「サンタクロースが歌ってくれた」 キャラメルボックス

「不思議な・・・」と並ぶキャラメルボックスの代表作。(と言われている。)・・・・の筈なのに。全然のめり込めなかった。主人公は芥川龍之介江戸川乱歩、舞台設定は乱歩の傑作「黒蜥蜴」の映画の中の登場人物が外に抜け出してくる、というもの(ややこい)設定は確かに魅力あるけど、私が何に腹が立ったかっていうと、乱歩の恋人で映画の上では黒蜥蜴ということになっているミツがあまりに都合良くかかれすぎていること。おいおいこんな女いるわけねーだろって感じ。どんだけ惚れててもなぁ、嫉妬心by乱歩to芥川のために捨て駒にされてホイホイ頷く奴なんかいねーーよ!

それとこれも「クリスマス」にこだわりすぎ。全然クリスマスじゃなくても話続くだろ、これ。だってタイトルの由来、芥川が婚約者の女学生「文」に歌をプレゼントするってだけで、大筋と全然関係ないじゃんよ。芥川と文とのロマンスを入れたい気持ちはわかるがこじつけすぎ。あまりクリスマスをウリにすんのもどうかと思うぞ。

今読むと子供な感想だなーとも思いますが、再演見てもこのサンタはどーしても好きになれないのであった。キャラメルファンの中では珍しいと思うが(笑)