「パディントン」


見てきたーーー!!とってもよかったです!!!映画始まる前の予告編のラインナップが基本お子さま向けだったことを思うと、客層も家族連れをメインで考えてるのかなーと思うんですが、大人が1人で見ても、2人で見ても、もちろんお子さま連れで見てもそれぞれに楽しめる懐の広い映画だなーって思いました!

原作は勿論ご存知「くまのパディントン」。

くまのパディントン

くまのパディントン

ペルーからやってきたくまのパディントンがブラウン一家と出会い、「家」を得るまでのおはなし。まず皆様にアピールしたいポイントひとつめ!上映時間約90分!なんというコンパクトさ!これだけで10点ぐらい加算したい!何に加算するのかわかんないけど!!
ふたつめ!もう、言わずもがなですけど、パディントンがかわいい!!正直、くまかわゆさだけでも90分存分に楽しめます。ちなみに声はベン・ウィショーが、吹き替えでは松阪桃李くんがあてていますが、このblog的なウリを言うと古田新太がブラウン氏の吹き替えをやって!おります!ってか私も今知った!私は字幕を見たのですが、そうなってくると吹き替えも見たくなるジレンマ…!
そして私がこの映画をすごくおすすめしたい3つめの理由、それはこの物語を童話としても、寓話としても読むことができるというたのしさです。パディントンはおじさん夫婦とペルーの山奥で幸せに暮らしている。かつてロンドンの探検家が教えてくれたマーマレードをみんなでつくって食べる。ここが世界でいちばんいいところだと思っている。けれど大きな大きな地震によって、彼らは住むところを奪われてしまう。

パディントンが辿り着いたロンドンの街では、人びとはせわしなく行き交い、駅に佇むくまなんて誰も気にもとめない。せっかく覚えた天気の挨拶もだれも聞いてくれない。そういうパディントンを見ているうちに、なんだか不思議な気がしてくるのだ。これはもしかしたら私たちの話なんじゃないか?そう、パディントンを移民や、難民の暗喩だとみるひともいるだろう。いやもっと身近に、私たちが「自分とちがうもの」とどう向き合い、それを受け入れるかが描かれていると思うひともいるだろう。そんなことまったく関係なしに、すばらしくファンタジックな物語のあれこれに胸をときめかせ、ちいさなくまの冒険譚を思いっきり楽しむひともいるだろう。どんな見方をすることもゆるされる、そこがほんっとうにすばらしい!!

というわけでぐりぐりの二重丸でおすすめします、以下はご覧になったあとで読んでいただいた方がきっと楽しめる小ネタなのでちょっとたたみますね!
それにしても本当に90分わくわくわははは、そして手に汗も握り、ちょっとほろりとし、盤石の仕上がり、これぞウェルメイドという感じであった。ペルーの家の描写もいいし、そこからおばさんとの別れ、マーマレード、マーマレード、マーマレード!

骨董屋や探検家協会の描写もよかったなー、あのパイプでメモが回ってくるのとか、子どもの頃の夢想そのまんまだよね。あそこのお父さん最高なんじゃない?(でもってあのシーンをどう古田がやってるか気になる−!)そして飛行シーンの素晴らしさ!思春期のジュディがパディントンと気持ちを通じ合うシーンもよかった…!

あの、雨の中探検家を捜して歩くシーンのパディントンのせつなさ、探検家が持ち帰ったフィルムに映る故郷を見てその匂いをいっぱいにかごうとするシーン、バッキンガム宮殿の衛兵さんとのほっこりしたやりとり…。冷たいだけじゃなく、やさしいだけでもない、自分の知らないところでひとりになるということの興奮と、それに比例する切なさをすごく感じさせてくれる場面がたくさんあった。

この物語の悪役を引き受けてるのがニコール・キッドマンで、いんやあもう惚れ惚れする冷血ぶり、その冷血が映える美しさ!彼女にミッション・インポッシブルそっくりのアクションシーンをさせるところ、いんやあ笑いました。笑いましたし、ニコール・キッドマンもまた懐が広い!と思います。その上であの、掃除機ミッションインポッシブルでしょ!?実際そっくりのガジェットがゴーストプロトコルで出てきたし、いんやあもう最後のお約束も含めて最高だよー!

伏線もちゃーんと回収するし、登場人物それぞれにそれぞれの理があるし(悪役にももちろん)、みんなにちゃんとスポットライトが当たるし、90分間存分に楽しませてくれる映画でした!最高!