2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

客席の自分

ものすごく突然にどうでもいいことなのだけれど、自分が鴻上尚史(と第三舞台)の影響を抜きがたく受けているなあと些細なことで実感することがある。私はどんなでかい劇場のどんな遠い席でもぜったいにオペラグラスを使わないが、それは鴻上さんが「オペラ…

「キャンディーズ」 G2プロデュース

g2

シアタードラマシティ 7列32番 作・演出 G2 G2さんの脚本て個人的にピンとこねーなー、って印象がすごくあるんだけど、この作品はよかったと思う。あるレトロな石鹸工場に居る寡黙な職人の過去と、彼の因縁、運命が現在と過去を行ったり来たりしなが…

「四月大歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 2階3列19番 「ひらかな盛衰記 源太勘當」 梶原景時って、本当によく出て来るねえ〜・・・と妙に感心。いい役だったり悪い役だったりするけど、その「どうともとれる」あたりが題材にチョイスされる要因なのかしらん。この演目の主役は景時じゃ…

「四月大歌舞伎 夜の部 毛抜・口上」

歌舞伎座 14列6番 「毛抜」 すっごい楽しい演目だった!華やかで楽しくて、もしかしたら3月4月通じて一番「襲名気分」を味わったかもしれない。お家乗っ取りを謀る悪者を、粂寺弾正が見事な推理の冴えで退ける、というお話なんだけど、確かに理屈に合わ…

「四月大歌舞伎 夜の部 籠釣瓶花街酔醒」

歌舞伎座 14列6番 「籠釣瓶」、妙にはまってしまったので別エントリに。 下野佐野の次郎左衛門は、商売一筋の真面目な絹商人。下男の治六とともに吉原を訪れ、美しい花魁八ツ橋に一目惚れします。八ツ橋に次郎左衛門は通いつめ、身請けをするところまで話…

「お父さんの恋」 パルコ+サードステージ

シアタードラマシティ 20列36番 脚本 中谷まゆみ 演出 板垣恭一 中谷&板垣タッグ第4弾。showcaseの看板は取れてはいるけれど、個人的にはshowcaseシリーズを見に来たテンションではあり。 このお二人のコンビを高く評価しているからこそ期待値も当然跳…

「いやむしろわすれて草」 五反田団

京都芸術センターフリースペース 全席自由 作・演出 前田司郎 昨年東京公演時の好評が記憶に新しく、京都までお出かけ。チケット代1500円、やっす!ここまで出かけてくる電車賃の片道代よりまだ安い。昨年夏の「家が遠い」の演出に対して京都芸術センタ…

映画「オペラ座の怪人」感想

もう上映も終わろうかという今頃になってやっと見てきましたよ。なかなか面白かった、けどもうちょっと映画としてのオリジナリティがあった方が良かった気がするなあ。ちょっと曲に頼りすぎの構成で、舞台ではある意味それを聴きに来ているからいいんだけど…

また来たくなる劇場に

映画の「オペラ座の怪人」見てきました。映画の感想はまた別途。久々に泉北のTOHOシネマズで見てきたのですが、この映画館多分1年ぶりぐらいだと思うんだけど、上映前の映画を見るときのマナーに関する短い映像があまりにも素晴らしい出来で心の底から…

「第21回 四国こんぴら歌舞伎大芝居 昼の部」

金丸座 後舟 「彦山権現誓剱」 思っていたよりも楽しい演目で、個人的には好きな感じ。「助太刀」だからもっと鬱々としたのを想像しておりました。番付に六助の役は武蔵がモデル、って書いてあったんだけど、それを意識しない方が面白いかなという気もしまし…

琴平駅に

琴平の駅には映画「阿修羅城の瞳」で金丸座がロケに使われたので、そのロケシーンや映画のシーンのパネルが展示してありました。あの蝦蟇に乗ってるやつって、去年の10月に松竹座でやってらっしゃったやつじゃ・・・。パネル見ながら、「お、これはあのシ…

金丸座!

行って来ましたこんぴら歌舞伎。しかし寒い!!!!なんかもう・・・真冬だった。わりと暖かい格好していったつもりだけど吐く息が白いってどうなのさ!小屋の中は満員のお客様なので暖かいのだけどね。でもやっぱり雰囲気がすごくいい芝居小屋です。ここで…

4月の予定

4/5「荒神」新感線 4/10「デモクラシー」 4/12「四国金比羅歌舞伎大芝居 昼の部」 4/17「お父さんの恋」パルコ+サードステージ 4/19「四月大歌舞伎 夜の部」 4/20「四月大歌舞伎 昼の部」 4/22「キャンディーズ」 12日のこんぴら、なんと日帰りです。お、…

「デモクラシー」

シアタードラマシティ 12列8番 作 マイケル・フレイン 演出 ポール・ミラー 鹿賀丈史さんと市村正親さん、念願叶っての共演ということで話題の舞台。1970年代の東西冷戦まっただ中のドイツで実際に起きたスパイ事件をもとにした戯曲。共演者にくせ者…

「荒神」 新感線

厚生年金会館芸術ホール J列17番 脚本 中島かずき 演出 いのうえひでのり 見てきました「荒神」。何回字面見ても「あらかみ」とか「こうじん」と言いたい私が居たのだが、芝居を観たら「あらじん」になりました。無国籍な匂い紛々な「蓬莱国」の城取りに…

ふと気になって

1983年の「朝日」で鈴木さんとともに宣伝美術にクレジットされている畠山直哉さんってどういう方なのかなーと思ってぐぐってみたら・・・ビビった。え、これ本当にこの人なのか・・・(多分はてなキーワードでリンクされてると思うのでそっち見て下さい…

デザイナー鈴木成一

先週の日曜日に姉から短いメールが来た。「来週の『情熱大陸』のゲストは鈴木成一さんです。」それで「鈴木成一ってダレ?」なんて、私は言わない。私がそう言わないことを姉ももちろん知っている。私達姉妹にとって「鈴木成一」といえばあの「鈴木成一」さ…

私達の声に耳を傾けないで

ずいぶんと勝手な考え方だなと思うのだが、ネットでの匿名の書き込み等々に関して、役者や作家やアーティストが何か言うたび、どうということはない発言なのに複雑な気持ちになる。大抵は彼らの言い分がもっともなように思えるのだが、それでもどうにも複雑…