ろくでなし啄木、大阪千秋楽

ほぼ1ヶ月ぶりに見てまいりました。当たり前ですが初日に比べるとだいぶ落ち着いた感じになってました(笑)とはいえ、大幅にどこが変わったとかいうことは全然ないので、やっぱり初日にある程度「完成」という形になっていたんだなあと改めて思ったり。

これ多分勘違いじゃないとおもうんですけど、今日勘太郎くん、財布の中の金額を最初に言う時間違えたと思うんだよね(注書きにネタバレ*1)三谷さんは「国民の映画」の稽古に入ってるんじゃないかと思うので大阪にはいらしてないと予想しますが、三谷さんに怒られるよこれはwwあとたっちゃんも一カ所、んん?って場所があったような気がします(笑)

「子どもがそのまま大人になったような」のシーンは「ちょっと遊んでもいい」場所なんでしょうかね。ふたりともにまにまととても楽しそうでした。

この芝居、16年前と「今」とが交錯するつくりになっていますけど、勘太郎くんがすごいのは、芝居の中でのその切り替えを体現する役を一身に担っているところだなあと思いました。啄木は「16年後」がないのでその役は担えないし、吹石さんが語り手となる前編はとりあえず通して見せるので「今」に戻るのはほとんど最後だけしかない。勘太郎くんは芝居の中でのトーンと、私たちに語る時のトーンが、ひっきりなしに16年という歳月を行き来するわけで、この辺はさすがに引き出しの多さだよなあと感服。

でもって、たっちゃんの最後の独白はやっぱりこの人ならではだなあと。ほんとうにひとつひとつに魂傾けるひとだし、それがなんでもないシーンでもよく出てる。終盤は涙を抑えきれずといった風ではあったけれど、役として乱れたところは見せないし、ほんとにすごいなと。

来週、また銀河劇場で拝見する予定です。なんてしつこいんだ、私!

*1:215円と言わなくてはいけないのに250円と言った気がするw