猛き者も終には

大河ドラマ「清盛」に完全にずっぱまってますが何か。
先週末の第22回「勝利の代償」、すばらしかった…すばらしかった。見終わった後しばらく茫然とするほどに!自慢じゃないが(本当にな)連続ドラマを見るのが早起きと同じぐらい苦手な私が嬉々として日曜夜8時を心待ちにしているっていうんですからして!

個人的には保元の乱そのものよりも、その戦後処理を描いたこの第22回にぐっと心掴まれてしまいましたよ…!緊迫した中に、それぞれの「最後の安らぎ」みたいなものをのぞかせるのがまたたまりませんよね。義朝と清盛のやりとり、衣装が白を基調とした義朝と黒の清盛で対比的なのも絵的に美しかったな−。

中盤以降の物語の立役者となっていた藤原"悪左府"頼長がついにこの回で退場となったわけですが、彼が権勢をふるっていたのが私がこの間エントリを書いた1ヶ月前のことだと思うと、ほんとうにこの時代の流れの急速さに目を瞠る思いです。出てきた最初は「なんじゃあの鸚鵡」とか思っていたのにさ!まさかあんなさ…!

後白河天皇即位のときの回で、鸚鵡が「アノウツケノゴトキオカタガミカドトハ」って喋るんだけど、それを聞いた頼長が笑いながら「そう何度も言うておったか?」って話しかけるんだよね。だから最後にさ、忠実のところにくる鸚鵡たんがお父さんのことを呼ぶのはさ、頼長がそれだけ何度も父のことを呼んでいたってことなんだよーくそーー耕史くんも國村さんもどんだけ名演技見せれば気が済むんだよおおおおおお(号泣)

最後に頼長が二人の息子に心得を述べるときのシーンが入ったのもよかった。そのバックに映る阿部"信西"サダヲも含めてよかった。

そう、サダヲ!ここ3回ともまさにサダヲのターン!ともいうべき回が続いていてほんとたまりません。動の芝居のみならず静の芝居でも圧倒、邪悪笑み炸裂、御前会議での他を圧倒する貫禄、サダヲ最高だよサダヲ!

しかし、この信西とて時の寵児であるのは一瞬なのだ。私がこのドラマに惹かれてしまうのは、まさに平家物語の冒頭のとおり、諸行無常の響きが、時の舞台から去っていくものの哀切が、一貫して描かれているところなんじゃないかと思います。

視聴率がね、芳しくないというのはあるけど、でも私は面白いと思ってるしそれでいい!とはいうものの、作っている方々はそういうわけにもいかないのかなあと思うと身を揉むおもいです。でもほんっとに面白いので!すばらしいドラマだと思うので!是非ともスタッフキャストのみなさんお心を強くもってがんばって頂きたいと思っております…!