新感線を歌舞伎役者で

「天日坊」の感想とかを探していると、七之助くんのあまりの殺陣の素晴らしさもあって「新感線に出て欲しい」的なのをいくつか見かけたり。わかるわかる、上の感想ともちょっとリンクするけど、新感線っていのうえさんの「型」ありきで、その型にどこまで自分を乗せられるかという部分もあると思う。でもって、染五郎さんとのタッグがあそこまではまったのも、染五郎さんの持っている「歌舞伎力」があったからなんじゃないかって思ったりするんですよ。

七之助くんに阿修羅城の椿を、っていうのもあって、そういえば勘九郎さんの後半の髪型はちょっと邪空ぽかったなーとか(笑)

以前いのうえさんが「アテルイ」を歌舞伎役者だけでやってみたい、というような話をされていたことがあったと記憶していますが、私はもし勘九郎さんが新感線に出ることがあったら、ぜひやってもらいたいと思っている役がひとつあるんです。

それが「アテルイ」の立烏帽子。

初演で西牟田恵さんがやられていた役ですが、もー私はアテルイと烏帽子のシーンが好きで好きで。烏帽子は基本的に男装なので、立役がやったってなんの問題もなかろうもん。蘭兵衛だって女→男→女でシフトしてるんだし!(鼻息)

ぴったりと主人に付き従うようでいながら、「実は」、と姿を変えるこの役をあの人で観られたら、私はもう思い残すことない…わけない。まだまだ欲望は尽きないので思い残すことありまくりです。とはいえ、実際に染さまのアテルイで、歌舞伎役者だけ、というのが叶ったとしても、そううまくことは運ばないよにと思ってはいるのですが、そんな夢を捨てきれない乙女心。