「下北ビートニクス」  NYLON100℃

見たことはないけど演ぶのランキングでここ数年上位に顔を出している劇団なので、いいタイミングで関西公演があったこともあってこれ幸いと足を運んでみました。行ってみてビックリしたのがなんと満員御礼、しかも立ち見に長蛇の列。人気あるんだねー。最近の小劇場界にはなかった熱気がありました。席について開演を待ってる間舞台にかかってるスクリーンに芝居のチラシ(ナイロンだけじゃなくて)が次々と映し出されてすごく楽しかった。

ストーリーは40年後の未来から「今」の小劇場界を振り返るというもので、第三舞台の第百何回目の公演とか、キャラメルボックスの女優とか野田秀樹の子供とか出てきて、いいのかそんなこと言って!とおもいつつゲラゲラ笑ってしまった。加藤健一事務所のチラシが揶揄されてたり自転車キンクリートかコンクリートかで言い争うし、あまりの小劇場界内輪ネタの嵐に戸惑いつつも大笑い。

芝居の方はこれが3時間に渡る長さ。主宰者のケラさんがオープニングのスクリーンで「長い長いと言われる僕たちの芝居ですが・・・今回も長いです」と出していたのでまあいつもこれぐらいなのかな?隣で見ていた女の子が終わったあと、「面白かったけど、だから何って感じ」と喋ってたんだけど確かに3時間あってもまったくラストに向けて大クライマックスが!という感じの収束力はゼロ。でも3時間近く飽きずに見れたなあ。ギャグの間とかテンポも好きな感じだったし。キャストも主演の犬山犬子さん筆頭に皆さんナチュラルでうまい。客演に古田新太さんが出てたんだけど、ホンマこの人どんな芝居でもはまるよなあ。凄い人。

これパンフだったかスライドだったか忘れましたが、チラシやスライドに自劇団のチラシを快く貸して下さった各団体に御礼申し上げます、みたいなコメントがあって、その中に「キャラメルからは断られた」とわざわざ断り書きがあって、ケラさんも意地が悪いのぉ〜、と思った覚えが(笑)でもってこれ、実は私の初・阿部サダヲ。スイマセン全然気がついてませんでした!!!