あまちゃん!フェアウェル!!

あまちゃん」本日最終回!初めてリアルタイムで全話追いかけた朝ドラでした私にとって。4月1日、第一回の放送前のことをなんだか思い出したりしています。終わってしまう寂しさに身を浸しつつ、半年間楽しませてくれた登場人物のみんなへ愛を込めて、それぞれへの贈る言葉、です!!!

★大向大吉
たくさんの期待とちょっぴりの不安を抱えながらテレビの前から見守った4月1日、「あまちゃん」第1回。基本イライラした春子さんと殆ど喋らない主人公の代わりに気を吐いていたのが大吉さんでした。「モータリゼーションの実情」「100円ショップが潰れたら町はおしまいだじゃ」「甘さとしょっぱさの緊急会議」繰り出される独特のフレーズにガハガハ笑って15分、なんてあっという間だったんだろう。よしこれは毎日欠かさずリアルタイムで見よう、あなたがいなかったらそんな風に思わなかったかもしれないです。北三陸に嵐を呼ぶ女天野春子、その天野春子を呼んだ大吉さん、あの顔文字とこの物語はすべてここから始まった。亭主気取りで春子さんを「春子」と呼び捨て,大恐慌もかくやというほど瞬時に株を下げたのも大吉さんなら、地震のあとわずか5日で北鉄を走らせた、たった1区間でも走らねばならねえ、そう決めてそう実行し真の鉄道マンの心意気を見せたのも大吉さんだった。「わざわざ来たんだから、わざわざ帰ればいい」「ウーロン茶ロックダブル」「K3NSP」「俺はおしゃべりブタ野郎だ」「もっと言えばレールの上を走るバスなのよ!」毎回毎回すばらしいパンチラインをありがとう。そして心に残る名場面、大吉さんといえばこれしかない。その日一日中このシーンを想い出してニヤニヤしてたしなんなら今思い出してもニヤニヤする。私の「あまちゃん」内結婚したい男ナンバー1を不動のものにした第7回、「あの頃の春ちゃんが好きだから、あの頃の北三陸が好きだから、昭和59年懐かしい青春時代、そんな想い出の曲です、聞いてけろ!」そして始まる歌えないゴーストバスターズ。これからもいつだって懐中電灯で照らすように、北三陸を照らしていってください!

★菅原保
1がジオラマ2がジオラマ、3,4がなくて5にジオラマ。観光客の数を数えるのは観光協会会長としての使命なのか、はたまたジオラマのリアリティへの執着なのか。かつては春子さんに思いを寄せ交換日記までしていたのに、第1話で春子さん、菅原さんのこと覚えてなかった!ひどい!おまけにその交換日記リアスに持ってきてみんなに見せてた!そして大吉さんと弥生さんがそれを読み上げてた!そりゃ菅原さんも「もうしんでしまえばいいのに俺!」ってなるわ!高校時代の「ちっす先輩ちっすちっす」のちっす連呼も懐かしい。そして最初の頃ハゲてもいない菅原さんを大吉さんがハゲと呼んでいたのはなぜなのか、その謎が解かれる日は多分来ない。観光協会内で事務員の栗原ちゃんと「大丈夫かわいいよ、かわいくむくんでるよ」といちゃいちゃしていたのに栗原ちゃんがヒロシとつきあい始めても泰然自若としていたのはなぜなのか、その謎が解かれる日も多分来ない。菅原さんの幸せは、どこにあるとですかー!(絶叫)いつでも絶妙な位置での佇まい、パソコンに弱いがゆえの「アップ動画にトップを画面」、そしてなによりこの台詞をこの人に託したことが脚本家の信頼度の高さを示しているのではないでしょうか。第138回、K3RKDNSPポロシャツをしたたかに販売する菅原さんのこの言葉「よろしく頼む、だって被災地だもの」。

吉田正
年齢不詳の副駅長、北三陸のすべらん男、その名も吉田。副駅長なのに駅構内の喫茶店の店番までやっているのはなぜなのか。リアスや梨明日でボケまくるK3NSPメンバーへの当意即妙の返しと豊富な比喩、確かに吉田の話はすべらんなあ。駅長が身を固めるまでは副駅長が先に幸せになってはなんねと独身貴族を貫いていたなんて、いじらしいとこもあるじゃあねえか!結局先に結婚、しちまったけど!くれぐれも嫁さんの前では稲葉さんの悪口言っちゃあなんねえぞ。元ひろみっこクラブ会員だった吉田くんには鈴鹿さんのリサイタルはきっと盆と正月だったことでしょう。キレのある名セリフの多い吉田副駅長、しかし中でも語り継がれるのはこれではないでしょうか。第55回、海女カフェ建設に盛り上がる海女クラブの面々を評して「ババアでいきましょうよ!女子高生with5人のババアでしょう」「眼鏡会計ババア、騒音ババア、フェロモンババア、白ババア」そして「1の2面でコイン集めてんのか!」わがるやつだけ、わがればいい!

★小田勉
いつも心に勉さんを。いつもリアスの勉さんを。琥珀を愛し琥珀に生きる男、それが勉さん。話聞いてもらえなくても琥珀ないがしろにされてもめげない勉さん、みんなの思いをいつまでもずっと抱えていてくれる勉さん、勉さんはまるで、琥珀のようなひとだ!もう勉さんが北三陸の妖精だとしても驚かない。妖精だからこそあのミズタクも結局は勉さんの虜、じゃなかった弟子に収まったのじゃないかしら。スマート勉、勉アフレック、ファイナル勉さん、異名も沢山ありました。完全復活したユイちゃんが「潮騒のメモリーズ現象」ノートに「勉さんも大喜び」なんて書いていたのはダテじゃないぜ。眠れないアキが勉さん数えて眠りについていたのもダテじゃないぜ。北三陸を去る水口に己の仕事というものを「こんなもの、もとはただの樹液だべ。磨いて磨いてやっと価値が出る。お前の仕事もそうだべ。」と説いたシーンは(水口のうっすい返事も含めて)忘れがたいが、やはり名場面といえばこれをあげたい。第83回、やさぐれがリミットに達したユイちゃんへ春子さんから強烈な一打のあと、「今だよ。慰めてやんなよ」とのGOサインが出るもただただうろたえ何をしていいかわからない男たち、そしてそっと聞く勉さんの「チーズ、かける?」あれがアドリブだったと知ったときには震えました。まさにあまちゃん屈指の名場面!

★今野弥生&あつし夫妻
吉田命名、騒音ババア、またの名をダンプ。その夫は商工会長。最初に言っておきますが今野あつし役の菅原大吉さん、役名が菅原さんと大吉さんを足して二で割っていてもう役名なんだか本名なんだか混線するにもほどがある。あるときは北の海女、またあるときは北三陸越路吹雪を妻に持つ商工会長は、あれでけっこうなゲーセワ好きと見た。海女クラブでも梨明日でも、いつだって先陣きって騒動の先頭に立っていた弥生さん、若い男子と目が合うとすぐに「…私?」と積極的な弥生さん、ビックリして標準語になっちゃう弥生さん、カタカナ言葉に弱い弥生さんが黒酢飲んでる時だけスムーズだったのほほえましい。黒酢って、頭にも効くんですね!弥生さんには歌にまつわる名シーン数多く、アキ&ユイ歌唱指導の際の白目に始まり、海女カフェ建設計画の際の南さ向いてるジュディオングのまがまがしさも忘れがたいが、名場面としてあげるなら第121回、夏ばっぱの入院した病院の待合室で想い出の歌「いつでも夢を」を歌い始める場面は忘れがたい。訥々と語りかけるように歌い始める弥生さんの顔はすでに泣いているようにも見えて、何とも言えず胸に迫る。歌の力、芸の力真髄を見た!

★長内かつ枝&六郎夫妻
吉田命名「メガネ会計ババア」。のちに亭主から「メガネ会計ネガティブババア」の+αバージョンまで誕生した。もはや本人すらその名称を受け入れている。旦那は漁業組合の組合長、いやはや漁業に生きる集落における漁業組合の力、侮ってはなんねえど。おそらくこの二人の袖ヶ浜での影響力ははかりしれねえ。ドラマガイドによれば二人は結婚して別れてまた結婚して別れて、そして「また結婚する気がする」という理由で別れたけれど一緒に暮らしている。それで「北三陸のベストカップル」なんだから、男女の仲ってのは奥が深いよ。ワカメの収穫高にも離婚率の高さにも貢献している二人から文字通り娘のように可愛がられたアキ、だからこそ漁協を海女カフェになんてことまで実現したんだべな。そりゃ最初に獲ったウニを「組合長にあげるって約束したの!」なんて言われちゃもうしょうがねえよ。組合長の名場面は第24回、本気獲り、別名海女の口開けで組合長の船に同乗したアキ、おっかねえならやめといたほうがいい、その厳しくも暖かいまなざしで見守ってくれたこと忘れない。アキの獲った初めてのウニをちゃんとよけて三方に乗せてくれる組合長の優しさったら!そしてかつ枝さんの名台詞は第31回、クダを巻く春子に対して優しく説く「生きてることにわけなんてねえべ。生きてるだけでもうけだべ」。息子を海で亡くしまたその想い出の家も流された、それでも笑ってこれからというかつ枝さんと組合長はやっぱり、北三陸のベストカップルだじゃ!

★熊谷美寿々
いつまでも若さと露出を失わない、海女クラブのセクシーダイナマイト、吉田命名「フェロモンババア」。ババアでこんだけフェロモン出てたらそれもうババアじゃねえし。ウェットスーツから覗く胸元、スケスケのタイツ、いつだって唐突に放り込まれる美寿々さんのセクシーから目が離せない。海女特訓におけるアキの実質的な教育係、思えば溺れかけたアキの窮地を救ってくれたのも美寿々さんだったことであるよ。恋多き女、駆け落ちそして駆け落ち、恋人はサンタクロースならぬバングラデシュ。そして八戸のスパイではなかったけどハートフルのスパイだったミズタクとの甘い口づけ(見てないけど),遠い思い出(知らないけど)。というわけで名場面は第61回、北三陸を去る水口との別れのシーン。車もあげて結婚式場も仮押さえしてた、だけど別れ際にはうじうじしたりなんてしない、じめじめ泣いたりなんてしない、万感の思いをこめたハグ、そして「若い頃ならこのイキオイで駆け落ちもしたけど、もうそんなムダなことはしねえ。次だ次。ありがとう、楽しかった。じゃあな!」こんなにかっこいい、女からの「じゃあな!」がかつてあったでしょうか、いやない!

★安部小百合
思えば第1話から、まめぶはいつでもあなたのそばにいた。安部ちゃんいるところまめぶあり、まめぶあるところ安部ちゃんあり。干からびたセミの死骸、コッペパンに生えたカビ、ミートソースに迷い込んだ輪ゴム。豊かすぎる卑屈表現をも持ち味にしてしまう安部ちゃん、けれどいつだって思い出すのは安部ちゃんの卑屈さでなくて優しさだ。影武者でもない。落ち武者でもない。なにも足さない。なにも引かない。なんなら安部ちゃんのためにまめぶミュージアムとまめぶの森美術館を何が違うのかわかんないまま建設したって構わない。東京編、アキと一緒に東京砂漠に迷い込んだ視聴者が安部ちゃんの再登場にどれだけ救われたことか、まさに砂漠にオアシス、寝る前に洗顔。あの本気獲りの日、アキのために背中どんって押してくれてありがとう。大吉さんはいい男だよなんて、私が言わなくても安部ちゃんがきっと一番よく知ってる。忘れられない名場面数あれど、ここは第25回、まめぶ大使として北三陸を去る安部ちゃんが思わず春子さんへの心情を吐露するシーンをあげたい。「24年分の埋め合わせができた気がする。帰ってきてくれて、ありがとう」。

★花巻珠子
安部ちゃんの涙の別れのあと「田舎もんが!」と強烈パンチで登場した花巻さん。吉田命名「白ババア」。海女〜ソニック、ジェームスブラウン、わかるやつだけわがればいい。まめぶの味にもラテアートにも妥協は許さない、こだわりの人花巻さんはそのこだわりと白い細腕で二人の女の子を育てるシングルマザーでもあるのだった。いつのことだか思い出してごらん、オフシーズンの海女さんたちの副収入だけでなく、今や復興の祈りこめられたミサンガ作り、もとはといえば花巻さんが夏の間だけぎゃんぎゃんうるさい海女クラブの猛者たちを「セミか!」と一喝、暇つぶしのために勉さんに頼んで仕事をとってきてくれたのだった。この功績、もっと讃えられていい!と思うのは私だけか。名場面はなんといってもこれでしょう、演じる伊勢志摩さんもこう言っている「私はフレディ・マーキュリーをやるためにあまちゃんに出ていたんだと思います」と。第64回、出し入れ自由の胸毛を胸に襖をあけて開口一番、「アキ、いいあんばいに温めといたぞ!」

★栗原しおり
「ときどき思い切った行動に出る」、公式サイトの人物紹介にそんな風に書かれています栗原ちゃん。確かに思い切ってる。この二人何かあるぞと匂わせた観光協会会長菅原さんとのただならぬ雰囲気(推測)、気まずさと寂しさにつけ込み合ったヒロシとのズブズブ(確定)、最終的にはすべらん吉田の妻となったその思い切り、この狭いコミュニティで3人の男を渡り歩く,ビバリーヒルズ青春白書ですかあなたは。しかし吉田の妻になっても無限男子のうちわは今日も栗原ちゃんの机の上に輝いているのであった。名場面はやはり第46回、誰もいない観光協会の事務所でひとり脳内GET WILDで踊りくるう栗原ちゃんの、一度見たら忘れられない真剣さとインパクト、そしてそれをヒロシに目撃されてからの「…しにたい〜」。わかる、わかるぞ栗原ちゃん!

★磯野心平
おっす!オラ磯野!いっそんって呼んでけろ!そう自ら宣言した通り、もはやあなたの名前が心平であることなど今の今まで忘れておりました。平らな心と書いてしんぺいです。しかしいっそんの心がいつも平らかどうかはいっそんのみぞ知るところ。アキ効果で潜水土木科への女子生徒大量入学にビビり「酒飲まねばむりだよぉ!」と嘆いていたのもなつかしい。当初からユイちゃん推しだったいっそん、海女〜ソニックでキャップ吹っ飛ばしてヘドバンしていたいっそん、みんななんだかんだ言うけど慕ってるしなんだかんだ頼りにしてる。地震後のボランティアで活躍しつつも若貴コンプリート精神は捨てないあなたのその逞しさ、かっけー!かっけーよ!名場面はのちのち歌い継がれる「南部ダイバー」初登場の第29回、いっそん渾身の「元気よく参ろう、南部ダイバーーーーー!あっソーレ」をいっそんの顔芸込みであげたい!

★ヒビキ一郎
ファン第一号、その称号にもっとも相応しいのはもしかしたらこの男なのかもしれない。ブログを始めたユイちゃんに目をつけ、接近し、ユイちゃんがミス北鉄に選ばれるその以前から追いかけ続けていた男。観光協会のHPに動画をアップするだけで全然反応違うからと進言し、その効果の絶大さを実証してみせたのもこの男。お前の古参面なら、俺は許す!東京にあってはアイドル評論家としてGMTをいち早く取り上げてくれた恩も忘れちゃなんねえ。しかしこの男の真の格好良さはいつだってアイドルヲタであることを忘れないこと、「歳とか関係ねえし。アイドルが存在する限り追いかけるのが男でしょ」。最終回でレアチケットを正宗さんに譲ってあげる心意気に思わず惚れた!そして第138回、観光協会のHPに海女のアキ復活の動画がUPされたその翌日に自ら北三陸に駆けつけるヒビキ一郎、あんた、男の中の男、いやヲタクの中の、ヲタクだよ!

鈴鹿ひろ美
春子さんとアキの人生、両方に大きな波紋を投げかける大女優、その名もひろ美、鈴鹿ひろ美(省吾川島省吾風に)。最終的には太巻こと荒巻太一と添い遂げた、ふたりとも一途なお方だったのですね。付き人のアキにタメ口きかれても受け入れる広い心と、鈴鹿スペシャルの強要をはじめとする様々なめんどくささが共存するのも大女優の風格。春子さんの因縁と深く絡まりあっているだけに、初対面でのハブ対マングース的な緊張感からその絡まった糸がほどけるレコーディングルームでの相対峙、その絡まった糸が昇華する海女カフェでの圧巻の潮騒のメモリー、もはやすべてが名場面といって差し支えない。最後の最後にあの美声を聞かせるとは、どれだけ視聴者の涙を絞れば気が済むのか。そりゃ旦那も泣くよ!北の海女の手拭いで涙拭くよ!果たして本当は歌える人だったのか、そんな謎を残していくのもまた、大女優の証なのでしょう。忘れられない名セリフとしては第130回、「向いてないけど続けるっていうのも、才能よ。」その言葉をぐっとかみしめて日々の仕事に向かったひとも少なくないはずだ!少なくとも、おらはそうだ!

荒巻太一
豪華な本多劇場あまちゃんをそう表現する声もある中、その「本多劇場なキャスト」にあってもやはり私のこの人への思い入れは人一倍。しかし古田新太を最初に舞台で見たときから早25年余、はじめて彼を役名で呼びつけるようになりました。テレビで見かけて思わず「太巻さんだ!」そんなこと今までなかった。東京編においてアキの前に立ちはだかるもっとも高くて太い壁、それが荒巻太一でした。スーツ、寿司、スーツ、着流し、そしてまたスーツ。ドスの効きまくった「あ?」の一音ですべてを震え上がらせるド迫力、関西弁で「どうせ売れんもんにいらんカネつかいたないねん」とまくしたてる非情さ、時には滝口順平さんのモノマネだってやってしまう、しかし太巻もまた天野春子の亡霊に取り憑かれていたひとりなのだった。「潮騒のメモリー」ヒロインのオーディションで一瞬若き日の春子を見る場面、あそこで太巻が彼女を呼び止める、けれど春子は振り向かない。だからこそあのレコーディングでの「春ちゃん」に繋がるのだ。あの海女カフェでの「春ちゃん!」に繋がるのだ。鈴鹿ひろ美の潮騒のメモリーで太巻が泣くのは、だから当然のことなのだ。踊りヤクザもとい振り先太巻のダンスシーンの数々、堪能させて頂きました。心に残る名セリフは第135回、「私らの音楽」企画実現のために頭を下げにきた水口に対して言った「恩売るだけだぞ。お前に対する売名行為だ」を挙げたい。売名行為、美しくない言葉をこれ以上ないほど美しく聞かせる名台詞。心のメモ帳に、しっかと書き留めました!

★GMT5
東京砂漠の中ではじまったGMTの面々との寮生活、その緊張を一気に解いてくれたのがあの地方色豊かな朝食風景だった。大丈夫この子たち信頼できる、だってあんなにごはんが美味しそう。そしてその印象が外れるはずもなく、アキが暴走したりわがままだったりしたときもGMTのみんな暖かく時に厳しく接してくれて、ここにギスギス感がないことがどれだけドラマを見やすくしてくれたことか。デビュー出来てほんとによかった、アキと一緒に地元に帰ろう歌えてほんとによかった、そして小野寺ちゃんにはみんなと一緒に鮨屋に来ないからというだけですわブラック化かなどと疑った自分の心の汚さを衷心よりお詫びしたい。ブラックなのは俺の心だったよまったくもう。GMT的名場面といえば個人的にはここしかない、第88回、国民投票の結果を奈落で聞く喜屋武ちゃんと入間しおりんの二人。喜屋武ちゃんの名前が先に呼ばれた瞬間、しおりんを気遣う喜屋武ちゃんの「ごめんね」、気遣われまいとして振る舞うしおりんの「なんくるないさ」には百発百中で涙腺決壊!

★梅さん&甲斐さん
三陸でのリアス&梨明日に代わる「場」として登場した無頼鮨と喫茶アイドル。最終的に「その話、家で(もしくは事務所で)やれ」的なことまで大抵どちらかで展開していた気がします。ちょくちょく小林薫風に微笑んでは鈴鹿さんをいらつかせていた梅さんはしかし器のでっかいお人であった。あんまり鈴鹿さんがちらちら大将のことを見るからもしかして鈴鹿さんの思い人って…とか邪推したこともありました(遠い目)出世払いにしたお鮨代は支払ってもらえたのか気になるところです。種市が本当にお世話になりました!若き春子さんの葛藤を間近で見ていた甲斐さん、そう、事件は現場でならぬ告白は喫茶アイドルで起きている。みんななぜあの半地下の喫茶店で何かを告白したくなってしまうのか。いつもそこにいた甲斐さんを「キーパーソン」と讃えた水口、でも甲斐さんはいつだってテレビに夢中。いや、だからこそみんなあの場所で何かを言いたくなってしまうんだろうな。忘れられない梅さん名場面は第103回、鈴鹿ひろ美vs天野春子のガチ対決、長回しの緊張感の中でものの見事に弧を描いて鮨を飛ばしてみせたシーン、そして甲斐さん名台詞は第120回、太巻の「悪いようにしないから」を受けて渾身の良い声爆弾を炸裂させた「悪いようにしないから、か…悪いようにしないからって、悪いやつの台詞だよね」いぶし銀、ここに極まれり!

★種市浩一
ザ・初恋の人。「主人公の初恋の人」に求められるハードルを、すべてやすやすと越えてきた。あの南部ダイバー姿での初登場シーン、あんな特殊な格好でお目見得してアキのハートをさらっただけでなく、もしかしてあの初登場シーンが彼の格好良さMAXだったのではと思わせるあたり、これはひょっとするとずぶん先輩は異常にコスプレ能力が高い人なのかもしれません。初恋の味に有頂天になるアキを「実は親友のことが好き」というタスクで文字通り海の底に叩き込んだこともありました。しかしカッコイイだけで終われないのがあまちゃん世界、後にアキ対して言った「ずぶんが海の底にいたとき」とはいったいいつだったのか、まめぶを食べに来てアキを見つけ思わず隠れた時なのか、アキに「おらの初恋の相手はこんなちっちぇ男だったのかよ!」と一喝された時なのか、ともあれあの高校の実習プールが現実世界になっても、アキと種市は海の底にいる相手に酸素を送り続けてきたんだろう。だからいつだって二人のテーマソングは南部ダイバーだったのだ。心に残る名場面は第53回と第136回、北三陸と東京それぞれでのアキとの別れのシーンで、腕を振り上げ南部ダイバーを歌うシーンをあげたい。カップかぶれば魚の仲間、去っていく仲間に大きく手を振る種市のあの笑顔、まさにプライスレス!

水口琢磨
おお水口、どうしてあなたは水口なの。蛇口さんなんて間違える方が難しい間違え方をされたのも今は昔、もはやあなたの名前を間違える人など(少なくともテレビの前には)いない。いったいどこで火がついたのだ。八戸のスパイって疑われてた時か?虫の入った貴重な琥珀をゴミ箱に叩き込んだ時か?棒読みで「なりたりなー」の合いの手入れた時か?よれよれの白シャツをこれ見よがしに着替えてた時か?「女子特有の鬱陶しいノリが収まるの待ってたんだよ」とシニカルに言い放っていた時か?「この中から一人でもクビになるやつがいたら俺も一緒にやめる」と熱いことぶっこんでた時か?普段「入間」つってる癖にここぞというときだけ「しおり!」と呼んでオナゴをばんばんころしてた時か?太巻に絶対音感いやがらせを受けてた時か?北三陸までアキ追っかけてきて「なぜ出ない、電話に、君は」と猛烈な倒置法を駆使した時か?昔組んでいたバンドが「バースデイオブエレファント」だってわかった時か?オーディションでヒロインを勝ち取ったアキを万感の思いでハグした時か?ハグした挙げ句「うるさい…もっと泣くぞ」とかのたまってまたおなごをばんばんころしてた時か?北三陸に戻ったら意外ともっさりだったってわかった時か?帰ってくるのを信じてた勉さんのところにやっぱりちゃんと帰ってきた時か?もはや私にはわからない。わからないがこれだけはわかる、水口、おまえがいたからあまちゃんが数倍たのしかった!萌えと燃えのずんどこに叩き込んでくれてありがとう、ミズタクのデレはあまちゃんの華、昔のひとはいいこと言いました。もはやすべてが名場面の伝説の第93回全編…と言いたいところをぐっとこらえ、超個人的ですが私の誕生日に放送された第122回をチョイスさせて頂きます!種市にアキとの交際の真相を迫る水口の「あ〜あ。大損害だぜ〜一般男性。い〜っぱ〜んだ〜んせ〜い。るぱ〜〜〜んさんせ〜〜〜い」あ〜〜もうばか!ばか!ばかかわいい!!

★足立ヒロシ
第1回と第156回、その間にもっとも変化を遂げた人は誰かと聞かれたら,私は一も二もなくヒロシを推す。社会で挫折、父とは断絶。入り浸るのはパチンコ屋、アルバイト先は監視小屋。その監視小屋で雑誌おっぴろげてグダグダしていたダメな男が、ひとりの女の子に恋をした。俺がファン第一号、この町で俺以外君の可愛さをしらない、なんてヒロシが思ったかどうかはさておき、恋をした、恋をした女の子に告白した、間が悪いと突き飛ばされた、好きな女の子にはるいがとひなきす、時にはその場の勢いに流された、けれどヒロシは今でも、キラキラした瞳で海に飛び込むその子のことを思ってる。そんなヒロシが撮ったアキだからこそ、その先の大きな運命を切り開くことができたのだ。そんなヒロシが種市を誘って描いた看板だからこそ、絡まった潮騒のメモリーズの糸をほどくことが出来たのだ。ストーブの前にしかいなかった彼が,病に倒れた父を、プレッシャーに負けた母を、やさぐれた妹を支え続けていたこと忘れない。イケメン枠から降りたなんてとんでもない、ヒロシはこれからイケメン枠に入ってくる男だよ!心に残る名場面は記念すべき第100回、物産展のために上京したヒロシとアキの上野駅での別れのシーン。アキの差し出した手をぐっと握り、さらに万感をこめて左手を添えたヒロシの思いがあふれる。「大吉さんが春子さんを待ってたように、俺もアキちゃん待ってるから」。

★足立ユイ
三陸一かわいくて、北三陸一めんどくさい。お・ま・え、めんどくさい。絶叫マシンに毒吐く女(知らないけど)。ユイしっているか、アキはおまえの「アイドルになるの」発言に「何言ってんだこの子は。バカなのか?」と思ってたことを。知ってるよな、あとでアキに言われるもんな。正直俺もそう思った。しかも「なりたいの」じゃねえもんな、「なるの」だもんな。でも東京に焦がれれば焦がれるほど東京はユイの手から滑り落ちていく。どんな気持ちだったろう、あの自分が乗るはずだった電車を見送ったとき、いるはずの母親がいなくなったとき、どん底であばずれの食べ物にチーズかけてもらったとき、そして続いている筈の線路が途絶えていた風景を見たときの、ユイの気持ちはどんなだったんだろう。でもユイちゃん、あんたえらいよ。それを誰のせいにもしなかった。だからみんな、どんだけユイちゃんがめんどくさくても、諦めたフリしてても、その諦めたフリがうまくなくても、君に手をさしのべることをやめなかったんだとおもう。心に残る名場面は第146回、GMTを目の前にしていよいよその沸騰するマグマが押さえきれなくなったユイちゃんのガードを絶妙のコンビネーションで溶かしていく「やりたいの?やりたくないの?」「やりたいよ!…やんないよ。やりたいよう〜でもやんないよ」「やりなよ」「やんない」「やればいいのに」「…やんないよ」「やれよ!」「やるよ!」「ヤッター!!」の畳み掛け、そして「めんどくさいユイちゃん、おかえり」というアキの手をぐっと掴んで快心のたくらみ顔を見せる「…ただいま」で決まりでしょう!おかえり、おかえりユイちゃん、めんどくさいって言葉をこんなに嬉しい気持ちで言ったことはない、おかえりめんどくさいユイちゃん、おかえり、北三陸一めんどくさくてかわいいユイちゃん!

天野忠兵衛
今だから言う、始まったばかりの頃「さすがに父親の死を知らせないのは夏さんガンコがすぎるのでは」そんな風に思っていたことが私にもありました。死んでなかった。見返してみたらみんなちゃんと「死んだ」と言い募る春子さんにびみょうなリアクションしてた。しかしあれは春子さんの言うように「帰ってきたら仏壇に写真、ハイこれ100人が100人死んだと思います」との謂いに頷かざるを得ない私だ。グローバルフィッシャーマンの忠兵衛さんは考え方もグローバル、鳥類魚類俺人類。東京も北三陸も同じ日本、そんなに急いでどこへ行く。名場面&名台詞は第32回、どうして北三陸が大好きなのに海に出て行くの、1年に10日しか帰ってこねえの。その孫の問いにじっちゃん答えて曰く「あえて言うなら、ここがいいところだっていうのを確認するためだな。」このあと何度も繰り返されるこの台詞の今だから響く美しさよ。「でも、やっぱりここが一番いいぞって、教えてやってんだ」。

★黒川正宗
なんだかパッとしないタクシー運転手、あなたの第一印象はそれでした。地元じゃ負け知らずだった春子さんが、アイドルめざした春子さんが、今でも俄然強めの春子さんが、どうしてこの人を選んだの?もしかして、アキは、誰かの隠し子!?そんなゲーセワな想像までをも視聴者に巡らせた正宗さん。悪いやつじゃねえんだがどこかにいらっとさせるサムシングがある、そんな風にも言われていた正宗さん。離婚早々マンションに女を連れ込んでいるところを娘に目撃されてしまう、そんな間の悪い正宗さん。しかしそれらを吹っ飛ばし、やはり春子さんにはお前しかない、そう納得させた第97回、春子と正宗のなれそめを描いたこの回での「ファン第1号です」から「日本全国のドライバーがあなたの歌声を聞いて癒されて、安全運転を心がけるから事故が減る!春子さんの歌声にはそういう力があるんですよ!」までの、怒涛のがぶり寄り。なるほどだからあなたのタクシーには、交通安全ではなくて家内安全のお守りなのか。裏には家族の名前が縫い付けてあるのか。春子さんと復縁おめでとう。春子さんにはやっぱり、正宗さんしかいねえ!

★天野春子
春ちゃんはいるんだよ、北三陸に。今はいねえけど間違いなくいるんだ。そう言ったのは大吉さんでしたか。24年間の空白を経て、春子が北三陸に帰ってくるところからこの物語は始まった。元祖めんどくさい女。そうかもしれない。いつだって嵐を呼ぶ女。そうかもしれない。基本イライラ、顔を合わせれば夏ばっぱとつんけん、ヒマさえあればパチンコ浸り、帰る帰ると言って帰らない、そんな春子さんでしたね最初の頃。変わらない夏と、柔軟に変わる娘との間で、一番揺れていたのはもしかしなくても春子さんだったんだろう。あんなに願ったアイドルへの夢は叶わなかったけれど、それでも人生は続くこと、続く人生の面白さを春子さんには見せてもらったなあとおもう。なんと言ってもこの物語における挫折と再生を一手に引き受けてるひとだから、もうどんな場面も想い出深い。電車に乗り込んだアキの手をとっさにつかんで引き戻してくれたこと、夏ばっぱに「今度出て行く時は泣きながら旗振ってもらいますから」と啖呵切ったこと、そのあとのふてくされた「…ただいま」の絶品さ、失恋したアキに言った「もっとユイちゃんと張り合えばいい、男だって取り返せばいい、地獄におとせばいい。そうしたって何もかわらない、二人ともかわいいし、二人ともばかだし、二人とも、子供なんだから」あれは名台詞だったなあ。夏ばっぱとの和解での「謝ってほしかったのか、私」、24年前の旅立ちの真実を知って泣き笑いの春子さん、ほんときれいだったなあ。そうそう、やさぐれたユイちゃんをさすがに元祖やさぐれの貫禄で喝を入れてくれていましたね。アキを通して春子さんが東京に残してきたものがひとつひとつ昇華していくようだった、その最たるものがあのレコーディングルームでの鈴鹿ひろ美との対面だったのかもしれません。本当に数え切れない名場面名台詞、けれど今一番思い出すのは第72回北三陸編ファイナル、東京に旅立つアキをホームで見送る春子さんのこの台詞だ。「変わってないよアキは。昔も今も、地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もないぱっとしない子だけど、だけど!みんなに好かれたね。こっちに来て、みんなに好かれた。あんたじゃなくて、みんなが変わったんだよ。自信持ちなさい。それはね、案外すごいことなんだからね!」天野アキという主人公を、ここまで言い当てた台詞は他にない!

★天野夏
いつだってそこには夏ばっぱがいる。北三陸編の安心感はそこにこそあった気がします。この人がいるから間違いない。なにが間違いないんだかわかんないけど間違いない。だから夏ばっぱが倒れたとき、「お構いねぐ」の文字の向こう側にしか見えなくなったとき、アキと同じように見ている私たちの足元もぐらついてたんじゃないだろうか。昆布を勲章よろしく首にかけて海中からあがってきたときから、夏ばっぱが「かっけー!」じゃなかったことなんてなかった。出たり入ったりするみんなをいつも見送ってきた夏ばっぱ。来る者は拒まず。去る者は追わず。毎年言ってますが今度こそなんて、老兵は去りゆくなんて、さびしい、と思うけどお疲れさま、とも思う。なんだこれ、私のおばあちゃんでもないのに。そんな夏さんが「ばっぱ」じゃない顔を見せた東京での思い人との逢瀬、たのしかったなあ。みんなが集まってくれてるのに忠兵衛さんとドロンして二人で夜の海岸を手繋いじゃう夏さんもかわいかった。北三陸編ファイナルで見せた二度の旗振り、春子さんを見送ったときの夏さんは、娘が気がついてないってことわかっていたのだろうか。そもそも気がついてほしいと思っていたのだろうか。気がついてほしかったわけじゃないから、勉さんをワカメで口止めしたのだろうか。でもアキのときはきっと気がつくって、そう思っていたような気がする。つらくなったらけえってこいよって言ってくれる場所があることのありがたさ、もうあのシーン泣かずに見られたためしない。「ウニは銭」「ワカメは食えるが娘は食えねえ」をはじめとするキレのある台詞、そして茶目っ気たっぷりの故郷編ナレーションも忘れがたいが、名台詞としては思い出すのは第4回、孫を海に突き落としたあとの「飛び込む前にあれこれ考えたってや、どうせそのとおりにはなんね。だったら、なんも考えずに飛び込め。なんとかなるもんだぎゃ。しにたくねえからなあ」。そうだ、人生はいつだって「見る前に跳べ」だ、そうだよね夏ばっぱ!

★天野アキ
あんまり喋らない主人公、そんなスタートだったことがうそのようです。地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もない、そんな風に言われる朝ドラのヒロイン、それももはやうそのようです。でも最初っから元気で明るくて前向きなわけじゃなかったから、存在感と個性と華に満ちあふれた主人公じゃなかったから、こんなに色んなことが新鮮で、いろんなことを楽しめたのかもしれない。やりたいことがいつもコロコロ変わるアキちゃん、でも実際のところ現実では、最初っからやりたいことが決まってる子のほうが少ないもんだよね。いつだって「かっけー!」から始まるアキのスタートダッシュについていけたりついていけなかったりしたけど、でもついていけなくてもいつだって楽しかった。これからどうすんだべってワクワクしたしハラハラした。気持ちを切り替えるために海に飛び込んだり、恋を失って飛び込んだり、アイドルに憧れて奈落に飛び込んだり、女優に憧れて付き人に飛び込んだり、まったく飛び込むにもほどがある。あれこれ考えたってなるようにしかならねえ、夏ばっぱの教えを体現しすぎだよユーは。ヒロシやら種市やら水口やらの恋の鞘当てに振り回されもしたけれど、結局のところアキの運命の相手はユイちゃんだったのかなんて思ったりもするわけです。あのトキメキ、きっと夢じゃない。忘れられない名場面なんて、そりゃもう全部だよ!と言いたいばかりで、ヒロシじゃないけどあの本気獲りの日のアキちゃんは何回見ても熱いものが込みあげてくるし、お座敷列車での多幸感、みんなが「あの日をもう一度」って思ってしまう説得力があったよね。潮騒のメモリーズをやることを駅前の看板を見て決意する、あの「やらねえわけにいかねえべ」というアキちゃんの決意もかっこよかった。東京編でのもの怖じしなさ、あまりのもの怖じなさにこっちがもの怖じることもしばしばだったよ。「ボールド!」ってアキちゃんが連呼して、どうする!鈴鹿さんにタメ口だったり太巻さんに噛みついてみたり、それでも最後にはみんなの懐に飛び込んでしまうんだから、まったくお前というやつは。そんな中でひとつあげるとするのなら、第91回の名台詞、いや、あまちゃんの中だけでなく、物事を「ダサイ」で切り捨てればとりあえず上の立場に立てると思っているやつらの土台をひっくり返す名台詞を最後に引きたい。「楽しいからに決まってるべ。ダサいけど楽しいから、ユイちゃんと一緒だと楽しいからやってたんだべ!ダサいくらいなんだよ我慢しろよ!」もしかしたらあまちゃんはそういう話だったのかもしれない。ダサイ?そうだよ、だからなんだよ。楽しいからやってんだ。この台詞をこれ以上ない説得力で聞かせてくれることが主人公の主人公たるゆえんだったのかもしれないなーなんて。本当に最高の海女さん、最高のアイドル、そして最高のヒロインだったよ!

全156回、おつかれさまでした!たのしかった!この言葉のほかは、今はまだ、なんも言えねえ!