「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」いろいろメモ


7月4日に遅ればせながら(本当にな!)日本でも公開になりました「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」。わたくしもIMAXで2回、4DX吹き替えで1回、3D吹き替えで1回とそれぞれのフォーマットで拝見いたしました。台湾で見た時に「やべえ聞き取れてねえ!」と思ったところも結構あったんですけど、まあ、まあまあ、大筋では外してなかった。まあ、やっぱりなにより「画面を見ていればちゃんとわかるようにできてる」ってのが大きいですよね。

台湾で見た時のメモ書きは先ほどこちらにもUPしたんですけど、改めて日本語字幕&吹き替えで気がついたことなど。

  • あの、まず吹き替えと字幕で結構ニュアンスが違う、ニュアンスどころか意味が逆、っていうところがあったように思うんですよ。たとえばパーティのシーンでのサムとスティーブの会話で、「ブルックリンの物件は?」「高くて手が出ない」「自分の家見つけなきゃ」←このサムの台詞(吹き替え)、字幕だとニュアンス違ったと思うんだよなー(この「家」って単語わりとキーだよねこのあとも)。ラストのナターシャがハルクに通信で言う「ステルスモードに 追跡できない」の字幕は「ステルスモードじゃ追跡できない(から解除して)」なので、ちょっと字幕では意味がわかりにくい。セルヴィグとソーの泉のシーンは前段階がおそらくカットされててわかりづらいというのもあるけど、字幕の「ここか」はせめて「ここだ」にしてほしいよー、あそこセルヴィグがソーをあの泉に案内しているテイだから、「ここか」ではちょっとなー。そうそう、字幕が「改造人間」,吹き替えが「強化人間」で分かれたのも不思議。強化人間でいいじゃまいか。ソーと社長が一触即発になるところも、社長の「君らはウルトロンがなぜ必要かわかってないとは笑える」というようなニュアンスが伝わりづらかった…。ナターシャとバナーがバートンの家で会話するとこも、ナターシャの言う夢っていうのが「自分がアベンジャーズの一員で暗殺者だった自分とは違う人生を生きている」ことだっていうことが字幕のニュアンスでは伝わりづらい。あと!(しつこいな)ラストのソーと社長とキャップのムニョムニョをめぐる会話は「Elevator's not worthy」がまったく訳されてないので面白さが伝わらないではないか〜!と思うニョロ
  • 字幕も吹き替えもそうだったんですけど、パーティでのサムのmissing person caseはフューリーのことじゃねえっしょ…と思った私である(どう考えてもバッキーだろ!いやここで突然バッキーって言え!とは言わないが!)
  • 原語で見た時、エリザベス・オルセンの声が低めでドスが効いててすてきだなと思ったので、吹き替えも似た声質の方がやってくれててうれしかったな。つーかもはやウィドウとフューリーも気にならない。サムはまあ…(沈黙)
  • 個人的に何度見ていてもアガるのはやっぱりハルクvsハルクバスター戦と元SHIELD組の韓国市街地戦ですかね。ヴェロニカーー!!!対ハルクのときの社長ほんと隅から隅までカッコいいよ!!ハルクバスターが右手で三回大きくリパルサーレイを放つとこ最高じゃないですか。あとあのビルにハルクを沈めるときの社長の!顔!
  • 韓国市街地戦でキャップがウルトロンプライム相手にあれだけ粘っているのに(まじ超人にもほどがありますよね)、バートンに「あんたじゃかなわない」「…言ってくれるよ」ナットに「ひきつけといて!」「さっきからやってるだろ」とぼやきの入るキャップまじ最高でした
  • 「悪い言葉使い」があんなに引っ張ってネタにされていたとは、そのあたりは流石に初見では理解できてなかったなー
  • いろいろ物議を醸した怪物云々のくだりは、ちゃんと見るとまったく気にならなかったなあ。彼女が「怪物」と称しているのは「子供を産めない」云々じゃなくて「殺人という目的のために最適化された肉体と精神」のことを指しているのは明らかなのでは
  • とはいえあんなにグイグイいくのかナットよ!という違和感はやっぱりありましたけどね。繰り返すけどキャップが「いい感じだ」と言ったりバートンの奥さんがそのことに言及したりっていうのは「ほんとに誰が見てもいい感じ」ならなくていい台詞でありシーンだろと思っちゃうのよねー
  • 薪割りのところで社長がキャップに「あんたは平気そうだ」って言っちゃうとこ、ほんと毎回「いやスタークさん逆にこの人けっこう重傷なんスよ…」って肩に手を置きたい気持ちに駆られるわたしである
  • チームがなくなってみんなが家に帰る、そのための戦いだろ、つってもキャップにはその「帰る家」が思い描けないんですってばー!
  • しかし、社長はウルトロンの暴走を目の当たりにしてなお、その科学への信頼が微塵も揺らがないところがすごい。将来への恐怖、自分だけが生き残ることへのおそれ、そういったものにどれだけ揺れても、彼は科学の力だけは信じてるんだよなあ。じゃなきゃ、クレードルを手に入れたあとあの決断はできない
  • そしてバナー博士は社長の押しに弱すぎですぞえ!まあそこがいいんだけど!あそこの「ボクらはマッドサイエンティストだ、ボクらは怪物だ」って社長の口説きも実にいいですよなー
  • しかしほんと、何度見てもウルトロンのジェームズ・スペイダーぶりがすごい。もう、アンディ・サーキスとの場面なんてモーキャプスーツつけてるジェームズ・スペイダーが透けて見えるようでしたよ。あのスタークの名前出されてキレるところね。Don't compare me with Stark!
  • アンディ・サーキスの役はブラックパンサーに出てくるとかいう話なのでそれもちょっと楽しみですね…
  • まあ、どうやっても「このあとシヴィルウォーなんだよな」的な感慨抜きには見られなかったりもするんですけど、でもどうなんだろう、あんまり社長とキャップのガチ対立みたいな構図ではなかったりするのでは?とか思わないでもない
  • やっぱりソーの泉のところがいちばんわかりにくいと思うので(ほんとはここでロキの出るシーンもあったんだよね?)、円盤になったときに特典で入れてくれないかなーと期待
  • っていうか私フェーズ2のBOX買いかねない勢いなんですけど…日本版ではどうせ出ないでしょBOX…ってほんと英語難民の癖に懲りてないなこいつ!