あまちゃん!雨夜の品定め!

アキの、じゃない秋の夜長に、しかもアメ横じゃない雨の夜に異性の話をああでもないこうでもないというのは平安時代から変わらないってことで。ということで雨夜の品定め風(どこが!というツッコミ無用)あまちゃんトーク


H:「先週はオーディションを勝ち抜いていくという柱ともうひとつ、ある意味アキの恋の鞘当て風な展開もありましたが」
T:「今のところ、ストーブさん、水口、そして現在の彼氏であるところの種市の果たして誰が,という」
H:「ある意味スナック梨明日的会話」
S:「現状ではアキは種市と付き合ってるし「パパもママもうちさいねえの」みたいな大胆さもあって、従来なら他の馬の勝ち目ナシ的な展開ではありますよね」
H:「馬って言うな(笑)」
T:「しかしこの初恋、かつ現在の恋人というシュチュエーションなのにそれほど燃え上がっていない風に見えるのはなぜなんでしょうね」
S:「そうそう。観ている女性陣の目が水口に行っているというだけではない燃えあがらなさがある」
H:「正直、あの高校の潜水プールから出てきたときが格好良さMAXなんですよ彼は」
S:「早いなMAX来るのが」
T:「いや、っていうかそれは恋してるアキの目線で観てるからでもあるよね」
S:「じゃあ今は恋してない?」
H:「恋してないわけじゃないんでしょうけど、トキメキフィルターはかかってない」
T:「あの北三陸での登場シーンが、あまりにも「初恋」として輝きすぎて現実を見てからのふたりにトキメキを見られなくなっているというのはあるのかも」

H:「そのフィルターって点で行くと、結局アキがあの役を勝ち取る最後の一押しがあの本気獲りのビデオだったじゃないですか」
S:「うんうん」
T:「それだけでなく、かなりいろんな局面でアキの運命を切り開いてきてますよね、あのビデオ」
H:「それはつまるところ、あれを録ったのがアキのことを好きなヒロシだったからだっていう」
S:「ありますよねそれ」
T:「何かを「好き」と思っている人の目を借りて見ると、自分もその視点に同化しちゃうというか」
S:「つまりあのビデオにはヒロシのトキメキフィルターがかかってる」
H:「「アキの恋のお相手予想」みたいなところで、彼がストーブと言われているのは天野家に春夏秋がいて冬がいないからじゃないかみたいな言説もあったりして」
T:「いや、もしフラグという点でいくならヒロシ最大のフラグはなんといっても」
全員:「「「ファン第一号!」」」
S:「これでしょう」
H:「まさか正宗さんが同じ台詞で春子さんを口説き落としているとはあの頃は夢にも」
T:「いや、これも単なる憶測にもならない深読みの域ですが」
S:「個人的に報われないストーブさんが好きとか思ってましたが、あの上野駅でのアキとの別れ」
T:「あーれはよかった!」
S:「あの両手での握手と「聞かなかったことにするわ」で私の中ではヒロシが三馬身ほどリードですよ」
H:「だから馬に例えるのはよせと(笑)

T:「さてもうひとりのミズタク」
H:「ミズハグはまあ予告の感じから、オーディション勝ち残って嬉しさのあまり、ってとこまでは想像してたんですけど、あんなにまっとうに行くとは予想GUYでした」
T:「思わず抱きついたじゃないしね。抱きしめようと思っていってるもんねあれ」
S:「『うるさい…何も言うな』なーーに言ってんだミズタクこのやろーーー!」
T:「顔が赤いですよ」
S:「『うるさい…もっと泣くぞ』なーーに言ってんだミズタクもっと泣けーー!」
T:「だから顔が赤いですよ」
H:「恋愛未満の自分の気持ちにケリをつけるためのハグという説もありますが」
T:「もしくはやっと自分が「原石を磨き上げた」ことへの喜びからか」
H:「水口は大きいことは言うけどそれを実現する器の大きさはない、って中の人が言っていましたが彼にとっても初めて自力で成し遂げたことでもあったわけで」
S:「それがいつの間にか愛情に変わってもおかしくない?」
T:「でもまあなんとなく、ふたりにはこの距離感でいて欲しい気も」
S:「そうなのよね〜。恋なのかどうかわかんないけど、アキが他の誰かのことを好きなのは面白くないっていう関係性、きらいじゃないぜ!むしろ好きだぜ!」
H:「同時にアキも水口が他の女の子に目をかけたら面白くない…とかだったらかなり焦れて燃える展開ですが、しかしそういう話ではないもんねこれは」

T:「しかしつらつら思うにですよ」
S:「うんうん」
T:「先日「あまちゃん」の第1回から一気に見返すという会に参加させていただいたんですが、ここまでを通して「天野アキ」という人物が他者に対してもっともときめいているのってこの3人の誰でもないですよね」
H:「そう、そう」
T:「じゃあ誰か、って言ったら、ユイちゃんですよね」
H:「ドラマの中でも最初の感情をはっきり「恋」と言ってますし」
S:「いないときでも気になる、一緒にいると楽しい、怒らせてしまったと落ち込む…種市とでさえこういう感情のやりとりは描かれてない」
T:「同じ台詞でも水口に言われるよりユイちゃんに言われるほうが嬉しい」とまで言ってます」
S:「つまるところ終始一貫してアキの本命はユイちゃんなのではないかっていう」
H:「本命というか、アキにとっての「アイドル」?」

T:「ところであなたの本命が大吉っつあんってのはホントですか」
H:「………」
S:「なぜ黙る(笑)」
H:「なんとなくおおっぴらに言えない感じが…」
T:「いやいやいや、蓼食う虫も好き好きと言いますから」
H:「蓼、か…」
S:「しかし残すところ第22週も含めてあと4週」
H:「話を変えたね」
T:「さすがにここまでくると頭にいろんなことが過ぎりますね」
H:「ある意味恋の鞘当て、なんていうのもここまでなのかなという気もします」
S:「うむ。しかし視聴者の出来ることはただ座して待つのみである。テレビの前で」
T:「終わったあとのことは?
全員:「「「今は考えない!」」」


会話のテイで書いてますけど言うまでもなくひとり上手ですし完全に妄想ですけどこういう脳内会話ならいくらでも書けそうな自分こわい。頭文字は源氏物語「帚木」の登場人物からお借りしましたw