総観劇本数50本(リピート含まず)。去年が37本で、「なんとなく50に届かないまでも40〜45ぐらいは観ておきたい」と書いていたので有言実行だぜイエイ。
ということで2017年に観劇したものでよかったもの5本(見た順)。
★「皆、シンデレラがやりたい」
★「天の敵」
★「桜の森の満開の下(八月納涼歌舞伎第三部)」
★「ファインディング・ネバーランド」
★「大江山酒呑童子(吉例顔見世興行夜の部)」
「ファインディング・ネバーランド」は初日開けてシアターゴアーなお友達からの推薦がばんばん入り、それじゃあ…ということで楽前のチケットをとったら、あろうことか号泣のうえにも号泣して(文字通りしゃくりあげるほど泣いた…しかもそれが延々続くというおそろしさ)、ああ〜もう1回見たい、でももう見れない明日楽日だもの…からの翌日千秋楽のチケットを当日券で取って終電で高松まで帰るっていう、こんな無茶いつぶりだ!っていう無茶をしてしまった、その無茶をさせてしまう公演でしたね。見逃した方は日本版をぜひともだよ。
「皆、シンデレラがやりたい」、もし私がキャスト・アンサンブル賞みたいなものをあげられるならこの作品の猫背椿さん・高田聖子さん・新谷真弓さんのお三方にさしあげたい。序盤に3人の会話のみで相当長いシーンがあるが、ここがもう絶品のすばらしさ。なんとなく面白げな会話をつなげて芝居している気になっているひとはこれを見て顔を洗って出直しておいでよと言いたい。あと作品は挙げていませんが、「謎の変奏曲」の橋爪功さんのうまさにもしびれたなー。緩急自在とはこのことか。しみじみとうまい。こういう役者さんの仕事を見るためにお金を払ってるんだなわたし!と思える仕事師ぶり。さすがです。
でもって、2017年ふりかえったときにまずなにを思い出すか、っていったらそれはやはり桜の森をめぐるあれやこれやといいますか、忘れもしない6月2日の第一報と、帰宅してから一気呵成に書いた「贋作・桜」への思い入れと、初日を迎えたときの万感の思いと…みたいなことになるのかな〜と思います。まったくもって祭りであった。なにしろ無駄に思い入れていたのでほんとうに初日は自分でもよくわからないテンションのままでした。しかし、ほんとうに、こころから、よくぞ実現してくださったとおもう。大袈裟でなく自分が生きて元気で劇場に通える間にこうして願いが叶ったことに感謝しかない。私は幸せ者です。