まさかのまさかのまさか!

本日のスタジオパークからこんにちは、ゲストは古田新太。もちろん「あまちゃん」出演中だからでがす。正直、いまのスタパアナウンサーさん苦手っつーか、ムムム…となることが多いので、とはいえ「あまちゃん」の出演者が出るなら見逃せないし、それが古田ならなおさらだしということでもちろん録画。

あまちゃんの話だけじゃなくて芝居の話ももちろんするだろうけど、盲導犬の舞台がメインだろうなー、新感線の話でるのかな〜ぐらいの気持ちでいたんでがす(もういい)。しかし、どうしたあれがどうなってこうなったのか、察するにあまちゃんつながりで木野花さんと古田の接点、ということでこうなったのか、あの、1988年のサードステージプロデュース「大恋愛」の話が!話だけでなく、その舞台の映像が!流れた!流れたんでがす!

年寄りの昔話で申し訳ないですけど、でも言わずにはいられない。1988年10月近鉄小劇場。私が見た2本目の「舞台」、それがこの「大恋愛」だった。大阪公演では郷田和彦さんに代わって渡辺いっけいさんがご出演。実に第三舞台から大高さん筧さん勝村さん、長野さん山下さん筒井さん、そこに古田ばかりか池田成志さんも加わるという、もはやこのメンバーが同じ舞台に揃うこととか、今やもう、ない!というような布陣だったのです、今から思えば。

しかし、古田さんがものすごくこの舞台のことをよくおぼえてらっしゃるのも驚いた。広告代理店の話忘れてたなあ。でも、現代の設定の男女と、いわゆる古典恋愛ものの名作のコラージュだったのはよく覚えてるし、勝村さんが気の弱い青年の役で山下さんに振り回される役だったとか、その山下さんは古典のほうでは嵐が丘をやってたとか、古田さんがオセローで元気いっぱい叫んでたとか、大高さんは語り部の役でぐるぐると近鉄小劇場の通路を周りながら芝居してたとか、そして筧さんが圧倒的な一人語りで観客の爆笑をかっさらっていたとか、25年前、もう25年も前なのにいまだに自分の脳裏に残ってる。

ツイッターでも書いたけど、天使の初演、この「大恋愛」、そして翌89年3月に南座で見た「贋作・桜」の初演が私のその後を決定づけたと言っていい。こんな面白いものがこの世の中にあるのか。こうしちゃいられない。そう思ったんだよなあ。

VTR見た後で古ちん、自分で「へったくそだなあ」って笑ってたけど、そうだねほんとへったくそだった、今見たら。あの元気いっぱいのオセロー、またやんないかな。全員が揃いの衣装で踊るダンスシーン、かっこよかったなあ。しかし、本当の意味ですごいのは、25年間ずっと見る度に「なんだかんだ言っても、かっこいいなあ」と思わせ続けてくれてる古田さんだよなあ。すげえよ、がっかりしたことがないってすげえ。

以前に書いたスカステでの古田さんと霧矢さんの対談でも、名前を出されてましたけど、あの頃が古田さんにとってもある種ターニングポイントだったんだなあと思うと、ほんと人に歴史ありって感じですね。第三舞台の女性陣が木野さんと組んで「朝日のような夕日をつれて・天ノ盤戸編」をやったのもその後かなり影響を残したそうですし、今あまちゃんでハツラツとメガネ会計ババアを演じてらっしゃる木野花というひとはほんと、いろんな意味ですごい人です。

あーそれにしても不意打ちで、不意打ちすぎてじぇじぇじぇどころじゃなかった。スタパアナウンサーに言いたいことは勿論あるけどなんかそれも吹っ飛びました。「大恋愛」の話とりあげてくれてありがとう。なんだかタイムマシン気分だよ今夜は!