「アントマン&ワスプ」

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インフィニティ・ウォーでありとあらゆるひとをいろんなもののずんどこに叩き落したMCU最新作。とはいえ全米公開は夏の初めだったのでね!かなり待たされた感じはありつつも、しかし今回ばかりはこのスパンがありがたかったかもしれない。ということでインフィニティ・ウォー欠席組のひとり、スコット「アントマン」おじさんの続編でございます。

1作目のラストでスコットが量子世界からの帰還を果たしたことが今回のストーリーの発端になる構成で、量子世界にいる母を連れ戻したいピム親子、量子世界へのアクセスで大金をわが手にしたいブローカー、そして量子世界に自分の寿命を引き延ばすヒントを求める女と科学者、この三つ巴が「量子世界へのキー」を争うという。そのキーであるピム博士の研究所が「ピム粒子」によって持ち運べるサイズになるため、ある一つの「特別な箱」が物理的にあちらこちらに行き来するゲーム的な面白さがありました。そして面白いことにスコット自身はこの箱に対する動機がないんですよね。その動機がない中で、かつ自分が2年間の外出禁止令下にあるという状況でどうこの乱戦に絡んでくるかというのか見どころ。

いやもう、最初のスコット邸でのキャシーとの自宅全面アトラクション改造、あれだけで「スコット…なんていいパパ~!」って感慨と「この癒し…待ってた~!」っていう感慨がせめぎあいました。せめぎあいましたね。つーか本当全面にかわいいしかなかった。全面かわいいしかないのにアクションの面白さとスリルがちゃんと維持されてるのすごいし、巨大化縮小化で考えられるありとあらゆる楽しさと夢と萌えをぶっこんできたので本当すごい。あの中途半端サイズのスコットまじ…まじで…私がホープなら絶対記念に写真撮りまくる…。またキャシーちゃんとパクストン夫妻が最高にかわいい…なにあの4人のハグ…あとスコットの中身がジャネットになる例のシーン、ポール・ラッドの上手さが炸裂していた。ひーひー言うほど笑いました。考えてみたらすごい感動シーンなんだけどな!?

でもってなによりえっそういう展開になるのか、と驚いたのが、エイヴァの「キャシーを巻き込む」作戦にフォスターが敢然と異を唱え、それを「絶対に超えてはいけない一線」として死守させたことです。だからこそあのラストシーンがあるんだけども、その種の説得をするキャラクターがいるのは珍しくないですが、その説得を聞き入れるという展開はかなり新鮮でした。それにしてもシールド時代のピム博士の人間関係拗らせ(本来の意味で)ぶりはほんとすごいわね…。

そしてアントマンといえば忘れちゃいけない3人組。マイケル・ペーニャは今回も最高でした。自白剤をめぐるやりとり最高だしあの「ザ・ペーニャ・タイム」とでも名付けたい圧巻の喋るジュークボックスぶりを今回も堪能できて言うことない。本当に常に最高。3人組といいホープといいキャシーといい、最終的にFBIのウー捜査官までもとりこんじゃうし、やっぱりスコットさんのレノアハピネス能力すごいよ(周りに幸せを振りまくの意)。

で、あのポストクレジットシーンなんですけどね。ほんと高低差ありすぎて耳キーン案件だよね!わかる!とはいえ私はスコットは絶対残る以上ホープはそうなのかなって思ってたので、あっピム博士もかーという方の驚きと、まさかスコットが量子世界にインした状態でああなるとはという驚きでしばし茫然としました。本当にあの紫芋ゴリラ絶許だよね。とはいえ、次のMCUはキャプテンマーベルのターンであり、キャロルがこの量子世界のスコットと共にアベ4への勝利の布石になるはずだ…!と勝手に信じているのでやっぱりwktkが止まりません。ということでアベ4の日本公開日早くください~!