2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年のベスト

2020年皆さまお疲れさまでした!実家に帰らずテレビをザッピングしながらこれを書いております(打っております)。もろもろまとめて2020年ふり返ってみまっしょい! 2020年の演劇 2020年の演劇番外編 2020年の映画 2020年の本 2020年の演劇 劇場での総観劇…

「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」

ビルとテッドの大冒険もビルとテッドの地獄旅行も見てないんですけど、なんかこうパーっとしたものを摂取したくなって、上映時間も91分とコンパクトだしというのでふらっと見に行ってきました。監督はディーン・パリソット。かつて一世を風靡したバンドが売…

「ワンダーウーマン1984」

大ヒットした前作に引き続き監督はパティ・ジェンキンス、主演はもちろんガル・ガドット!もともとは夏映画として公開予定でしたが、公開が延びに延び、最終的にはアメリカでは劇場公開と同時に配信スタートとなりました。劇場公開の道を残してくれただけで…

「迷子の時間-語る室2020-」

サンケイホールブリーゼ 1階C列29番 作・演出 前川知大 亀梨くんが出るってことはチケット取るのも難しそうだし時期的にも難しいかもだしうーんうーんと悩んでいるうちに当然のごとくチケット入手のチャンスを逃し、まあしょうがないなーと思っていたら、東…

「十二月大歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 1階7列22番 「傾城反魂香」。勘九郎さん又平、猿之助さんおとくの顔合わせ。2008年の新春浅草で、当時勘太郎・亀治郎だったおふたりが双方とも初役でおやりになってからもう12年(ほぼ13年)!それから勘九郎さんは複数回又平をやっておられますし…

「十二月大歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 1階11列20番 「心中月夜星野屋」。今月は第二部星野屋に七之助さん、第三部傾城反魂香に勘九郎さんなので、昨年春のこんぴらを思わせる流れ。七之助さんおたか、照蔵に中車さんの顔合わせはそのまま、今回は母お熊に猿弥さんという、もう顔ぶれから…

「23階の笑い」

世田谷パブリックシアター 1階H列3番 作 ニール・サイモン 演出・上演台本 三谷幸喜 三谷幸喜さんが再びニール・サイモン戯曲の演出に。上演時間をなんと1時間45分でまとめて、グッとギュッと濃縮した時間で見られるのが最高。短くて面白い芝居最高。いや冗…

芝居とは関係のない話ですが

パラドックス定数の今回の芸劇シアターイーストでの公演、私は劇団先行予約でチケットを買い、開演の45分前には劇場前にいたわけですけど、そこで見ていて思ったことをちょっと書かせていただきます。なぜ45分前に行ったかというと、チケットには「開場時間…

「プライベート・ジョーク」パラドックス定数

東京芸術劇場シアターイースト 全席自由 作・演出 野木萌葱 パラドックス定数が芸劇シアターイーストに!勢いを感じる。今回の上演にあたって劇団がyoutubeチャンネルで2018~2019にシアター風姿花伝で連続上演した一連の「パラドックス定数オーソドックス」…

「フリムンシスターズ」

オリックス劇場 1階2列29番 作・演出 松尾スズキ コクーン芸術監督になった松尾スズキさんの新作ミュージカル?いや音楽劇といったほうがいいのかしら。大阪公演はオリックス劇場というコクーンに比べるとかなりの大箱。しかしありがたくも最前列で拝見させ…

「獣道一直線!!!」

ロームシアター京都メインホール 1階4列36番 脚本 宮藤官九郎 演出 河原雅彦 ねずみの三銃士、企画第4弾。なんとなくこういう企画ものって「3」で打ち止めみたいな気に勝手になっていたので「続くんかい!」とツッコミつつも楽しみにしておりました。今回は…

「真夏の夜の夢」

兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 1階N列28番 原作 ウィリアム・シェイクスピア 潤色 野田秀樹 演出 シルヴィウ・プルカレーテ 言わずと知れたシェイクスピア原作の有名なこの作品を、野田秀樹さんが潤色・演出して上演したのが1992年。28年前…遠い目に…

「羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来」

字幕版が日本公開されたのが昨年でしたか、その時はタイミングが合わず涙をのんだのですが、なんと吹替え版となって超拡大再公開!!ありがとうございます!!もとはwebアニメとして公開されていて、この映画はその前日譚にあたるらしいのですが、そのあたり…

「『見えない/見える』ことについての考察」

森山未來くんのソロ公演。ジョセフ・サラマーゴの「白の闇」のリーディングに未來くんのパフォーマンスが重なり、さらにモーリス・ブランショの「白日の狂気」がメタテキストとして絡まってくるという構造。1回に入れる客の人数をかなり絞っていたと思いま…

「十月大歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 1階10列29番 「双蝶々曲輪日記 角力場」。八月、九月に引き続き四部制、座席販売も一席おきを維持。勘九郎さんが白鸚さんと共演される第二部を拝見しました。コンスタントにかかる演目だし、勘九郎さんは中村座で同役をおやりになったことがあるけ…

「シカゴ7裁判」

アーロン・ソーキン監督・脚本!もともとはソーキンは脚本で参加しスピルバーグが監督する予定だった作品が、もろもろの理由で頓挫しスピルバーグは監督を降板。10年以上の歳月を経てNetflixオリジナルとしてソーキンが監督も兼任してようやく実現。1968年の…

「十二人の怒れる男」

シアターコクーン 1階Q列3番 作 レジナルド・ローズ 演出 リンゼイ・ポズナー レジナルド・ローズの脚本、シドニー・ルメット監督の手による同名の映画があまりにも有名なこの作品。法廷もの、密室劇の白眉中の白眉といっても過言ではない。私の父がこの作品…

「いきしたい」五反田団

こまばアゴラ劇場 全席自由 作・演出 前田司郎 五反田団の新作。コロナ禍のことではなく、個人的なことを書きたい、という作・演出の前田司郎さんの弁。ツイッターでフォロワーさんが激賛されていたのを見て、あわてて追加発売になったチケットを買いました…

「マティアス&マキシム」

グザヴィエ・ドラン監督・脚本・主演。ドランの地元であるカナダのケベックを舞台にした作品。幼馴染のマティアスとマキシムは、友人宅のパーティーで、家主の妹の自主映画に強引に出演させられ、そこでキスシーンを演じることになる。映画を見ているとき、…

「TENET テネット」

クリストファー・ノーラン監督新作!というだけで「待ってました!」感が映画館に満ち溢れる、それだけで相当すごいことですよね。新型コロナウイルス感染症の影響をもろに受けてしまい、公開が延期になったりしながらも全米ならびに世界各地で劇場公開に踏…

「幸せへのまわり道」

アメリカで放送されていた子供向け長寿番組「Mister Rogers' Neighborhood」の司会者フレッド・ロジャースと、彼を実際に取材したジャーナリストを描いた映画。原作はまさにその記者の書いた記事という、「実話を基にした物語」。監督はマリエル・ヘラー。原…

2020年8月の劇場(備忘録)

お友達とツイッターでやりとりしてたときに、「感染症対策としてこんなこともしてる、って話を具体的に出してもらう方が安心する、ガイドラインに沿ってます、ってだけじゃガイドラインの解釈がそれぞれすぎてあてにならない」ということを言われてはっとし…

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」

高校は勉学と自己研鑽の場であって、それに邁進するのみである、それを蔑んで笑う者たちはいつか自分の足元にひれ伏すのだ…と信じていた女子高生が、卒業前夜にその価値観をひっくり返されたらいったいどうするのか?邦題のとおり、「卒業前夜のパーティデビ…

「三谷幸喜のショーガール(Social Distancing Version)」

サンケイホールブリーゼ 2階I列7番 脚本・作詞・構成・演出 三谷幸喜 土曜日の朝、例によってベッドの中でうだうだしていたら、ツイッターのTLにブリーゼで今日「大地」2公演のあと「ショーガール」を公演する、とあって、あ~今日からなのか…って調べたら…

悪霊に挑戦や

ここんとこずーっと「井上の歌」が頭を回ってて、井上を劇場に置き換えて替え歌を考えてしまったので深夜であることをいいことにそっと放流します。 ねんのため、井上の歌っていうのはこれです(10:00あたりから)。 演劇 「悪霊 '01~下女の恋」(終盤:米…

「八月花形歌舞伎」

第四部「与話情浮名横櫛」 歌舞伎座 1階5列36番 幸四郎さんの与三郎、児太郎さんのお富で。幸四郎さんの与三郎、初めて拝見しましたが、はまらないわけないよねと思ってたし、また児太郎さんのお富がメッチャいい!!いやーこれは血だよねって言わせてほしい…

「赤鬼」

東京芸術劇場シアターイースト 全席自由 作・演出 野田秀樹 当日券で拝見しました。14時開演の場合、10時から12時半までのあいだに整理番号配布、12時50分に当選番号発表(webで見られる)、13時から販売。キャンセル待ち番号の人は開演10分前に集合してキャ…

「大地」

PARCO劇場 D列12番 作・演出 三谷幸喜 パルコ劇場リニューアルオープニングシリーズのうちの一作で、三谷幸喜さんの新作。これでもか!と音がしそうなほど豪華なキャストを揃え、チケットももちろん即完売…のところ、新型コロナウイルスの影響を受けいったん…

「ドクター・ドリトル」

タイトルロールをロバート・ダウニー・Jrがつとめ、動物たちの「声の出演」に文字通り「綺羅星のごとく」スターが集まった「ドリトル先生」の実写映画。監督はスティーヴン・ギャガン。もともとが児童書なので、あえてそういうテイストを狙っているのかなと…

「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

原題はLittle Womanと原作そのまま。しかし、これを最初に「若草物語」と翻訳したひとはすごいね。もはや、これ以外のタイトルは日本では考えられない。だから映画の邦題にも「若草物語」を引っ張るのは当然だし、しかしこの映画自体は「若草物語」そのまま…