「ホビット 竜に奪われた王国」IMAXとか4DXとか

ホビット 竜に奪われた王国」も先週2月28日にめでたく日本公開と相成りましてめでたいかぎりでございます。いやー、あれよ。王の帰還をハワイに見に行ったときも、いろいろとスケジューリングするたいへんさに「なんでこんなことまでして…2ヶ月待てば見られるのに」と心の中でツッコミをいれるもう一人の自分がいたわけですが、最終的に「あー、やっぱ、見に行っておいてよかった」って思ったもんだったんですが、今回もまったく同じことを思いました。見に行っといてよかった。

初日にIMAX3D:HFRで、昨日4DX:3Dの吹替で見てきて、意外と現地で見たときに誤解してたところは少なかったかなーと思いました。いや、私のヒアリング能力ではなくて、これはやっぱり「映像見てればたいていのことがわかる流れ」+原作既読、だからこそと思いますね…なので、第3部を現地で見るのはかなり不安!どうやっても話が複雑になるし、この時点で相当原作とキャラの位置関係が違うから!今回はっきり誤解してたのはキーリとフィーリのお母さん生きてるんや!ってことかな…いや私すっかりディースさん亡くなった気でいたんですけど、それはファンフィクの読み過ぎだったね…おはずかしい!そしてバルドがギリオンの子孫だとわかるのはやっぱりあの頭領の前での演説のところだったですね。

IMAXのスクリーンはやっぱりグアムで見たときよりも相当デカいので、しかもはりきって前方で見たのでちょっと全面とらえ切れていなかったような気もしつつ、画面のクリアさは言うまでもないし、ドル・グルドゥアでのガン爺対ネクロマンサー戦の映像なんかは相当見応えありました。しかしガン爺は「魔法使いは決して遅れぬ」と言いつつ、LotRでもホビットでも約束のところに来ない(そして高いところに捕まっている)っていうね!

パシフィック・リムの楽しさですっかり味をしめた4DX、多分そうだろうなと思っていましたが、ドワーフの川下りアトラクションがもはや完全にスプラッシュマウンテンのそれでしたし、無双っぷりハンパないレゴラスの矢がひゅんひゅん耳をかすめるし(後方からシュパッ!と空気が出る効果があるのです)、時にはあれ、あたし、オークだったの…?ってぐらいレゴちんの矢が背中から突き刺さるし、もちろん揺れまくるし、楽しいなんてもんじゃなかったです。君も、レゴラスに射られてみないか!的な欲望を持ったことのある人にはぐりぐりの◎でおすすめだ。あとはエレボールでの対スマウグ戦ですかね。あれすごかったわ…相当椅子に殴られたわ!つーわけで第3部も4DXで見るのが楽しみじゃよ俺は!パシリムに較べると落ち着いたシーンも多いので(まあ、尺がそもそも長い)、ちゃんとドリンクも飲めたしポップコーンも食べられました。そうそう、4DXとしては派手な効果じゃないんだけど、ぐーっと遠景になったり、視点が上がったり下がったり、って時に椅子がその視点に合わせて動く効果があって、これはほんと素晴らしい効果だなーって改めて実感。特にホビットは遠景のショットや高低の落差が激しいシーンも多いので、余計楽しめたという感じ。

しかし、見れば見るほどスマウグがかわいくなってきて、っていうかマジスマウグ様かっけー、ビルボじゃないけどおお名高きスマウグ様、って感じだし、あの黄金のドワーフ像目の前にしたときの「パアアアア…(きんぴかだ…)」と効果音つけたくなるような顔とかかわいすぎます。かわいすぎます。どうしてもっとスマウグ推しのグッズを作ってくれないのか…ほんとグッズ買う物なさすぎて、なんかもうわけのわからないものまで買っちゃったわヨ!

そういえば私LotRのときもナズグルとフェルビーストに入れこんでたのでそういうのが好き…なのかなもしかして?と思ったりなんだり。

あと見れば見るほど好きになるのはスランドゥイルかな~。あの立ち居振る舞いの優雅さ、さすがです眉毛王!いや、もはや眉毛なんか気になりませんもん!ここまで絵に描いたように「非情」で「閉じてる」だけに、これを誰が!?何が!?動かすのか、というのが確実に第3部の眼目ですし、本気出したスランドゥイル様を私たちは第3部で拝めるんですよねえええPJ!?という気に早くもなっている。

あとはもともと原作でも一番すきなバルドですかね。ああいう大弓でああいう黒い矢だとは想像してませんでしたが(普段使いのやつじゃ説得力ない、という判断なのでしょうか)、彼を今の状況から助けるのは果たして誰!?っていう。ドワーフたちの配置をはなれ山とエスガロスに分散させたことに絶対意味があるんでしょうし(なかったらずっこける)、大役を果たした後のバルドの佇まいなんかも興味津々です。っていうかトーリンたちバルドにけっこう失礼でちょっとぷんぷん丸だった私だ。助けてもらってるのにー!

そして吹替で見ると、字幕よりもちょっとした言葉のデティールが多く含まれることによって、断然世界観が豊かに見えるよなあ、なんて改めて思ったり。そしてバルドの声が山路和弘さんだったのでほんとおわりがとうございますううう!って感じでした。好きなキャラを好きなひとにあててもらうって至福よね…(うっとり)

吹き替えでももう一回見たい欲はあるんですが、どれぐらいまで上映してくれるかなー。とりあえず公開第1週で首位をとったということで、ほんとうにおめでたい。そしてなんとなく映画サイト見ていても第1作より客足がいいような気がするのは私だけか。いやなんせ、第1作を公開2週目に見に行ったとき、あまりの客の入ってなさに絶望した覚えがあるもんで…。って考えると、主役誰!?みたいな宣伝のレゴラス推しも、この公開時期も、日本での興収を伸ばすためには正解だったってことなのかなーって思わざるを得ない感じです。いやまだ、最終的な結果が出るまではわからないけど、世界的な興収は第1部より第2部のが落ちてるのに、日本ではわりと第2部のほうが好感触なような感じもあるので、このままがんばってもらいたい!そしたらちょっとでも長く劇場で見られる機会が増える!

というわけで今狙ってるのは船橋と幕張にしかないドルビーアトモスでの鑑賞です。問題は来週までそのスクリーンを押さえておけるかですが、ライバル多いのでどうなるかなー。そしてこういう、映画館の設備であーだこーだ言うの、LotRのときにもやってたね…と懐かしくなりますな(遠い目)