「グレイマン」


ルッソ兄弟監督でライアン・ゴズリングクリス・エヴァンス共演のNetflix映画です。が、一部劇場で先行公開ということで見てきました。いや大きい画面で見れる機会があるならそっちのほうがいいかなと思って。製作費むちゃくちゃかかってるという噂だし。配信は来週22日からの予定です。

実際、ド派手な映画だったので映画館で見て正解だった!CIA子飼いの暗殺集団としてスカウトされた元囚人、通称「シックス」がある任務で請け負った暗殺、実はそれが自分の仲間である「フォー」の暗殺指令だったことがわかる。「フォー」が死に際に託したデータを巡って、仁義なき暗殺バトルロイヤルが始まる…!みたいな、そんな話です。

正直言うと物語の細部の詰めが甘いところがあって、やるべきミッションとそれに対する作戦の派手さのバランスがとれてないところを「あいつはソシオパス」のひと言で乗り切ってるきらいがなきにしもあらずだったり、終盤のこのキャラ配置、もうちょっとカタルシスのある展開できるんじゃないか…?って部分もあったりしました。あと、「タイラーレイク」もそうだったけど絶対戦闘で負けないマンの弱点に無垢な子供もってくるパターン、「もう それ みた」みたいな感覚もちょっとあったな。

駄菓子菓子!さすがというかなんというか、アクションシーンにおいてはそのアイデアの豊富さ、見せ方の巧みさ、手を変え品を変え豪華な皿が出てくるコース料理がごとく、一瞬も飽きさせないのがすごい。そしてこの映画、登場人物がしんねりむっつり来し方行く末を話したりするシーンがまったくなく、アクションこそがこの映画のダイアローグだ!といわんばかりに詰め込まれてる。特にプラハ市街地でのアクションは素晴らしかったっすね。あの橋の欄干に主人公を繋ぎとめて見せる手練手管の数々!路線電車の屋根からショーウインドーに映った敵を見て狙撃するシーンとかもしびれたわ。あとルッソ兄弟、ナイフアクションの撮り方ほんとうまい。

ライアン・ゴズリング、ほぼ無表情でボロボロになりながらもクールさの失われない「頼りになるやつ」感、好きでした。うすうすそんな気はしてたけど、私ごずごずの顔大好きだな…。クリエヴァさんはキャップとは全方向で真逆の最低サイコパス野郎で、生き生きと楽しげでよかったです。走り方ほんと特徴ある。タイマンのナイフアクションちょっとときめいちゃったよ。アナ・デ・アルマスのアクションも思うさま堪能出来てなによりでした。そうそう、冒頭でシックスとやり合うフォー、CAWSでロリンズをやってたカラン・マルヴェイさんだったね!