「自己紹介読本」城山羊の会

城山羊の会を観るのは2回目かな?前回観たときは、面白かったんですけどすごいツボだ!という感じでもなく、いつも公演期間と上京時期のタイミングも合わずでそれ以来機会がなかったんですけど、今回GW時期に初の関西公演!ということで足を運んできました。

いやー面白かったです!なんか、楽しみ方のコツがわかった!という感じ。たぶん前回観たときはその先に起こることを考えすぎて目の前の会話の妙に集中できてなかったんだろうなという気がしました。「自己紹介しちゃっていいですか?」というありそうでない話の発端が、別の登場人物が出てきて繰り返されるところ、「その文脈」で成立していた会話が違う場面で切り取られることによって意味合いが違ってくるおかしさ(あたし、男が好きだから…)、言葉の上での絶妙なすれ違い(ほんと、同じ場所の南で待つか北で待つかみたいな)が実にさりげなく、でも気がつけば「そんな話だったか…?」ってなるほど遠くにいってしまっているさまが絶妙でした。客席もかなり沸いていた感じがします。

どこかうさん臭さのある紳士然とした男性の妻として紹介される和恵の、佇まいと口調から「長年内縁の妻的立場だったけどこのたびめでたく本妻の座をゲットしました」感がにじみ出るキャラの立て方が絶妙で、あの「先生」を「センセ」と呼んじゃうあれね!いるいる!って思いながら見てました。カワガリにスマホで見せる写真がなんなのか存分に想像できるっていうね!多目的トイレの使い方も、その多目的じゃねえ~~~~!!!と心の中でツッコミつつ、うまい!座布団1枚!と感嘆しつつ。品とエロが混ざり合ってなんともいえな味わいが最後残りますよね。ほんと面白かったです。関西方面の公演今後ともご検討よろしくお願いします!