「ドクター・ストレンジ」


MCUドクター・ストレンジのお出ましです!今回が初登場(WSでちらっと名前は出ますけどもまあそれはそれ)、オリジンを描く映画なのでここから入っても全然大丈夫だよ!

今までの、スーパーヒーローとはいえ基本、その力の根源は割と物理寄りだったMCUで、ストレンジが操るのは「魔術」。いやどうなんだろ、パワーバランス壊れちゃわない?敵のインフラ起こっちゃわない?と心配したりもしてたんですが、大丈夫でした。というか、ストレンジ先生の魔術、わりと物理寄り!

現実世界で魔法を駆使するというよりも、魔法を駆使して現実とは異次元の扉を開く、という能力を描いているので、現実世界への干渉が最小限にとどめられているのもうまいところだなーと思いました。魔法でどうにかなることとならないこともわりとはっきり描かれていて、身体へのダメージをヒーリングの魔法で癒す!みたいなことはないんですよね。ダメージはダメージ。

敵の親玉は文字通り次元の違うキャラなので、最後が若干大味になった感があるのと、カエシリウスの目的は一体…?(いや時間から自由になるってわかるけどその先見えてないのかなとか、そこまで時間に積年の想いがある書き込みがないっつーか)みたいな消化不良感もなくはないのですが、ぐいんぐいん曲がるビル、パタパタと形を変えていく床、展開する天地、と映像ならではの楽しさがつまっていて、こーれは映画館で見る価値あるなと思わせる楽しさでした。

しかし、ストレンジ先生は事故の前が高慢だの傲慢だの言われておりましたけども、そこまで高慢ちきなキャラでもなかった。普通に自信家、自信家というか、培ってきた自分のスキルにプライドを持ってるひとって感じ。カエシリウスとその部下との対決という局面にあって「人を殺す」ことをよしとしないところこそが彼の中の「善なるもの」なのかなあ。モルドともそこで対立しますもんね。

エンシェント・ワンをティルダ・スウィントンが演じていて、仮に「500年生きてます」とか言われても「そうでしょうね」って納得してしまうあの異次元の佇まいがすごかったですね。だからこそ、あのアストラル体でのストレンジとの会話が切ない!「雪を見ていたくて…」うおーーーーん!!!ばっちんのストレンジ先生、やっぱりどこか天上天下唯我独尊みたいな雰囲気出すの、うまいよねえ。でもって、まさかマントが!ね!あんな!あんなだとは!ちょっと可愛すぎるんじゃないの!?

あと、エンドロールのおまけ(最後じゃないほう)、すっごい興奮しました。自分でもびっくりするぐらいギョピー!てテンションあがったから、やっぱり私それなりにアベメンバーに思い入れあるんだなーって!インフィニティ・ウォーにはストレンジ先生の登板も予告されているみたいなので、いやーもうどうなっちゃうんでしょうねインフィニティ・ウォー。空恐ろしいわ!