「ワイルド・スピード/スーパーコンボ」

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監督デヴィッド・リーチ。世界中で大人気「ワイルド・スピード」シリーズの初のスピンオフ。ロック様とステイサム兄貴の仲良く喧嘩しなタッグが強化イドリス・エルバに挑むっていう、夏!特大!打ち上げ筋肉祭り!みたいな予告編にワイスピシリーズ未就学児童の私も「スピンオフだし…大丈夫かな!」と思って飛び込んでみました。結果的にぜんぜん大丈夫だったので同じく未就学児童の方もばっちこいだよ!

発症すればウィルスを飛散させ、その感染力は強力であらゆる人を死に至らしめる…というウィルスをめぐってホブス&ショウと謎のカルト集団が争うというのが大筋。ウィルスを取り合っていてその感染力を悪玉が欲しがっている…という筋書きはそれほど珍しいものではないですが、大抵この場合「特効薬」がキーになることが多い気がします。でも本作はウィルスそのもの、もっといえばそれを体内に注入し、発症までのタイムアタックというドラマに持ってくるところが面白かった。

なんといってもこのふたりが揃っているだけで絵になることこの上ない、ジェイソン・ステイサムドウェイン・ジョンソンが、画面を分割してふたりのライフスタイルの違いを見せてくれるし、いざ共闘となったらぎゃいぎゃいやかましいし、とはいえマジのピンチにはバッチリな間合いを見せる…ってそりゃ楽しいはずですよ。私はあのビルの高層階からジャンプせずひとりエレベーターで降りるショウと、そのエレベーターにガチ当たりしてガラスにヒビを入れるホブスの場面が大好きです。

私の嗜好として、コンビ、またはチームには燃えるけど、ファミリー(血縁のみならずファミリー的な団結を含む)に燃えない、というところがあるので、今作ぐらいの匙加減が気楽に楽しめていいなーと思いました。とはいえあまりにもワイスピ無学すぎて、こ、これは…シリーズを見ている人にはお馴染みなのか?それともまったくの新規なのか?ってのがわかんないってのはありましたね。ライアン・レイノルズが出るとか聞いてなかったので、えっ!のるのるはワイスピシリーズの常連なの…?と一瞬頭パーンてなりました。あとケヴィン・ハートも突然出てくるし!

最後の島でのラストバトル、敵方の認証装置を逆手にとって銃火器が使えない時間を作り、ガチの肉弾戦だぜゴルァ!な展開にもっていくのうまかったなー。そしてあの車連鎖&ニトロ攻撃。もはや展開が大味を超えた味になっててすごかった。車といえばショウがマクラーレンを駆ってみせるアクションもよかったね!マクラーレンかっこいい。あとブリクストンのバイクがチートすぎてすごい。ヴァネッサ・カービーもクールでかっこよくて素敵だった。

最後にホブス&ショウのコンビがブリクストンに挑むところ、何か強化人間の弱点を見つけて…とかいう展開になるのかなと思ったけど、違った。殴らせて、殴る!肉を切らせて骨を断つ!みたいな、ガチの腕力勝負でケリをつけたのでいやはや参りましたって感じでした。楽しい夏映画だったよー!