「ガンパウダー・ミルクシェイク」

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カレン・ギラン主演、ナヴォット・パブシャド監督・脚本。タイトルのかっこよさと予告編で見たカレン・ギランがのんしゃらんとした風情でバッキバキにアクションきめるさまに惹かれて見てきました。

サムは「ファーム」と呼ばれる裏稼業の会社で殺し屋としての腕を買われているが、ある日その「ファーム」の金を持ち逃げした男を追う指令を受ける。男を殺し、金をとり返せ。しかし、その男は娘を人質にとられており、そのことを知ったサムはその娘を解放するために奔走し、挙句金を失ってしまう。さらにサムの過去の仕事でとある犯罪組織のボスの一人息子を殺していたこともあって、「ファーム」はサムを敵方に売り渡すことを決める。

女性を芯に据えたアクションものの作品だいぶ増えてきましたが、この作品は女性版「ジョン・ウィック」とでも言えばいいのか、主人公は凄腕、謎の組織(ジョン・ウィックのホテルが今作では図書館)、容赦ない殺しの描写と揃っていて、アクション見たい欲をかなり満足させてくれました。「キングスマン」のテーラーもだけど、ああいう「一歩裏側を覗けばまったく違う世界」が普通の顔して存在してるの、万人が大好きなやつやないか。今作は銃火器が特定の作家の本に仕込まれてるっていうのもそそる。

サムと母親の関係がまさに「ガンパウダー」と「ミルクシェイク」で出来上がっていて、そういう意味でも秀逸なタイトルだな~と思ったし、サムがことを起こす動機にビタイチ男が噛んでこないのもすっきり見られた要因な気がします。

物語の構成としてはちょっと山場のもっていき方に惜しい感じがあったりしつつも、アクションのアイデアの豊富さでそれを補う感じ。あの病院での腕の利かないサムのファイトシーンはよかったな。

レナ・ヘディが演じるスカーレット(サムの母)のかっこよさもさることながら、図書館メンバーの魅力爆発過ぎて、誰だよアンジェラ・バセットミシェル・ヨーに鎖と斧で戦わせよう言うたの!金一封差し上げるわ!と思いました。ミシェル・ヨーのかっこよさ美しさ、いやーずっと見ていたかったね。でもってカレン・ギラン、あの長い手足をぞんぶんに活かした魅せるアクション、小道具のファンシーさがそれを引き立たせてて印象深いシーンの連打だったなー。面白かったです!