2013-01-01から1年間の記事一覧

2013年のベスト

総観劇本数55本。リピート含まず、ですがそもそもリピート自体あまりしていなかった。どんどんリピートは減る傾向ですね。というわけで今年のベスト8。なぜ8かというとパッと選んだら8本になったので。以下観劇順です。 「ホロヴィッツとの対話」 中盤以降の…

2013年宇宙の旅

「ゼロ・グラビティ」見てきたよー!IMAX3Dで! 「アルゴ」を見たときに、映画というのはひとつの体験であるということを実感させてくれる、と書いたんだけど、「ゼロ・グラビティ」もまさにそういう1本だったなーとおもいます。その「体験」にはもちろんこ…

「ホビット 竜に奪われた王国」ネタバレ感想

というわけで映画のバレ感想置いておきます。ヒアリング能力甚だ不安というか、不安しかない!と開き直りたいぐらいのアレなので、話半分ぐらいにしておいて頂ければ(そんなにか)。あえてざっくり書くとすると、総論満足、各論やや不満、みたいな感じでし…

ホビットを見に(グアムへ)行きて帰りし物語

「ホビット 竜に奪われた王国」見てきたヨ!第一部の「思いがけない冒険」が全米と同時公開されたにも関わらず、オトナの事情なのかなんなのか、またぞろ「日本だけ公開が遅れる」試練が私を待ち構えていようとは!っていうね!いやほんとあのニュースを聞い…

シェイクスピア・アレンジ

長塚さんの「マクベス」観て、なんだかんだシェイクスピアの作品もそれなりに観てるよなあ…としみじみしていたんですが、感想でも書いたようにやっぱりそのままドストレートにやられるよりも「なにか」仕掛けてくる演出のほうが好きだし、がっつり脚色しちゃ…

「授業」

アツコバルー 全席自由 原作 ウジェーヌ・イヨネスコ 上演テキスト・演出 鈴木勝秀 イヨネスコの「授業」といえば今はなき渋谷のジァン・ジァンで中村伸郎さんが11年の長きにわたり上演を続けていたことで有名ですが、もちろんというのか、わたしはその舞台…

「マクベス」

シアターコクーン 1階M列1番 演出 長塚圭史 シェイクスピアの作品の中でも、たぶん「マクベス」を一番多く見てるのではないかという気がします。それぐらい、まあよくかかる。今回は長塚さんがシェイクスピアを初演出。センターステージで、客席が四方を囲む…

「身の引きしまる思い」城山羊の会

三鷹市芸術文化センター星のホール 全席自由 作・演出 山内ケンジ いろんなところで名前を聞くようになって気になってました。今回初見です。なんというか、さわればねっとりと手に貼りつくんじゃないかと思うような会話劇。観ながら、こういう芝居を観るの…

「大パルコ人2 バカロックオペラバカ 高校中パニック!小激突!!」

パルコ劇場 A列10番 作・演出 宮藤官九郎 すがすがしい!もはや、すがすがしい!もうタイトルからすげえ、バカだろうな!と想像していって、その期待が十全に満たされた感。たまりません。あの、もちろん全然違うんだけど、観ているこちらとしてはかつての新…

「ライクドロシー」

刈谷市総合文化センター大ホール 11列16番 作・演出 倉持裕 うーむ。正直なところを書いちゃうとちょっとぴんとこない公演でした。それが脚本なのか演出なのか、はたまた東京で本多というサイズだった芝居をこの大ホールでかけちゃうことによるものなのか。…

「わが町」SPAC

静岡芸術劇場 M列8番 作 ソーントン・ワイルダー 演出 今井朋彦 世界中で上演されていない国はない、といわれるほどの有名な戯曲ですが、初見です。機会があったら観たい、と強く思ったのは柴幸男さんの「わが星」の岸田戯曲賞の選評で、鴻上さんがこの「わ…

「イーハトーボの劇列車」こまつ座

紀伊國屋サザンシアター 9列7番 作 井上ひさし 演出 鵜山仁 井上ひさしさんの代表作ですが、舞台は初見です。戯曲を昔、読んだことがあるような、気がする。ともあれそんなレベルです。22歳から35歳までの宮沢賢治、かれが故郷花巻から東京に向かう列車の中…

「片鱗」イキウメ

青山円形劇場 Cブロック23番 作・演出 前川知大 ホラー、と銘打たれていて、ホラー苦手な私はちょっとびびりつつも前川さんの書くホラーなら大丈夫なんじゃないか…と足を運びました。いや、奇ッ怪とか大好きだし。 以下、最後の展開に触れてる部分もあるので…

あまちゃん終わって日が暮れて

tv

夢は枯れ野を…って、日が暮れるどころじゃなく月が(二度も)変わってますがな。 最終回の直後にあげたあのクソ長い(実姉に「長いんだよ!」と一刀両断されたのもむべなるかなです)エントリは、もう最後は出来る限りたくさんの登場人物について書こうと決め…

かいじゅうたちを、やっつけろ

パシフィック・リム見てきたよーい!って、今頃か!と総ツッコミされそうな気配をびんびん感じますネ!そうです今頃です。公開になったの確か8月の暑い盛りだったよね…。仰るとおりすっかり見逃していたんです。いたんですが、なにやら名古屋の中川コロナっ…

「鉈切り丸」

オリックス劇場 1階18列8番 作 青木豪 演出 いのうえひでのり いのうえひでのり×青木豪×森田剛の組み合わせふたたび。さらに今回はシェイクスピアの「リチャード三世」を源平合戦の世界に置き換えてという物語。薔薇戦争の時代を源平合戦の時代にはめ込むと…

「ロスト・イン・ヨンカーズ」

パルコ劇場 I列14番 作 ニール・サイモン 演出 三谷幸喜 50周年祭り以降、三谷さんの挑戦企画が続いていますが、「桜の園」に続いて再び『演出』のみ、しかも今度はあのニール・サイモン。ニール・サイモンと三谷さんの名前からどうしてもコメディを頭に思い…

「それからのブンとフン」

銀河劇場 E列29番 作 井上ひさし 演出 栗山民也 「ブンとフン」という小説を読んだのが何歳の頃だったかは正直記憶に薄いのですが、しかしいわゆる「子ども時代」に読んだ本の一冊であったことは確かです。思えば私にとって井上ひさしというひとはまず小説…

「MIWA」NODA MAP

東京芸術劇場プレイハウス D列2番 作・演出 野田秀樹 いつにも増してチケット争奪が激戦だったのはやっぱり今回美輪明宏という人物を取り上げている、ということもあったのでしょうか。しかし、実在の人物をモチーフにするとはいっても、野田さんのことだか…

「唐版・滝の白糸」

シアターコクーン XC列14番 作 唐十郎 演出 蜷川幸雄 いつもいい席をありがとうシアターメイト(もうないけど)、と思って行ったら前2列潰しの最前で座席にはビニールシートと注意書き。蜷川さんだから当然予測しておくべきだった。舞台終盤に水や血のりが飛…

あまちゃん!フェアウェル!!

tv

「あまちゃん」本日最終回!初めてリアルタイムで全話追いかけた朝ドラでした私にとって。4月1日、第一回の放送前のことをなんだか思い出したりしています。終わってしまう寂しさに身を浸しつつ、半年間楽しませてくれた登場人物のみんなへ愛を込めて、それ…

「悪霊〜下女の恋」

名鉄ホール 13列6番 作・演出 松尾スズキ 今年の春に再演された「マシーン日記」も12年ぶり、「悪霊」も12年ぶり。12年前「スズキビリーバーズ」でこの2本が連続上演されていたので、どうしても対で記憶している部分ありますね。どちらも4人芝居だし。マシー…

「真田十勇士」

中日劇場 2階1列25番 脚本 中島かずき 演出 宮田慶子 同じだったり似たタイトルだったりの同じだったり違ったりする舞台を割と間を開けずに別々のプロデュース公演が手がけるってのがなんか最近、流行りですよね。流行ってはいないんですかね。「真田」も来…

「九月花形歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 1階6列7番 新薄雪物語。初見です。筋書を見るとこの前の上演は平成20年、さらに前は平成14年とのことなので、その演目をこの座組で見られるというのはなかなか貴重な機会だったのではないかと。顔ぶれを見てもぐっと若いものねえ、今回。序幕の言い…

「ヴェニスの商人」

彩の国さいたま芸術劇場大ホール 2階W列21番 演出 蜷川幸雄 シェイクスピア作品の中では名を知られた方だと思いますけれども、さい芸シリーズで取り上げられるのに時間がかかったのはどうやらこの作品を蜷川さんご自身がお気に召さないかららしい。さも…

「かもめ」

シアターコクーン XB列1番 作 アントン・チェーホフ 演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 言わずとしれたチェーホフの四大戯曲の1本。ケラさんが手がけられると聞いたときから楽しみにしていました!このキャストでまっとうにがんばればまっとうにチケットが…

九月花形歌舞伎夜の部「陰陽師 滝夜叉姫」

歌舞伎座 1階7列8番 実のところ配役が発表になった時、あまりのことに携帯を一旦閉じた(そしてまた開けた)(消えてなかった)ぐらい、マジかこれマジか晴明を染さまで博雅が勘九郎さんってマジか!と挙動不審に陥るほどでした。夢枕獏さんの原作も大好きで…

「OPUS/作品」

新国立劇場小劇場 C2列17番 作 マイケル・ホリンガー 演出 小川絵梨子 弦楽四重奏団Lazara Quartet (ラザーラ・カルテット)は、ホワイトハウスでの演奏会が決まっているというのにメンバーの一人、ドリアンを解雇、急遽オーディションを行うことに。そこ…

「冒した者」葛河思潮社

神奈川芸術劇場大スタジオ F列11番 作 三好十郎 演出 長塚圭史 KAATの大スタジオって初めてだなー、スタジオっつーぐらいだからフラットで客席パイプ椅子かなーとか想像してたんですけど、全然違いました。大スタジオという名の小劇場でした(公式サイトに…

あまちゃん!日々のあまちゃんから

tv

いよいよ残りあと3週です。寂しい、寂しいって毎回言ってますがなんだろう、その中に若干の「ほっとする気持ち」も混じっているような気がしてくる今日この頃です。9割寂しいし、もちろん終わったあとは虚脱しちゃうだろうし脱力しちゃうだろうし、勢いで解…