2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「『見えない/見える』ことについての考察」

森山未來くんのソロ公演。ジョセフ・サラマーゴの「白の闇」のリーディングに未來くんのパフォーマンスが重なり、さらにモーリス・ブランショの「白日の狂気」がメタテキストとして絡まってくるという構造。1回に入れる客の人数をかなり絞っていたと思いま…

「十月大歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 1階10列29番 「双蝶々曲輪日記 角力場」。八月、九月に引き続き四部制、座席販売も一席おきを維持。勘九郎さんが白鸚さんと共演される第二部を拝見しました。コンスタントにかかる演目だし、勘九郎さんは中村座で同役をおやりになったことがあるけ…

「シカゴ7裁判」

アーロン・ソーキン監督・脚本!もともとはソーキンは脚本で参加しスピルバーグが監督する予定だった作品が、もろもろの理由で頓挫しスピルバーグは監督を降板。10年以上の歳月を経てNetflixオリジナルとしてソーキンが監督も兼任してようやく実現。1968年の…

「十二人の怒れる男」

シアターコクーン 1階Q列3番 作 レジナルド・ローズ 演出 リンゼイ・ポズナー レジナルド・ローズの脚本、シドニー・ルメット監督の手による同名の映画があまりにも有名なこの作品。法廷もの、密室劇の白眉中の白眉といっても過言ではない。私の父がこの作品…

「いきしたい」五反田団

こまばアゴラ劇場 全席自由 作・演出 前田司郎 五反田団の新作。コロナ禍のことではなく、個人的なことを書きたい、という作・演出の前田司郎さんの弁。ツイッターでフォロワーさんが激賛されていたのを見て、あわてて追加発売になったチケットを買いました…

「マティアス&マキシム」

グザヴィエ・ドラン監督・脚本・主演。ドランの地元であるカナダのケベックを舞台にした作品。幼馴染のマティアスとマキシムは、友人宅のパーティーで、家主の妹の自主映画に強引に出演させられ、そこでキスシーンを演じることになる。映画を見ているとき、…