わかっちゃいるけど言いたい

本編の感想に書くのもあれなんで別項にしますけれど、その予告編をめぐるあれこれとか、確かにえーって、言いたいひとの気持ちもわかるんですよ。自分も、楽しみにしていた映画がもう、なんか、「えっそんなんでしたっけ?」みたいな予告編になっててガクーとなった経験あるし。
でも私はそれよりもこの昨今の吹き替え問題について言いたい。
いやわかってる、わかってます、ネームバリューのあるひとを吹き替えキャストで起用して、それがワイドショーなどで取り上げられる。それがパブリシティとして圧倒的な力になるのもわかってます、宣伝費に多くを割けないなか、そうした手法が配給会社でとられていて、それもこれも「たくさんのひとに見てもらいたい!」という気持ちからなのもわかってます。
でも!それでも言わせてくれ!
たのむから、うまい人をつかってくれ!と。
声優でもアイドルでもスターでも歌手でも舞台役者でもなんでもいいです、誰でもいい、うまければ!うまいというのは、声にサインをしすぎず、のっぺらぼうになりすぎず、作品に尽くした吹き替えをしてくれるのであれば!
だって起用しているひともわかってるわけでしょ、うまいわけじゃないってことは。悪くないでしょ、とは思ってるかもしれないけど、いやもうなしてそんな納得の仕方をせねばならんのや。「悪くない」ものを見たいんじゃないんですよ!だって吹き替えだよ?一番いいのはうまい、とすら感じさせないことなのではないの?それが「悪くない」で一段下がって、どうする!
そしてエンドクレジットで、ぜんぜん主役でもなんでもないキャラを(今回で言えばキャスおばさんとタダシを)トップクレジットにもってくるのやめてくんさい。あれなんの意味が?今回のふたりだって、俳優としてはぜんぜんきらいじゃないし、むしろ好きといえるほうだけど、だからってそれとこれとは別なんだよー!
そんなにイヤなら字幕で見ろ、うん、もちろんそうします、しますとも。でも吹き替えって、作品の一部なんじゃないの?そんな、「イヤなら見なきゃいい」みたいなことでいいの?それが、宣伝のために起用された「よくもないけどわるくもない」(時には「わるい」)付属物が、ぺったりとはりついたまま、盤になってずっと残るの?
今回が特別ひどいというわけではなく、もうここんとこずーっともやってたので、どかーん!と爆発しちゃった感じです。