2003-01-01から1年間の記事一覧

「パラレリ」 川下大洋劇ゴーゴーハリケーン

HEPHALL A列2番 脚本 川下大洋 演出 上田一軒 タイトルの通り、パラレルワールドをネタにしたお話。構造的にはピスの「ナイフ」にちょっと似てる。いや構造だけですが。パラレルワールドへの高速エレベーター、という逃げ場が確実に確保されているのでどん…

「シンデレラストーリー」

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シアタードラマシティ 13列14番 脚本 鴻上尚史 演出 山田和也 多分この公演、多くの方が「なんだかいろいろ微妙だな〜」と思っていらっしゃるような気がするんですが(わ、私だけ!?)、結論から言うと思っているよりも微妙な出来ではなかったです(笑…

「オールディーズ・バット・ゴールディーズ」 M.O.P

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近鉄小劇場 D列19番 作・演出 マキノノゾミ 「俺たちに明日はない」のボニー&クライドばりに派手な格好で銀行強盗にやってきた二人組。入金しているはずの大金めあてだったのに、手違いで金はないわ自分達の後にやってきた二人目の強盗のおかげで立ち往…

「シンベリン」子供のためのシェイクスピアカンパニー

MIDシアター F列4番 演出 山崎清介 シェイクスピアでも「シンベリン」って多分あんまり上演されてないと思うんですよねえ。シェイクスピアの作品紹介、みたいなので見たことはあるけれど舞台って勿論見たことないしチラシでも雑誌でも見たことない。パ…

「sweet7」小林賢太郎プロデュース

近鉄小劇場 B列19番 作・演出 小林賢太郎 前回のプロデュース公演「gooday house」を観れなかったので、小林賢太郎プロデュースとしては今回が初見。goodayの評価がいまいち割れていたこともあって、コント屋としてのラーメンズは勿論花丸付きで大大好き…

「みつばち」阿佐ヶ谷スパイダース

近鉄劇場 K列33番 作・演出 長塚圭史 洗剤による公害で肌が白くなる奇病が蔓延している島で、周囲を隔離し病から逃れ生活している人々。だが土地はやせ生活はままならない。そこにやってきた二人の浪人風情。最初は彼らの存在を怪しむものの、彼らのもた…

「ゴロヴリョフ家の人々」

新国立劇場小劇場 C6列16番 脚本・演出 永井愛 帝政ロシアの時代の、大地主ゴロヴリョフ家の人々の強欲だったり甘えただったりする生き様とその顛末を救いなく書いた作品。ロシアでは著名な作者らしいですが、当然のように原作は未読。意外なことに、と…

「コクーン歌舞伎 夏祭浪花鑑」

シアターコクーン 松列2番 演出 串田和美 個人的昨年度ベスト1が平成中村座の「夏祭浪花鑑」。それがコクーン歌舞伎で再登場です。コクーンでは第2回でもこの「夏祭」をやっているんだけど、そのときは長町裏の泥場で終わったらしいんだよね(歌舞伎では…

「ハムレット」

世田谷パブリックシアター 1階M列1番 作 W.シェイクスピア 演出 ジョナサン・ケント もう何回も言ってるししつこいと言われそうだけど、やっぱしハムレットって辛気臭い話ですよね・・・じゃあ見に行くな!ってか。いやほんとにそのとおりだと思うです…

「CHICAGO」

赤坂ACTシアター 27列47番 脚本 BOB FOSSE 演出 WALTER BOBBY 何しろ映画版のかっこよさと粋さに惚れ込んでしまい、東京遠征に無理やり絡めたら見れないこともないと思った瞬間にチケット取ってました。だって休みの初日がちょうど追加公演で楽日と重…

「木の皿」

加藤健一事務所 近鉄小劇場 D列8番 作 エドマンド・モリス 演出 久世龍之介 あらすじを聞いたときに、佐江衆一さんの「黄落」という小説のことを思い出したのだけれど、それよりもまだ救いがあるとはいえイヤー、重いです。あたりまえだけれどこの「老い」…

「Don't trust over 30」

厚生年金会館芸術ホール D列18番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 結構長くてたいへんよー、というようなニュアンスの前評判をあちこちで目にしていたせいか、心構えが出来ていたのでそれほど長くは感じなかったです(笑)前評判というのはしかし…

「エレファント・バニッシュ」

シアタードラマシティ 13列13番 原作 村上春樹 演出 サイモン・マクバーニー 題材になった村上春樹の短編3つは未読のまま見に行ったのですが、いやー想像と違ってけっこう楽しめた!東京公演の評判はキビシイものがあったみたいで、村上春樹だしコンプ…

「ゴーストライター」G2プロデュース

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近鉄小劇場 G列27番 作・演出 G2 お話の落としどころと、時間を折り畳んだ構成、ループして終わる作りは好きだしかなりイイと思う。しかしなんちゅーか、どうにもいまいち乗り切れない部分が大きいなあ。伏線というかネタというか、それは多分見ていれ…

「オイル」 NODA・MAP

近鉄劇場 P列4番 作・演出 野田秀樹 芝居を観るまで一切の感想・ネタばれ・その他諸々を必死で回避していたので、ネットに渦巻いている(であろう)評価も中傷も絶賛も揶揄も見たわけではないが、おそらく非常に感想の分かれる作品なのではないかなあと思…

「太陽まであと一歩」キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場 E列31番 作・演出 成井豊 いやー結構面白かった。ここ2・3年の新作の中ではかなり好きめかもしれない。ファンタジックな感じと日常のリアルな感じがちょうど良いブレンド具合というか。終盤に若干不満は残るものの、かなり集中…

「謎の下宿人〜サンセット・アパート」

シアタードラマシティ 6列37番 作 鈴木聡 演出 山田和也 昭和のレトロ漂う古風な下宿屋「日の出荘」にやってきた1人の青年。その下宿屋は日の出とは名ばかりの斜陽もいいとこ。大家はギャンブルに狂っているし古風すぎて下宿人は寄りつかないし、二人の…

「花の紅天狗」 新感線

シアタードラマシティ 8列20番 脚本 中島かずき / 演出 いのうえひでのり 初演見てるんだけどなんだかすっかり忘却の彼方で・・・。すっごく面白かったってことだけしか覚えてないんですが。そして木野花さんと川崎悦子さんが凄かったってことしか。で、…

「オケピ!」

フェスティバルホール RsideG列1番 作・演出 三谷幸喜 初演の時、チケ取りをさぼって立ち見でしか見られなかった反省を生かし、今回は絶対良い席で見たいのよ!を合い言葉に頑張ったおかげか、人の情にもすがりつつ自分的には殆どベストだろう、と思う場…

「センゴクプー」

近鉄劇場 J列4番 作・演出 きだつよし 基本的にはムタ嬢目当て。主演の大野君の東京公演の評価が結構高かったのも一因。で、行ってみたら山本亨さんとか武田さんとかも出ていて得した感もありつつ。発砲自体見たことないのでいつも通りの演出なのかどうな…

「アローン・アゲイン」

キャラメルボックス シアタードラマシティ 4列25番 作・演出 成井豊+真柴あずき 9年ぶり?そんなにやっていませんでしたか・・・なんだかつい最近見たような気がしていましたが。ともかくかなり好き目の作品なので、なんで再演しないのかなあとは思って…

「ヴァニティーズ」

近鉄小劇場 B列10番 企画・出演・演出 三軒茶屋婦人会 去年ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツを見たときの読後感、じゃないや観劇後感と非常に似ておりますな。なんというか「苦すぎ!」っつーか「コメディ・・・なの?」っつーか。向こうではストレート…

「ペリクリーズ」

シアタードラマシティ 3列37番 演出 蜷川幸雄 っていうか長い。とにかく長い。ああ、別に面白くなかったわけじゃないのよ。つーかまあどっちかといえば面白かった方だと思うのよ!でも長い!後半マリーナとペリクリーズの再会、さらにタイーサとの再会の…

「奇跡の人」

近鉄劇場 J列24番 演出 鈴木裕美 気がついたときから上演されていたんだよねえ。もうずいぶん昔に、大竹しのぶがサリバンなんてぴったりだなあと思った記憶はある。あるんだが、なんだか全面漂う「真面目そう」な雰囲気に今までずっとスルーしてきた。小…

「AMP 白鳥の湖」

フェスティバルホール O列34番 演出・振付・脚本 マシュー・ボーン バレエなんて実は観るの初めてなんだということに会場に着いてから気がついたすっとこどっこいな私。昔フラメンコの公演を観たことはあるけどフラメンコとバレエは違うだろう。(そりゃ…

「フォーティンブラス」

近鉄劇場 O列10番 作 横内謙介 演出 岡村俊一 「ハムレット」を上演する舞台のいわばバックステージもの。ワンマンな主演俳優、オペラ座の怪人のごとく現れる亡き役者の亡霊、その息子、そして端役フォーティンブラス。舞台への愛と思い入れがそれぞれに…

「人間合格」

こまつ座 新宿サザンシアター 16列4番 作 井上ひさし 演出 鵜山仁 こまつ座ってなんだかいつもラストの展開予想を裏切られるんですが・・・。決して安易に幸せになんかしないよね、登場人物を。笑いをまぶしてあるとはいえ、今回も最後の方にかなり痛烈な…

「CLASSIC」 ラーメンズ

近鉄小劇場 J列7番 作・演出 小林賢太郎 ラーメンズのライブは、今までも基本的にそれぞれのコントの世界が繋がっているというニュアンスはあったものの、ここまで全編きっちりひとつの舞台というのを前面に出してきたのは無かったんじゃなかろうか。今回…

「BIGGER BIZ」

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AGAPE store 近鉄小劇場 H列6番 作 後藤ひろひと 演出 G2 後藤さんの頭の中をいっぺん覗いてみたいんですが。どうやったらこんな脚本書けるのかなあ?前半部分の緻密さという点では前作より数段上回っていると思いますが。なーんでもない前振りだと思っ…

「SLAPSTICKS」

シアタードラマシティ 6列29番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ ケラさんのサイレント映画への愛がふんだんに詰まった一本。一幕目はサイレント映画の説明も兼ねたセリフと、実際のフィルムの使用が多くてちょっとうざったい感じはあるものの、ケ…