありません。エッセイです。古書をめぐるエッセイ。文字通り、「本棚」を「探偵」するエッセイなのです。
私が偏愛するエッセイにはやっぱりある種の傾向があって、それは、「傍から見ればばかばかしいと思えることでも楽しみようによってはすごく楽しい」ことを「自らが楽しんでいる」ひとが書いているものがスキなんですよね。
喜国さんのこのシリーズはまさにそんな作品で、人を啓蒙しようとかいういやったらしい心がまったくない。ただただ自分が楽しんでいる、そしてそれをとびきりおもしろおかしく書いて下さっているんですよ。

とはいえ!
このシリーズの単行本はその豪華な装丁もウリなので、まあお値段はべらぼうに高い!です!だからほんとならシリーズ第1作の文庫版をおすすめしたいところなんですが…

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

これが初版本より値段あがってるってなんなの…おばちゃんビックリしたわ…いやしかしこれはぐりぐりの二重丸でおすすめなので、よければ図書館とかで探してみてもいいかもしんまい(弱気)この本の、角川文庫の黒背横溝をめぐる冒険や、ハヤカワポケミスラソンのおもしろさはほんっとに手に汗握りますヨ!