夢は枯れ野を…って、日が暮れるどころじゃなく月が(二度も)変わってますがな。
最終回の直後にあげたあのクソ長い(実姉に「長いんだよ!」と一刀両断されたのもむべなるかなです)エントリは、もう最後は出来る限りたくさんの登場人物について書こうと決めていて、最終週スタートと同時に書き出したんですが、それもあってもうラスト1週は個人的に勝手に狂想曲状態でした。脳があまちゃんに浸かりきり。寝ても覚めてもあまちゃんあまちゃん。
しかしそのせいでというかおかげでというか、終わってさびしい、というよりもどこかマラソンを完走したかのような清々しさのほうが心の中で強かった感じがあります。
ともあれ、半年間の楽しい楽しいお祭りでした。こうしてリアルタイムで朝ドラを毎朝見る、ということが何しろ初めてなので、他のドラマとくらべてどうかなんて話ができるわけもなく、私にとってはただひたすらに楽しい半年間のお祭りだった、これに尽きます。本当に毎朝、よく笑わせてもらいました。文字通り声をあげてあっはっはと大笑いすることが数限りなくありました。そしてそれがどれだけありがたかったことか。毎朝笑えるって本当にすごい。
最終回を見終わった直後に「完璧な最終回!」と思わずツイートしてしまったんですけど、本当にあの最終回は完璧でした。もともと物語が最初と最後できれいな環を描くという構図が大好きだというのもあるし、アキとユイがあのトンネルの向こうに、光の向こうに走っていく構図もそうだし、そして最後にあのオープニングテーマでその環が閉じる。今思ってもこれ以上ない、完璧な幕切れでしたし、だからこそいわゆる「あまロス」みたいなことには無縁でいられたのかもなあなんて思います。
8月ぐらいからでしょうか、宮藤さんも「おやすみ日本」で「相当いろんなところに乗っかられてますよ」と仰ってましたけれども、「あまちゃん」の各キャストがいろんなところで顔を出していて、あとそれ以上にあの音楽が顔を出していて、やっぱりひとつの旋風みたいだったなあなんて思います。しかしおやすみ日本といえば、ちょうど最終週の前に放送だったこともあって、「あまちゃんが終わってしまうと思うと悲しくて寝られません」的な投稿も数多かったんですが、宮藤さんが「終わっちゃうから悲しい?あーじゃあ終わらないもの好きになるしかないんじゃないですかねー」ってものすごく普通のトーンで切り捨てていたのがホント素敵でした(笑)
そう、終わるからいいってことだってありますよね。終わらないなんて、実際のところ、ちょっとしたホラーですよ。人生だっていつかは終わる。とはいえあの「あまちゃん」の中の彼ら彼女らは、あの環のなかで「明日も明後日も、来年もある」と言い続けているような気もしてくるから不思議です。
あーー、ほんと、たのしいドラマだったなーー。
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わたしを含めていろんなひとを「何か」に駆り立てたあまちゃんって、やっぱり、ただものじゃないですね。知ってたけど!