まずはBOOK baton!!

■Book reading right now (今読んでいる本)
基本的に本をペンディングしないたちなので現在読みかけ、という本はないです。でも枕元にはたいていなんか置いていて、ちょっとづつ読み返し、というのをやるんですが、今枕元にあるのは

激刊!山崎

激刊!山崎

私が猿にはまっていたちょうどその頃、ロッキンオンJAPAN編集長だった山崎さんの本誌連載が本になったもの。好きだったんだよな〜山崎さん・・・。この日記読み返してうるっときたりしてるってやっぱちょっと恥ずかしいかしら?


■The last book I bought(最後に買った本)
うーわかんない。多分これ?

日本世間噺大系 (新潮文庫)

日本世間噺大系 (新潮文庫)

再び女たちよ! (新潮文庫)

再び女たちよ! (新潮文庫)

母へのプレゼント。ユリイカ日記の方でも書きましたけど、相変わらず本気っぷりの炸裂した文庫でGJ!です。解説の人選がほんとにいい!



以下すごく長いです!御覚悟を!

■Five novelists(or writers) I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5人の作家、または小説家)

ぼくが猫語を話せるわけ

ぼくが猫語を話せるわけ

庄司薫さん。思い入れ、という点では他を大きく引き離してダントツ。絶版本からなにからあらゆる手を尽くして集め、また読みまくりました。奥様はピアニスト中村紘子さん。庄司さんが好きで好きで、でも新刊は出ないしファンレターの宛先はわからないし(中央公論社でよかったんだろうけど)で、ただただひたすら憧れ続けていたとある日。忘れもしない池袋東急百貨店で買い物をしていると、館内アナウンスで「ただいまから中村紘子さんのサイン会を行います」。それを聞いて咄嗟に私が考えたこと、それは「ご主人もいらっしゃってるかも!」ああ、サイテーですね。
で、その時出版された「アルゼンチンまでもぐりたい」を買ってサインを頂くとき、こともあろうにこの馬鹿(←私)は「あのあの、ご主人の大ファンなんです」と言ったのだった!バカーーー!ひどいーーーー!でも女史は普通に「あらー!そうなんですか!実は今日一緒に来てるんですよ」と言って下さったのである!!なんて人格者!つか、俺の読み、すげえ!
そうしてなんと、この無礼者(勿論私)は、サイン会の後庄司薫さんご本人と握手させていただいたのである!!
もうね、人生で五指に入る嬉しい出来事だったと断言できます。東急の旭屋書店の片隅で、握手した後感激のあまり泣き崩れました。端から見たらほんとヤバイ。でも勇気を出して良かった。あの時ド失礼な行動に出た私を許して下さった中村紘子さんに心から感謝。そして庄司薫さん、私はいつまでもあなたのファンです!
うわーこれ5人分やるのか!?ってかもう誰もこの時点でついてきてない気がする!(笑)

王の闇 (文春文庫)

王の闇 (文春文庫)

沢木耕太郎さん。私はこの人の影響を尋常ないぐらい受けてると思います。たとえば誰かに話を聞く、という行為をするときの姿勢、「私達にわかっているのはわからない、ということだけ」というその考え方、すべてが私の物差しになっている気がしますね。作品はもれなくすべて読ませていただいてますが、「深夜特急」よりも「一瞬の夏」よりもこの「王の闇」が私は大好き。

シンジケート

シンジケート

穂村弘さん。「シンジケート」の頃からのファンですからねえ、思い入れそりゃあありますよ。上のお二方と較べるとなんだか身近な「そうそう、そうなんだよねえ」感がすごくあったり。最近は本当に売れっ子で、嬉しい限りです。「サバンナの象のうんこよ聞いてくれ だるいせつないこわいさみしい」という歌を見たとき衝撃と、その心に沁みるせつなさに泣きました。これからもますますのご活躍を祈って!!


さて、思い入れ、と言われてパッと出てくるのはこの3人。私もななりんさんと同じで作家買いタイプなので、「よく読む」というとちょっと絞りきれないのですが、その中でも特に、というとこのお二人かな。

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

わしらは怪しい探険隊 (角川文庫)

っていうか、ひとりじゃないんだけど(笑)椎名誠さん、木村晋介さん、沢野ひとしさん、目黒孝二さんのいわゆる「本の雑誌組」に傾倒してましたねえ。この「あやしい探険隊」シリーズ、大好きでした。上記4人の発作的座談会とか、なんべん読んだか。くだらないことを真剣にやるオトナが好きなのは、この頃からです(笑)

ナンシー関大全

ナンシー関大全

ナンシー関さん。本当に早過ぎる死でした。ナンシー関さんのような才能はもう金輪際出てこないんじゃないかと思うほどです。その切り口の鋭さと的確な表現力、それを楽しませるものとして私達に提供してくれる筆力の確かさ、大ファンでした。


■Five books  I read a lot, or that mean a lot to me (よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本)

赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)

赤頭巾ちゃん気をつけて (中公文庫)

自分の墓に一冊入れていい、と言われたら迷いなくこの本を選ぶ。(さっき庄司さんのところでこの本をあげなかったのはこっちに書くからだ。にゃはは。)再版になるたび、表紙が変わるたび、あとがきが付け足されるたびにこの本を買ってます。三島由紀夫が解説を書いている頃のやつから置いてあったりして。自分を最後の最後のところで支えてくれる一冊です。
関係ないかもしれないけど、新感線の粟根まことさんが「忍法帖」のパンフだったと思うんだけど「二度三度と読み返した本ベスト10」の中にこの本を挙げてくださっていて、本当に嬉しかった。すっごくすっごく嬉しかったの。粟根さんにこの本の感想をとっても聞いてみたいです。

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

言わずと知れた名作中の名作。私のハンドルネーム「ぴーと」はこちらの猫から頂いております。部屋に13あるドアのうち、必ずひとつは夏に通じていると信じるピートの心意気にあやかってこの名前にしました。だから、何があってもハンドルは変えたくないのさ!

小説 中華そば「江ぐち」 (新潮OH!文庫)

小説 中華そば「江ぐち」 (新潮OH!文庫)

いっとき、この本をずーーーーっと鞄に入れて持ち歩いてた。久住さんのこの江ぐちへの愛情と、私が第三舞台に抱いているこの距離感というのがどうにもシンクロしちゃって、特にこの文庫版で書き足されたあとがきと後日談には涙滂沱でしたよ。あとがきの一節、読み過ぎてそらで言える・・・。でも実は、まだ「江ぐち」には行ったことないんですよね。なんか、気軽に行っちゃいけないような気がしちゃって。でもいつか、行ってみたいなあ!

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

新版 指輪物語〈1〉旅の仲間 上1 (評論社文庫)

いい年をして、「もうなにかに熱狂することもそうあるまい」とタカを括っていた私の足下を見事に払って下さったのがPJの「ロード・オブ・ザ・リング」そしてトールキンの「指輪物語」。あの1年間、本を読む量が激減しました。なぜって、この本ばかり読んでいたから。何度も何度も何度も、これを読み返してました。読むたびに発見があって、感動があって、その物語の深さ広さに驚嘆して。こんなにハマリ甲斐のある作品もそうそうないと思います。ファンタジーは苦手、とかこいていた私が、己の浅見さを恥じるきっかけとなった作品でもありました。これからも折に触れ読み返したいです。

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

てぶくろ (世界傑作絵本シリーズ)

最後は絵本。この「てぶくろ」を朗読した、3才のころの私の声がテープに録って残してあるのですが、もうねえ笑えますよ。なんかすげー「感じ」出して読んでるのな!本当にぼろぼろになるまで読んでいた本でした。でも三つ子の魂百までというか、私が好きな物語のエッセンスをぎゅーーーっとまとめるとこの本になるような気がする。不思議さ、楽しさ、一体感、そしてそこはかとなく残る余韻。こういう筋書き、今でも弱い。あはは。



■Five people to whom I'm passing the baton(バトンを渡す5名)
もう今までにお芝居やら音楽やらで交流関係尽きているのでこのbatonは記念に一輪挿しに・・・とか思いましたが、ううう、どうしてもお聞きしたい方がおひとり・・・
というわけでナウロマンティック!のコトミさま、もしここをご覧になっていて、もしお休み明けに気が向きましたら、答えてやってみて下さいますでしょうか・・・。って、お休みされているというのに、自分ほんとヒドイ。でもコトミ様に御教授頂いた数々の本はワタクシの宝なのです。ひっそりと置いておきますので、気が向かれたら是非!もちろん大スルーでぜんぜん構いませんので!



うわーー長い!(笑)やっぱ何よりも長くなった・・・思い入れの差が出るね!なんだかんだと本が身近にある生活をしているのだなあとしみじみ。
ななりんさん答え甲斐のあるbatonありがとうございました!回答長すぎて引かれてやしないかと心配です!