2003-01-01から1年間の記事一覧

「study」ラーメンズ

近鉄小劇場 G列9番 作・演出 小林賢太郎 CLASSICに引き続き、大きいテーマで全体を括りその中で色々と見せてくれるという趣向。今回のネタは7本。(以下すべて仮タイトル) 「存在とは?」「自白」「Q&A」「にちなんとか」「サイエンス君」「いろいろ…

「ア・ラ・カルト」

MIDシアター Bブロック7列1番 演出 吉澤耕一 昔から観たいと思ったものや評判のいいものは出来るだけチェックするようにしていたので、あああれ観ておけば良かったなあと思うものは少ない方、だと思う。もちろん大人計画とかあーもっと早く出会いたか…

「POP?」

リサイタルホール D列3番 演出・構成 鈴木勝秀 ひとり舞台、と言いながら(ご本人も仰ってましたが)ひとりリサイタル、という感じでした。女優大竹しのぶを見るというより、素の大竹さんの人となりを見せてもらったような感じ。正直なところ、歌い手とし…

「飛龍伝」

厚生年金芸術ホール B列37番 作・演出 つかこうへい なんかね、あの、書けないんですけど。感想が(笑)。 いつもは観ている間とか見終わったあと電車に乗ってるときとかに一つでも二つでも書きたいなと思うことやキーワードみたいなものが浮かんで、それ…

「ハルディン・ホテル」 NYLON100℃

近鉄小劇場 I列20番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 面白かったーーー!「東京のSF」では大阪に来てくれなかったので久々に見たナイロン、って感じでした。間にドントラやSLAPSTICKSを見てるんだけど、このメンバーで見てこそKERAワールド…

「ダブル・アルバム」  月影十番勝負

MIDシアター G列6番 作 永井愛/演出 木野花 見に行く予定にはしていたんだけどうっかりぼんやりチケットを取るのを怠っていたので当日券で観劇。二人の女と一人の男の過去と現在の二つのアルバム、そして姉妹のそれぞれのアルバム。肉親同士の骨絡みな…

「幕末純情伝」 R.U.Pプロデュース

青山劇場 B列32番 作 つかこうへい 演出 杉田成道 筧利夫・広末涼子W主演の二作品連続上演で話題の公演一本目。98年、99年に上演されたときは「新幕末」だったので今回はそれよりも昔のバージョンなのかな?と思ってたんですが「新幕末」ほぼそのま…

「天使は瞳を閉じて」 ミュージカル版

ル・テアトル銀座 9列2番 作・演出 鴻上尚史 大阪でもう一回見るのでとりあえず現時点での感想になります。なかなかうまくまとまらないんですがえーいまとまらないまま書き出しちゃえ!「天使」の演目には非常に思い入れがあるのはもうしつこいので縷々語…

「欲望という名の電車」

青山円形劇場 D列43番 作 テネシー・ウィリアムズ/演出 鈴木勝秀 去年だっけ。一昨年だっけ、堤さんと大竹さんコンビで見たのが私の初「欲望」だったんですが、そのときあまりにもピンとこない部分が多かったので(役者さんではなく話的に)、何で皆がこ…

「彗星はいつもひとり」

キャラメルボックス 新神戸オリエンタル劇場 N列31番 作・演出 成井豊 キャラメルボックスの芝居って、大抵大きなストーリーの流れが二つあって、それが絡んでいくっていうのが多いと思うんだけど、この「彗星」の元だった「レインディア・エクスプレス」…

「ニュルンベルク裁判」 ひょうご舞台芸術

宝塚バウホール い列17番 作 アビー・マン/演出 鵜山仁 第二次世界大戦終結後のドイツ、ニュルンベルクで連合国による軍事法廷裁判が開かれたことは歴史の授業で聞いた覚えがあると思う。しかしこの舞台(原作)では、いわゆる国際軍事裁判ではなく、米軍…

「一郎ちゃんがゆく。」

g2

シアタードラマシティ 7列12番 作 わかぎえふ/演出 G2 5年前だったかな?に再演されてその時もかなり豪華なキャストで、非常に楽しませてもらった記憶があります。ゲストの脇でコントの小芝居をやらされていた頃の、升さんやわかぎさんの役者魂という…

「CVR〜チャリー・ビクター・ロミオ」 燐光群

伊丹AIHALL A列16番 演出 坂手洋二+ロバート・バーガー+パトリック・ダニエルズ+アービン・グレゴリー CVRというのはコックピット・ボイス・レコーダーの略。この芝居は、実際に起こった6つの航空機事故で回収されたCVRのスクリプトから、その様子を…

「加賀見山再岩藤」 平成中村座

平成中村座 竹席16列1番 演出 串田和美 午前と午後をどっち見ようか迷ったんだけど、やはりここは串田演出のほうかな〜というわけで観てきました、加賀見山再岩藤。古典歌舞伎の「加賀見山旧錦絵」の後日譚という設定だということで、開場前にもひとくさ…

「裏日本」 猫のホテル

下北沢スズナリ D列8番 作・演出 千葉雅子 えっと・・・いまいちつかみ所のないまま終わってしまったというか・・・。今年大阪に来てくれた「起きてる者はいないのか!」がすごく面白かったので、他の本公演も見てみたいなあと思っていたんだけど、今回の…

「萩家の三姉妹」二兎社

世田谷パブリックシアター I列7番 作・演出 永井愛 地方の名家、今は地主とは名ばかりの旧家萩家の三姉妹。長女鷹子は大学でフェミニズムを教える助教授、だけど自らの恋愛と自らの学説の不一致になんとも歯がゆい思いを抱いている。次女仲子は歯科医であ…

「3つの事情」 泪目銀座

近鉄小劇場 D列13番 作・演出 福島三郎 同じシュチュエーションの物語を、男女二つのバージョンでやってみようという公演。出来ればどちらも観たかったんですが男性版はどうにもこうにも仕事で行けず、女性版のみの観劇。結婚相談所の旅行ツアーに参加し…

「ビューティフル・サンデイ」 Showcase

近鉄小劇場 H列6番 作 中谷まゆみ/演出 板垣恭一 このお話は果たしてハッピーエンドなのでしょうか?私にはそうは思えない。これはハッピーエンドじゃない。これは終わりじゃなくて、始まりを描いているように感じるからだ。だからこれは、ただ一瞬の、幸…

「西へゆく女」 オリガト・プラスティコ

近鉄小劇場 F列25番 作 岩松了 /演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 正直なところ確かに全然わかっちゃいないんだろうなあ私、とは思いながらも、こんなほったらかされ具合も嫌いじゃない(笑)。というか、筋立て自体は、ある「謎」が中心にあるのでま…

「ナツヤスミ語辞典」キャラメルボックス

近鉄劇場 J列15番 作・演出 成井豊 12年前の記憶を勝手に脳内補完しているだけかしらと思いつつ、でもやっぱりいい芝居だったし、好きな芝居だなあと思った。私のキャラメルベストは「不思議なクリスマスのつくりかた」だけど、でも甲乙つけがたいぐらい…

「ウーマン・イン・ブラック」

シアタードラマシティ 4列30番 原作 スーザン・ヒル/演出 ロビン・ハーフォード 怖いものが嫌いなはずなのになんで二つも続けて怖い芝居見てるんだ私・・・(と今下の感想を見てちょっと思った)。日本では5演め、99年にも同じキャストで上演されてい…

「WEE THOMAS」

シアタードラマシティ 1列13番 作 マーティン・マクドナー 演出 長塚圭史 ホラー映画もスプラッタ映画も大嫌いで絶対観ない私です。お化け屋敷ですらダメな私です。だっからもう東京公演の評判聞いたときは真剣に観劇をやめようかと思いました。しかもこ…

「スターダストメモリー」 コンドルズ

中之島リサイタルホール I列26番 構成・振付・演出 近藤良平 なーにが観たくてコンドルズ観にきちゃうんだろうなあとぼんやり思ってみたんですが(笑)。コントもぬるいっちゃあぬるいし、だれる部分がない訳じゃないし、ダンスだってメンバー全員がもの…

「熊沢パンキース03」

ウーマンリブ 近鉄小劇場 B列16番 作・演出 宮藤官九郎 面白かったです。頑張ってチケット取っただけのことはありました!腹が痛くなるほど笑いながらも、ダークでマッドな空気も堪能させてもらいまして。当日パンフ、というか挟み込まれた当日ビラの宮藤…

「京都11区」

MONO AI・HALL 整理番号22番 作・演出 土田英生 華があるとかそういうわけでもないのにMONOの役者さんが大好きだし、派手でもなんでもないけど土田さんの脚本や演出が好きだ。なんなんだろうなあこれは。「京都を京都らしく」の政策からこぼれた地…

「青十字」

KERA・MAP 三鷹芸術文化センター星のホール H列1番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 実際の舞台は拝見していなくてテレビで見ただけなんだけど、ナイロンの「すべての犬は天国に行く」がすごく好きで、お話の構造的にちょっと似たところを持…

「八月納涼歌舞伎・鼠小僧」

歌舞伎座 2階り列12番 脚色・演出 野田秀樹 東に死にそうな人あれば行って棺桶の算段促すような、ケチで強欲な棺桶屋三太。金持ち兄貴の病死で遺産が転がり込むかと思いきや、思いの外の計算違いでいつのまにやら大名屋敷の蔵破り。せっかくかすめ取った…

「阿修羅城の瞳」 新感線

新橋演舞場 5列39番 脚本 中島かずき /演出 いのうえひでのり まず全体の感想。観て損はない一級品の舞台であることはもう間違いなしです。お客を飽きさせないほっておかない、見せ場はがっつりきっちりと。歌舞伎役者の華とヅカトップの華のぶつかり合…

「きらら浮世伝」扉座

近鉄小劇場 E列9番 作・演出 横内謙介 江戸時代に実在した版元「蔦屋重三郎」のお話。戯作では山東京伝、滝沢馬琴、大田南畝ら、絵師では歌麿、写楽を世に出した、実在の人物(これがすごいよな!)の生き様を描いた物語。今で言うところの、編集者ってポ…

「奇人たちの晩餐会」

近鉄劇場 ZC列22番 作 フランシス・ヴェベール 演出 荻野繁 去年だか一昨年だかに見た「七人ぐらいの兵士」がすごく面白くて、芝居的な要素が薄味といえどもさんまさんのお笑い動態視力の神髄を垣間見せてもらうことが出来たので、今回も当たったらいい…