「SHIROH」2回目

前楽。実は前楽に見に行くの好きなんです。千秋楽という大きな祭りを控えたギリギリ噴火寸前、みたいな緊張感が好き。2回目は1階後方からの観劇でしたが、梅コマさすがに大劇場の貫禄、後方席でも見やすい見やすい。1回目がど真ん中の席だったのですが、ちょっとサイドにずれてもあまり違和感はなし。でもこの芝居、中央から出てくるシーンが多いので、真ん中だといろいろ楽しめる事が多いのだなーとも思いました。

1回目の感想で書いていませんでしたが、衣装と照明は今回花丸。新感線の照明の良さは言わずもがなですが、今回宗教的な美しさを醸し出すシーンも多くて照明が大きな力を持っているなと感心。衣装は冷静に見るとすごいことになっているのだが、あの劇空間では「あり」なところが不思議です。個人的にはお蜜さんの衣装が好き。

14日に見たときとで大きく変わった印象はなかったんですけど、今回の方が歌に関しては良く皆さん声が出ていたなという感じ。杏子さんも歌詞が半分ぐらいは聞き取れた。上川さんの歌も、普通にうまいではないか!という印象だったのだが、いいやもうあと2回だし思い切っていくぜ!ということなのかリミッターが外れた入りっぷり、声もおそろしく出ていた感じ。普通に東宝ミュージカルから声がかかりそうだ。中川くんはまったくブレのない素晴らしい声の伸びで絶好調。実は登場シーンで秋山お蜜の声がどんどんやばくなってきて、うわーーー秋山さん大丈夫ですか!と血が引きかけたが次の登場では見事に戻していた。でも多分今ギリギリのラインなんじゃないだろうか。千秋楽で燃え尽きそうな感じだ。

2回見てもやはりシローとお蜜の恋にメロメロな私であった。見ながら自分で顔がにやけているのはどうなのかと思いつつ、ロザリオを見せに来るシローとお蜜のシーンなんて可愛すぎて今ならクワドラプルで着地を決められるほどくるくる回りそうでした。うーん可愛い。「お蜜さん・・・。行こ?」ってうわーー可愛い。ちなみにお蜜が伊豆守を討ち損ねて凧を見上げるシーンが私の泣きポイントです。ぐっとくるわあ。

覚えている日ネタ。
カナコさんのシローを呼ぶ台詞。1回目が「甚兵衛が『恋はするものじゃない、落ちるものなんだ』って言ってたよ!突き落としにいこ!」2回目が「甚兵衛に塩かけたらちょっと溶けた!見にいこ!」
知恵伊豆。右近さんのあいさつを受けて「どーーーーいたしましてえええええ!」だったかな。なんか奇声を発し重ちゃんかっちゃんが瞬時に凍る。そのあとの知恵伊豆、お紅に向かって「何がいいたい」お紅「今日も絶好調ですね」会場拍手。
重ちゃんに振られ続ける知恵伊豆を受けてじゅんさん。「あんな殿とアドリブ合戦する勇気もない男!」昨日は「あんなアリナミンを呑んでいても殿とアドリブ合戦する勇気もない男!」加えて「あの男、ここのところこのシーンではける早さが日増しで倍速になっていってやがる!」
お紅とじゅんさんの「空気毒ガス投げ」の小ネタのあと伊豆守、「このやりとりも見納めか」「いいえまだあと1回ございます!」会場大拍手。
四郎とじゅんさんの面白やりとり。ワカメ連呼に「有明海でダメになったのは海苔だから!」と反論。ちなみに甚兵衛さんの叫びは「俺は天の御子ではない!合わせ味噌!ノーブラ!(←多分)」四郎「意味わかんないし!」
成志&じゅんさんの対決。初回の成志さんの捨て台詞は忘れた。2回目は「君・・・身体のバランス、おかしいよね?上半身のボリュームに対して・・・」云々。じゅんさんのリアクション、1回目は「あの人の面白さに追いつけない自分が憎い。」2回目は「お前が知らないことを一個だけ教えてやるわ!」つかつかと江守さんに並び「悪役の条件は黒い服と顔が大きいことだーーーー!」言った瞬間から江守さんに土下座。伊豆守「お前・・・・それはやりすぎ(言い過ぎ)だろう!?」そのあとお蜜登場、「お、悪役の基本をわかってねえお蜜じゃねえか」女優秋山菜津子、それでも落ちず芝居続行!さ、さすがだ!!!

カーテンコールの拍手なかなか鳴りやまず。何回出てきたかな?ちょっと覚えてないですけど、いろいろ二人で楽しそうにやってました。バンドの方々も含めて最後は演者のみなさんも楽しそうでいい感じでした。あと1回、ファイト!