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「三月大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 1階9列34番 「於染久松色読販」。玉三郎さんの土手のお六、仁左衛門さんの喜兵衛の顔合わせ。お染の七役は七之助さんで拝見したことがありますが、そのときも(あの早替えが大きな眼目となっている中)じっくり見せてもらえるこの莨屋のシーンはと…

「二月大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 2階3列10番 「熊谷陣屋」。幸四郎さんの襲名演目。芝翫さん(当時橋之助さん)と吉右衛門さんの熊谷直実を観たことがあります。直実、義経、相模、藤の方の心理戦というか、台詞に出てこないやりとりに面白さがあるので好きな演目。二月は昼の部の…

「壽初春大歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 1階11列29番 高麗屋三代同時襲名ということで豪華な顔ぶれの揃うお正月の歌舞伎座に行ってまいりました。お昼の部は「箱根霊験誓仇討」「七福神」「車引」「寺子屋」。襲名演目は車引と寺子屋ですね。「箱根霊験誓仇討」は勘九郎さん、七之助さん、…

「吉例顔見世興行 夜の部」

京都ロームシアター 1階1列14番 南座改修中につき、今年の顔見世はロームシアターで!岡崎ほんと雰囲気あって好きなんだけど人が多い、よね…(当たり前)。 「良弁杉由来」。初見です。鴈治郎さんの福々しい大僧正とその母を演じる藤十郎さん。歌舞伎のお得…

「中村勘九郎 中村七之助 全国芝居小屋錦秋特別公演2017」

金丸座 1階ろ6番5 今回は「全国芝居小屋錦秋特別公演」と銘打って岐阜のかしも明治座や東座、愛媛の内子座や熊本の八千代座、福岡の嘉穂劇場等々由緒ある芝居小屋を巡業されていて、芝居小屋といえば!な金丸座にも来てくださいました。芝居小屋公演の演目は…

「スーパー歌舞伎II ワンピース」

新橋演舞場 1階10列7番 初演が大評判となり、早くも再演!となったのですが、ご存知の通り猿之助さんの負傷により、もともと「麦わらの挑戦」枠としてルフィをやることになっていた右近さんが本役になるという形で公演を続行しています。ちなみに「挑戦」枠…

「通し狂言 霊験亀山鉾」

国立劇場 1階10列18番 初めて拝見します!ついでに言うと初めての国立劇場!ワーイ!ひろーい!こう、劇場の売店のなんというか昭和感!きらいじゃない!国立劇場のマスコット(ゆるキャラ?)であるくろごちゃんグッズを買おうかどうしようか散々逡巡しまし…

「秀山祭九月大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 1階1列14番 「ひらかな盛衰記 逆櫓」。吉右衛門さんの松右衛門。以前どなたでみたんだっけ、と思って自分のブログを検索したら橋之助さんでした。そうだったー。その時も、権四郎の「そういっても死んだ孫が帰ってくるわけでもない…」って諭す言葉…

それはそれとしてこの先勘九郎さんカッコイイしか言ってない・リターンズ

以前阿弖流為の時にも似たようなことをしていたんですけど、カッコいいしかホントに言わないのかっていうと看板に偽りありかもしれない。かっこいいかかわいいかどっちかです。たぶん(読んで下さっている方の知ったことか!というツッコミが見えた気がしま…

野田版桜の森の満開の下、無事大千穐楽!

終わってしまいましたね。終わってしまいました。待っていた時間は長くても始まったら終わってしまうんですね。とはいえ、千穐楽を見届けて、なんだか今はすがすがしい気分です。「ヒメの笑顔におされることもなく、この仕事、まっすぐ素直に戦えている」と…

「八月納涼歌舞伎 第一部」

歌舞伎座 1階11列25番 「刺青奇偶」。この演目といえば思い出すのが、勘九郎さん(当時まだ勘太郎さん)が書いた「歌舞伎の名セリフ」って本で、お父上がこの演目が大好きで、「家を出るときから博徒の顔になってる」って書いてらしたこと、9年前に勘三郎さ…

「八月納涼歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 2階3列41番 「修禅寺物語」。彌十郎さんの父上と兄上の追善興行と銘打たれ、修善寺に住む面作師の夜叉王を彌十郎さん、その娘桂に猿之助さん、将軍頼家を勘九郎さんという配役。今回初めて拝見する演目で、全然展開を知らなかったので終盤びっくり…

「八月納涼歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 1階12列17番 「野田版 桜の森の満開の下」。歌舞伎座にかかる「本日初日」の幕を見て、私が思ったのは勘三郎さん、とうとう来たよこの日が、ってことだった。野田秀樹の劇団時代の作品を歌舞伎にしたい、ということを口にし、その実現をきっと願っ…

「七月大歌舞伎 昼の部」

松竹座 1階12列8番 今月の松竹座は昼夜ともに舞踊と狂言の構成。昼の舞踊は「二人道成寺」で孝太郎さんと時蔵さんの組み合わせ。孝太郎さんの道成寺、たぶん初めて拝見しました。時蔵さん今月ほんと大車輪だなー。さて、「夏祭浪花鑑」。勘三郎さんが亡くな…

「七月大歌舞伎 夜の部」

松竹座 3階左列11番 夜の部、舞踊は「舌出三番叟」。鴈治郎さんと壱太郎くん。三番叟、いろんなパターンを見たと思ってもまだまだ知らない三番叟が出てくる!ところで、何年か前に猿之助さん(当時亀治郎さん)と染五郎さんでやった「寿式三番叟」がすごく好…

「名古屋平成中村座 夜の部」

名古屋平成中村座 6列14番 「義経千本桜 川連法眼館」。約1時間の場面ですが、見れば見るほど改めてコンパクトにドラマがまとまっていて、作品としてこの場が長く生き続けるのがわかる気がします。今回扇雀さんの狐忠信だったんですが、佐藤忠信での場面の大…

「五月花形歌舞伎 夜の部」

松竹座 1階左列9番 「野崎村」。七之助さんのお光で野崎村観るの初めてだっけ…(お染は何回か見てる)と思ったらあれか、お染の七役のときにお光もやったからなのか勘違いしてたのかな…ってそんなわけある!?ということでたぶん七之助さんのお光初めてで…

「五月花形歌舞伎 昼の部」

松竹座 1階右列6番 勘九郎&七之助兄弟に猿之助さまががっつり絡む!見に行かないでか〜!ということで昼夜通し。 まず「戻駕色相肩」。勘九郎さん、歌昇さん、児太郎さんで駕籠かきと禿ののほほんとした雰囲気…と思わせておいて最後に実は、な展開が入る…

「猿若祭二月大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 11列18番 「門出二人桃太郎」。勘九郎さんとこのご子息が勘九郎さん・七之助さんと同じように桃太郎で勘太郎・長三郎として初舞台。んもうね、歌舞伎座全体がお祝いムードというか、板の上も客席も、これから長い長い役者の道を延々と歩くであろう…

「猿若祭二月大歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 7列7番 「猿若江戸の初櫓」。先月観た「足跡姫」が、二代目だか三代目だかの出雲阿国がお城(江戸城)にあがって殿様に踊りを見せる、ことを夢見る部分がある、ということと、そのあとに描かれる展開と相まって、この演目自体はもちろん観るのは初…

「十二月大歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 2階3列33番 ◆二人椀久 どこかで観たという気がしてるんですが、お、覚えてない…(きっと夢の国にいたのでしょう…スイマセン) 今回は玉三郎さまと勘九郎さんの組み合わせ!勘九郎さん、放蕩息子の雰囲気はないけど、松山にほれ込むあまりいろん…

「十二月大歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 1階4列28番 ◆吹雪峠 以前獅童さんと七之助さんと愛之助さんの組み合わせで見たことがあります。なので七之助さんのおえんは2回目かな。助蔵が獅童さんで、当時の感想にも書いたけど、獅童さんのはっちゃけぶりが若干行きすぎていて、この作品の心理…

「錦秋特別公演2016」

ロームシアター京都メインホール 6列25番 ご兄弟秋の恒例行事。お邪魔するの久しぶりかもしれません。せっかく京都に住んでて京都に来てくださるのだから〜ということで出かけてまいりました。この錦秋公演も回を重ねてきて、ご兄弟もいろいろと見せ方を…

「八月納涼歌舞伎第三部」

歌舞伎座 10列19番 ◆「土蜘」 勘九郎さんの襲名でも拝見しました。演目としてはかなり好き!ただ、座席が真っ正面で、かつ私の前に背の高い男性が座られたので、センターのみほぼ見えないという…どセンの罠!松羽目物で正面の視界がやられるとやっぱりち…

「八月納涼歌舞伎第二部」

歌舞伎座 14列10番 ◆「東海道中膝栗毛」 染五郎さんと猿之助さんで弥次さん喜多さん!いやそりゃ誰もが見たいと思う座組ですよね。猿之助さんは昨年秋からのワンピース歌舞伎、染五郎さんは今春のラスベガスでの獅子王公演と、それぞれの話題もぶっ込み…

「コクーン歌舞伎第十五弾 四谷怪談」

シアターコクーン J列13番 演出 串田和美 コクーン歌舞伎にとって四谷怪談というのはかなり縁のある演目ではないかと思います。今回は2006年「南番」「北番」で上演したバ−ジョンから一歩踏み込んで、お袖と直助権兵衛によりスポットを当てた構成。黒子を黒…

「四月花形歌舞伎 夜の部」

明治座 13列24番 ◆浮かれ心中 原作は井上ひさしの「手鎖心中」。原作未読なのでこれが舞台のみの脚色なのかそうでないのかは定かでないんですが、「籠釣瓶花街酔醒」ががっつり下敷きになっていて、わーこれは籠釣瓶好きにはたまらん趣向やな!と思いました…

「四月花形歌舞伎 昼の部」

明治座 6列21番 ◆葛の葉 「元禄港歌」の中で披露される瞽女唄の「葛の葉子別れ」ってこれかああ!とポン(と手を打つ)。安倍保名に助けてもらった恩を返そうと白狐は許嫁の葛の葉姫に化けて保名のところに嫁入りし、子をもうけるが、本物の葛の葉姫があらわ…

「スーパー歌舞伎 ワンピース」

松竹座 2階1列12番 演出 横内謙介/市川猿之助 あの!「ONE PIECE」を歌舞伎で!という第一報を聞いた時は「マジカヨー!」ってなりましたけど、猿之助さんがやる以上、そんなしょうもないものにはなるまい、笑えるにしろ、かっこいいにしろ、いききった作品…

「関三奴」

歌舞伎座 幕見席 三月大歌舞伎、打ち出しの一幕のみを幕見で。幕見席、いつぶりだ?というぐらい久しぶりでしたが、20分足らずの幕とはいえ、600円で見られるってすごいありがたい話だよな…と改めてしみじみしました。すごい人気演目とかだと大変だろうけど…